オンライン家庭教師の利用を検討するにあたって、「できるだけ費用を抑えたい」「自分で教師を選びたい」という要望がある場合、家庭教師センターを介さずに家庭教師と直接契約する「個人契約」が、選択肢として視野に入ってくることでしょう。
とはいえ、「個人契約でも問題がないのか」「家庭教師センターを使用しないことにデメリットはあるのか」という点が気になり、悩んでいる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そこでこの記事では、オンライン家庭教師を個人契約で利用する場合のメリットとデメリットについてわかりやすく解説していきます。
この記事のサマリー
オンライン家庭教師の個人契約は危険?
個人契約は、家庭教師を紹介する家庭教師センターを介さずに、家庭教師と直接コンタクトを取って契約することです。
「個人契約は危険」というわけではありませんが、家庭教師センターを利用する場合に比べると、いくつか注意が必要なことはあります。
まず、個人契約の家庭教師の場合は、家庭教師センターに紹介される家庭教師のように教師の経歴や実績が保証されていません。
知人や大学の紹介などで経歴などが保証されている場合は問題ありませんが、それ以外は経歴や実績は自己申告なので、虚偽がないか確認する必要があります。契約前に学生証や卒業証書を確認させてもらうと安心でしょう。
また、家庭教師センターに登録している教師とは違い、個人契約の教師はあまり責任感がない方を選んでしまう可能性もあります。
学生教師の場合は特に授業やアルバイトが忙しいという理由で遅刻してきたり、当日にキャンセルしたりするようなトラブルが起こる可能性もあるため、慎重に教師を選ぶことが必要です。
個人契約を希望する理由が「自分で教師を選びたい」ということがメインである場合は、これらのリスクを回避するために教師を自分で選ぶことができる「家庭教師センター」を利用するのも一つの手です。
個人契約でオンライン家庭教師を探す2つのメリット
ここまでは個人契約でオンライン家庭教師を利用する際の注意点についてご紹介してきましたが、ここで一度、家庭教師と個人契約する場合のメリットに注目してみたいと思います。
個人契約でオンライン家庭教師を利用するメリットは、主に以下の2点です。
- 受講料金相場が安い傾向にある
- 自分で家庭教師を選べる
メリット①受講料金相場が安い傾向にある
一番のメリットは、家庭教師センターと契約する場合よりも費用を抑えられる点です。
家庭教師センターと契約する場合は、入会金や仲介手数料を含んだ受講料、教材費などが必要になります。
一方個人契約の場合は、入会金も仲介手数料も発生しないため、リーズナブルな料金でオンライン家庭教師の指導を受けられるのが魅力です。
「できるだけ費用を抑えたい」という方にとって、個人契約の家庭教師を選ぶことはメリットが大きいといえるでしょう。
ただし、個人契約の場合は受講料金に関してトラブルが起こったときに、間に入ってくれる存在がいない場合は、自分で対応する必要があります。
料金トラブルが心配な場合は、受講料金の支払い先が運営会社で、トラブルが起こりにくいオンライン家庭教師専門のマッチングサイトを利用すると安心です。
メリット②自分で家庭教師を選べる
家庭教師センターを利用する場合、家庭教師センターが生徒の学習状況と目標に合わせて在籍する講師の中から担当教師を選定することがほとんどです。
生徒が自分で教師を選べないため、指導実績がある先生でも「相性が合わない」となる場合もあります。
一方、個人契約の場合は、知り合いや親せきにお願いしたり、マッチングサイトを利用して自分で教師を選ぶことが可能です。
教師の雰囲気や指導方針などが事前に分かったうえで契約できるので、相性が合う可能性が高いでしょう。
知り合いや自分で選んだ教師の方が安心できるという場合は、個人契約が適しています。
個人契約でオンライン家庭教師を探す4つのデメリット
「費用を抑えたい」「自分で教師を選びたい」と考える人には最適な個人契約ですが、デメリットもあります。
以下のデメリットも十分に理解した上で、個人契約でオンライン家庭教師を利用するかを慎重に検討しましょう。
- 契約やトラブルは自己責任
- 契約前に家庭教師の指導力・評価が分からない
- 初めてみて合わないときにすぐに交代できない
- 家庭教師センターのように受験対策情報が少ない
デメリット①契約やトラブルは自己責任
個人契約の場合、料金のほかにさまざまなトラブルを想定して契約内容を自分で決める必要があります。
想定外のトラブルを防ぐためには、生徒側と教師側の認識が一致した状態でスタートできるように契約やルールを明文化しておくことが大切です。
また、「キャンセルや欠勤が多い」「成績がのびない」といったトラブルや不満が発生した場合も、個人契約の場合は仲介してくれる存在がいないため、自分で交渉して解決しなければなりません。
「自分で契約やトラブルの対応ができるか自信がない」「自分ではやりたくない」という場合は、料金の支払いやそのほかのトラブルについて運営に対応してもらえるオンライン家庭教師専門のマッチングサイトを利用すると良いでしょう。
デメリット②契約前に家庭教師の指導力・評価が分からない
ほとんどの家庭教師センターでは、厳しい基準をクリアした優秀な教師を採用しています。また、採用した家庭教師用には研修も行っているため、指導力についても信頼できるといえるでしょう。
一方、個人契約の家庭教師の場合は、学歴や指導力が第三者に保証されていません。そのため、本当にその家庭教師にお願いしても大丈夫なのか、事前に見極める必要があります。
できれば、契約を結ぶ前に体験授業を実施してもらえないか確認してみると良いでしょう。事前に体験授業を受けて指導力に問題がないか確認できると、契約後に後悔するようなリスクを避けられます。
家庭教師とのミスマッチを防ぐためには、事前に体験授業を受けられるオンライン家庭教師専門のマッチングサイトの利用がおすすめです。
デメリット③初めてみて合わないときにすぐに交代できない
家庭教師センターでは、実際に担当の家庭教師の指導を受けてみて「合わない」と感じた場合には、家庭教師を交代してもらえることが多いです。
一方、個人契約の場合は、再度自分で希望に合う教師を探す必要があるため、相性が合わないと感じてもすぐに教師を変えることはできません。
「自分で教師を探すのが大変」「すぐに教師を交代できない」といった点は個人契約のデメリットと言えます。
なお、オンライン家庭教師専門のマッチングサイトの場合は、WEBサイトを通して比較的簡単に教師を探せるので、知り合いに家庭教師を頼めるような人がいない場合は、マッチングサイトを利用すると良いでしょう。
デメリット④家庭教師センターのように受験対策情報が少ない
家庭教師センターでは、大手進学塾の元講師や現役講師も多く在籍している場合もあり、しっかりとした受験対策が期待できます。
また、受験の専門家として受験情報や全国模試の情報なども収集しており、蓄積されたデータをもとに受験対策を立てたり、受験に向けて適切なカリキュラムを作成したりしてもらえる点が家庭教師センターの強みです。
一方、個人契約の家庭教師の場合は、受験に関する情報や模試のデータなどを入手するのが難しいため、手厚い受験対策はあまり期待できません。
本格的な受験対策として利用しにくい点は、個人契約の大きなデメリットといえます。
ただし、家庭教師専門のマッチングサイトなら受験に強い家庭教師を選べる場合もあるのでチェックしてみると良いでしょう。
次項でおすすめのマッチングサイトを紹介していきます。
個人契約の家庭教師マッチングサイト【5選】
個人契約ができる家庭教師を探す方法としては主に3つあり、知人にお願いしたり紹介してもらったりする方法と、大学に仲介してもらう方法、そしてマッチングサイトを利用する方法になります。
オンラインで指導を受けるなら、マッチングサイトで探す方法がおすすめです。マッチングサイトなら全国から希望に合う教師を探すことができますし、もし指導を受けてみて「教師と相性が合わない」と感じた場合も、知り合いや紹介ではないので気兼ねなくやめることができるでしょう。
ここからは、個人契約のオンライン家庭教師を探せるおすすめのマッチングサイトを5つご紹介していきます。
一覧で特徴などを比較すると以下のとおりです。
受験対策で実績のある家庭教師とマッチングしたい場合は、「マナリンク」がおすすめです。希望の教師の授業を無料で体験できるので、まずは公式サイトで登録教師をチェックしてみましょう。
1.経験豊富なプロ家庭教師を自分で選べる「マナリンク」
マナリンクは、オンライン家庭教師に特化したマッチングサービスです。家庭教師はすべて
経験豊富な社会人で、塾経営者や元教員など、長いキャリアをもつプロ家庭教師とマッチングできます。
そんなマナリンクの特徴をまとめると、以下のとおりです。
- プロ家庭教師が多数在籍
- 自己紹介動画で先生の雰囲気を確認できる
- 指導科目別に先生探しが可能
- 専用アプリで質問・相談しやすい
マナリンクには、学生の家庭教師は登録していません。マナリンクでマッチングできる家庭教師は全員社会人で、家庭教師を本業とするプロ家庭教師が多数在籍しています。
厳しい採用基準をクリアしたプロ家庭教師は、高い指導力をもつ上に「長く生徒と共に歩みたい」と考える人間性もあわせもっており、学習のほかに志望校の相談や学習計画のサポートなどにも対応が可能です。
また、家庭教師を選ぶ際には家庭教師の自己紹介動画を見ることができます。自己紹介動画は教師一人ひとりの個性があふれるものになっていて、教師の雰囲気や指導方針、得意科目などを事前に知ることが可能です。
マナリンクでは、家庭教師が自ら得意科目の指導コースを作成しています。
家庭教師は科目別で絞り込むことができ、その科目の指導に自信をもつ教師と指導コースのなかから、より自分に合った講師とコースを探せるのが特徴です。科目別にそれぞれの指導が得意な家庭教師に依頼することもできます。
さらに利用者専用のアプリがあり、そのアプリのチャット機能を使用すると指導日以外も教師に質問や相談ができるため、指導日以外の学習も効率的にできるでしょう。
マナリンクでは、契約前に希望の講師の体験授業を無料で受けることが可能です。「教師との相性を確認したうえで契約したい」という方は、ぜひチェックしてみてください。
マナリンクの料金
小学生 | 月15,000〜18,000円 |
---|---|
中学生 | 月16,000〜20,000円 |
高校生 | 月18,000〜25,000円 |
※料金は目安です。
マナリンクの基本情報
対象学年 | 小学生 中学生 高校生 |
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授業形式 | マンツーマンレッスン |
対象地域 | 全国(オンライン) |
1コマの授業時間 | 30分・60分 |
入会金 | – |
受講料金 | 小学生15,000円〜 中学生16,000円〜 高校生18,000円〜 |
オンライン自習室 | – |
返金保証制度 | – |
特徴 | 社会人の先生を選べるオンライン家庭教師 発達障害の子ども向けの講師も在籍 |
運営会社 | 株式会社NoSchool |
公式URL | マナリンク |
その他、マナリンクに関して詳しく知りたい方は以下の記事も参考にしてみてください。
2.単発の授業を気軽に申し込める「ココナラ」
ココナラは、さまざまなジャンルの「知識・スキル・経験」を気軽に売り買いできるインターネットサービスで、オンライン家庭教師も依頼することが可能です。
オンライン家庭教師専門のマッチングサイトではありませんが、1,000件以上の家庭教師の授業が出品されており、科目や対象学年、予算などで絞り込むことができます。
家庭教師として登録しているのは元教員やプロ家庭教師、塾講師、塾経営者、現役の難関大生などさまざまですが、学習のエキスパートで多くの知識を持った方たちばかり。各家庭教師の紹介ページには利用者による評価や感想も表示されているので、評価の良い先生を選ぶことができます。
また、ココナラなら「定期テスト前だけ」「学校の長期休みの間だけ」といった単発の利用が可能。通常の家庭教師センターでは単発での利用は難しいので、必要に応じて柔軟に利用できる点は魅力的です。
個人契約とはいえ支払いはココナラ経由なので、トラブルになりがちな直接の金銭のやりとりは必要ないので安心でしょう。
どのようにオンライン家庭教師を利用したいか明確な方や、自分で学習計画を立てられる方にココナラはおすすめです。
まずは公式サイトでどのような家庭教師の授業を受けられるのかチェックしてみてはいかがでしょうか。
3.1回1,000円から気軽に学べる「ストアカ」
ストアカは、趣味やビジネススキルなど全480ジャンルから自分の好きな講座を1回1,000円から気軽に学べる学びのマーケットです。
単発の講座以外にも、30分単位で気軽に相談ができる「時間制相談」や、希望する内容で個人レッスンを申し込める「カスタマイズレッスン」、継続して学べる「月額サービス」などがあり、さまざまな形式で学ぶことが可能です。
ストアカでは、受講できるオンライン家庭教師の講座が随時500件以上あります。対象学年や予算だけでなく、日程を指定して講座を絞り込むこともできるので、家庭教師を単発で利用したい方にも最適。
個別指導の講座はもちろん、集団で受講する講座もあり、生徒の特性や目的、予算に合わせて柔軟に指導を受けることができます。
指導の質が気になる方は、講座ごとに評価やクチコミも掲載されているので、評価が高い講座を選択すると良いでしょう。
万が一講座が開催されなかった場合はストアカに全額返金してもらえる点も安心です。
単発でも良質な指導を受けたい方にストアカは適しています。まずは公式サイトでどのような講座があるのかチェックしてみましょう。
4.訪問型の家庭教師もマッチングできる「家庭教師のTo-Last(トラスト)」
家庭教師のTo-Last(トラスト)は、気軽に近所またはオンラインの家庭教師を探すことができる日本最大級の家庭教師マッチングサイト です。
相性の良い教師を見つけるためには、教師の人となりや考え方、指導方針を知る必要があります。
To-Lastは、教師の検索ページから確認できる家庭教師のプロフィールにて、教師の人間性や指導力が分かるように工夫されているのが特徴です。
具体的には、「生徒との信頼関係を築く上で、最も大切なことは?」「集中力の持続しない生徒を指導する際に気をつけること?」などの質問項目に対する教師の回答が掲載してあり、教師の指導姿勢や考え方を知ることができます。
料金は、家庭教師1名につき7,800円の仲介料の支払いが必要ですが、受講料の中間マージンは発生しないため、家庭教師センターを利用するより費用を安く抑えることが可能です。
ただし、教師との個人契約は自己責任となり、何かトラブルがあった場合に間に入ってもらったり、解決してもらったりすることはできないので注意しましょう。
とにかく費用を抑えたい方や、たくさんの家庭教師のなかから選びたい方にTo-Lastはおすすめです。
気になる方は公式サイトをチェックしてみてください。
5.細かい指導分野から家庭教師を探せる「オンライン家庭教師ナビ」
オンライン家庭教師ナビは、さまざまな分野のオンライン家庭教師と個人契約ができるマッチングサイトです。
小学校から高校までの学習や大学受験対策などの学習専門の家庭教師のほか、英会話やプログラミング、ピアノなどの学習以外の家庭教師も探すことができます。
小学算数、中学受験、高校古文、大学受験など細かい指導分野から家庭教師を探せるだけでなく、指導経験の有無や無料体験の有無、予算などを設定して絞り込めるので、希望に合った教師を見つけやすいでしょう。
また、契約前にはオンライン家庭教師ナビが用意したチャットルームを使用して家庭教師と連絡を取ります。契約にいたらなかった場合には個人の連絡先を知られることはないので安心ですね。
料金は、家庭教師の契約が成立したときにオンライン家庭教師ナビに4,800円支払う必要がありますが、入会金や管理費などはなく、家庭教師に授業料を支払うだけなので費用を抑えられます。
ただし、家庭教師と生徒をつなぐことのみをサービスとしているので、家庭教師との間にトラブルがおきたとしてもすべて自己責任での対応が必要です。
契約成立時の料金がほかのマッチングサイトよりリーズナブルなので、とにかく費用を抑えたい方にオンライン家庭教師ナビは適しているでしょう。
まとめ:個人契約ができるオンライン家庭教師を探すなら、まずは無料体験をしよう!
この記事では、オンライン家庭教師を個人契約で利用する場合のメリット・デメリットと、個人契約ができる家庭教師を探せるおすすめのマッチングサイトをご紹介しました。
ここでご紹介したオンライン家庭教師のマッチングサイトをそれぞれ比較し、気になるところがあれば公式サイトをチェックしてみましょう。
おすすめのオンライン家庭教師のマッチングサービス「マナリンク」では、希望に合う教師の体験授業を無料で受けることができます。契約前に実際の指導を受けてみたいという方は、ぜひチェックしてみてください。
この記事が個人契約のオンライン家庭教師を検討している方の参考になれば幸いです。
そのほか、オンライン家庭教師に関する記事はこちら!情報収集のために気になる方はチェックしてみてくださいね。