今回は「子供向けの英語学習におすすめできるラジオ番組」について記事をまとめています。
僕も現在子育て中で英語教育について色々と研究していますが、みなさんのご家庭ではどのように子供へ英語を教えているのでしょうか?
「英会話スクールに通わせている」
「自宅で一緒に海外の映画を観ている」
「これから始めようと思っている」など…
子供の英語学習は遅すぎることはありませんが「早いに越したことはありません」。生後3ヶ月の赤ちゃんでも英語を聞き流しているだけでも英会話習得に効果はあると言われています。
そのため、お子様の年齢にもよりますが「ラジオ番組の英語を聞き流す」だけでも、発音や英語独特のイントネーションなどを耳で聞き取る練習になるのでおすすめです。
そこで、この記事ではEnglish With編集部が「子供向けおすすめラジオ番組」をはじめ「英語の聞き流しの効果」について詳しく解説していきます。
- 「聞き流しの英語学習は子供に効果があるのか気になる」
- 「どんなラジオ番組が英語学習に効果的なのか知りたい」
- 「ラジオと組みわせた英語学習方法も気になる」方など。
目次
子供向けの英語ラジオ番組は何歳から効果あり?【理由を解説】
まず、英語教育に関する質問をいただく中で多く挙がるのが「英語を聞かせる学習は何歳から行うべきなのか?」ということです。
「英語脳は子供の時期に形成される」とはよく言われますがまさにその通りで、英語学習は「0歳」から始めてOKです。目や耳の機能がきちんと発達し始めるのが「生後3ヶ月ほどから」ですので聞き流し英語学習を行うタイミングとしては問題ありません。
特に、幼児期の学習能力は非常に高く、見たこと聞いたことをなんでもスポンジのように吸収し自分のものにします。脳科学の研究では「0歳から3歳までの間に脳の80%は完成される」と言われており、英語教育を始めるタイミングもやはり早く始めた方が将来有利に働くことが多いそうです。
ただし、英語学習に力を入れすぎることで本来の言語である「日本語」を教えることをないがしろにしてしまう親御さんもいらっしゃるようですので、両方言語のバランスを考えて英語のラジオ番組を聞き流しに使うのが良いですね。
また、ご存知の通りラジオ番組は視覚的な情報がないため、英語の内容を完全に理解するのは小さいお子様には難しいもの。
そのため、内容理解ではなく聞き流しで音を聞かせる学習では「乳幼児から」でも使えますが、きちんとラジオの内容を把握するにはある程度の英語力が必要であることも念頭に入れておきましょう。
子供向けの英語ラジオ番組を聞かせることでどんな効果がある?
ラジオ番組を子供の英語学習で使うことで、どんな効果があるのでしょうか?
簡単にその効果についてまとめてみたので一度チェックしてみましょう!
- 英語音声を聞いて発音に慣れる
- 視覚情報が無い分リスニングに集中できる
- 英語の学習習慣が身につく
英語音声を聞いて発音に慣れる
子供の時期から、ネイティブの英語発音を聞かせてあげることはとても重要。
中学生・高校生にもなると、英語の知識がある程度身についているので、音声を聞かせる以外にも参考書を使ったりなどの英語学習も大事ですが、乳幼児~小学生時期のお子様にとっては「英語音声」にとにかく慣れることが必要です。
お子様がまだ小さい時は、英語をまだ言語として捉えているわけでなく「ただの音の1つ」として認識するので、ラジオの内容や解説の丁寧さなどにこだわらずに、ネイティブの音声を耳にするだけも良い学習になるのです。
年齢でいうと中学生に上がるまで(0~12歳)の子供たちは、音声の聞き流し学習だけでも学びは多いでしょう。
視覚情報が無い分リスニングに集中できる
ラジオ番組は基本的に英語の音声を聞いて、意味の理解をし内容を把握していきます。映画やドラマのように映像を見てなんとなくストーリーを予測できるものではありません。
そのため、繰り返しラジオから英語を聞き流す練習を繰り返していくと、今まで聞き取れなかった発音もなんとなく理解できるようになりリスニング力が上がっていきます。
ラジオの学習は「英語試験のリスニングテスト」と同じような環境ですので、耳に集中して英語を聞き取るトレーニングとしても最適です。
僕自身、TOEICやTOEFLなども英語資格の試験は何度か受験したことがありますが、耳だけを使った英語学習をしていないと、いくら映画やドラマを英語で観ていたとしても受験時のリスニングテストには慣れません。
テストと近い環境下で英語が聞けるのはラジオ学習のメリットですね。
英語の学習習慣が身につく
小さいお子様であれば、英語学習は「親子で一緒」に行うことでより効果的に英語力が身につくと言われていますが、小学生・中学年以降のお子様は学校の授業を通じて英語を学び始めます。
そのため、英語に触れる機会が増えることで徐々に英語力も身につくのですが、おそらく親御さんが理想としているほどの学力は、学校の授業を受けるだけでは身につきません。
例えば、小学校3・4年生の子供が学校内で英語を勉強する時間は「約27時間/年間」で、小学生5・6年生の場合でも「約53時間/年間」になります。
つまり、小学生が学校で学ぶ英語学習の時間は「ほんの1~2日程度」しかなく、明らかに学習不足なのです。
そのため、多くのご家庭では「英会話スクール」や「英語教材」を並行して使うことで学力を上げる努力をします。
ラジオ番組を使っての英語学習は「気軽に聞くことができる」という点や「比較的短い時間で終わる」ことから、続けやすいことが挙げられます。
例えば、学校の通学途中であったり、食事前の5分は必ずラジオを聞くといった簡単なルールを作ってしまえば気軽に習慣化できるのがラジオの良い点です。
学校以外でも学習時間をラジオに費やして英語力を高める方法は、始めやすく続けやすいのでおすすめです。
英語学習におすすめできる子供向けラジオ番組【国内・国外別】
ここからは、子供向けの聞き流しラジオ番組をEnglish With編集部でリサーチし、おすすめできる教材のみをピックアップして特徴をまとめました。
1つ1つ確認してみてお子様に使ってみたいラジオ番組があれば試してみましょう!
HNKラジオ
まず、子供英語番組をはじめ英語教育系のコンテンツを豊富に提供しているHNKが誇るラジオ番組をいくつか紹介します。
日本のラジオ番組なので、聞き流しでもある程度内容が理解できたり、日本語交じりで英語をしっかり学べることもできるので、幅広い年代のお子様が使えます。
多くの番組が「小学生以上」を対象に作られていますが、英語の音だけ聞き流す目的で使うには小さなお子様でも利用可能。
多くのラジオ番組が放送されてるのでお子様にあったものを見定めていきましょう!
※ちなみにラジオのNHK英語講座は「ラジオ第2」で放送されています。
ラジオの周波数は、お住まいの地域ごとに周波数(AM)が異なるので公式サイトからチェックしましょう。
基礎英語0~3
「基礎英語0~3」は、小学生から中学生までを対象にした英語学習ラジオ番組で、各放送によって学べる範囲が異なります。
- 基礎英語0:小学生が対象
- 基礎英語1:中学1年生が対象
- 基礎英語2:中学2年生が対象
- 基礎英語3:中学3年生が対象
この番組の特徴は、テレビでよく見る芸能人やタレントさんが登場し、実際の日常会話をベースにした英語表現をリアルに伝えてくれるということです。
学年が上がれば上がるほど、より難しい内容と進んでいくので「文法や単語知識をインプット」するのにも効果的。
「机に向かっての勉強が苦手」「耳で聞いて学んだ方が頭に入る」という方には、わかりやすく丁寧に解説してくれるNHKのラジオ番組「英語基礎」はおすすめです。
- 基礎英語0:月火木 午前6:35~6:45
- 基礎英語1:月~金 午前6:00~6:15
- 基礎英語2:月~金 午前6:15~6:30
- 基礎英語3:月~金 午前6:30~6:45
ラジオ英会話
ラジオ英語は、わかりやすい説明で人気のある東洋学園大学教授である「大西泰斗先生」が講師として英語を教えている番組です。
カジュアルな英会話表現を、日本語でわかりやすく解説をしておりテンポの良い速さで進んでいきます。英文法や英単語の知識の定着から実践的な会話への訓練をしたい方におすすめ。学校で習ってきた英文法や単語の復習の際にも使うこともできそうですね。
- ラジオ英会話:月~金 午前6:45~7:00
- 放送:NHKラジオ第2
ボキャブライダー
ボキャブライダーは、1日5分から始めることのできる単語学習を行うラジオ番組で、小学生~大学生レベルで学ぶ英単語まで学ぶことができます。
日常会話・入試試験・資格試験・学校で役立つ英単語を毎回4つずつ紹介し、使う場面や語源などで単語を関連づけて学ぶから、覚えやすくて忘れにくいのが特徴。
英語を発音している外国人の方の声が非常に聞き取りやすく、聴き心地が良いのでいくらでも学べてしまいそうです。
また、ボキャブライダーではラジオと連動しているスマホアプリでスキマ時間に例文を確認したり、単語クイズも用意されているので復習するのに使うことができます。
しっかりと使うには小学生では難しいかもしれませんが、単語を聞き流しで学びたいお子様には使いやすいラジオ番組ではないかと思います。
- ボキャブライダー:月~金 午前9:05~9:10
- 放送:NHKラジオ第2
エンジョイ・シンプル・イングリッシュ
エンジョイ・シンプル・イングリッシュは、短い英語のストーリーを聞き取りながら、英語をそのまま味わう感覚を身につけていくラジオ番組です。
英会話の解説は一切ありませんが、日本人に馴染みのあるお寺などがトピックのものや、海外の観光地に付いて主人公が会話を繰り広げているので実際にその場にいるような感覚で聞くことができます。
ナビゲーターはタレントの関根麻里さんが担当し毎回ガイダンスをしてくれます。1日5分で学習できるので、子供でも集中力を切らさずに聞くことができるかと思います。
英語レベルは、英検準2級~2級程度が目安になるので、小学生・中学生には難しく感じるかもしれませんが、トピックはわかりやすいものばかりですので一度聞いてみることをおすすめします。
- エンジョイ・シンプル・イングリッシュ:月~金 午前9:10~9:15
- 放送:NHKラジオ第2
高校生からはじめる「現代英語」
高校生からはじめる「現代英語」は、現代の世界で実際に使われている英語表現が学べるラジオ番組です。
高校生の英語レベルで書かれたニュースを題材に、世界ではどんなことが注目されているのか?などを英語を通じて理解を深めていき「聞く・読む・話す・書く」の4技能を伸ばし、英語による発信力を身につけることを目的としています。
英語を聞き流しで学ぶようなラジオ番組ではなく、日本人講師の解説交じりで各英文を紐解きながら理解している座学の勉強に近い形で進んでいきます。
受験勉強の題材としても役に立つような内容を網羅しているので、一度聞いてみてはいかがでしょうか。
- 高校生からはじめる「現代英語」:木金 午後10:00~10:15
- 放送:NHKラジオ第2
Key for Kids
Key for Kidsは、アメリカで作られているラジオ番組。そのため日本語の解説はない「英語のみのラジオ番組」になります。そのため、英語だけを聞き流して学習するにはぴったりです。
海外のラジオ番組は、子供向けに作られている内容だとしても英語圏のネイティブの子供たちが向けに制作されているものばかりですので、日本人の子供たちにとっては少しハードルが高いもの。
しかし「Key for Kids」は、言葉をはっきりと言っていることから聞き取りやすいという点や、英語のスクリプトを見れるので、音声以外にも文章として理解することができます。
Key for Kidsの中には「ストーリーテイル(物語)形式」の番組や「日常生活の英会話」などを英語で聞くことができます。
アメリカの現地時間でラジオを聞くのは時差の関係などもあり難しいですが、ラジオをつけずともインターネットに接続すればライブで配信されている番組を聞けるので使い勝手もよくおすすめです。
最後に:子供向けのラジオ番組は英語学習もサブで使うのがおすすめ!
今回は「英語学習に使える子供向けのラジオ番組」をいくつか特徴別に紹介しました。
ラジオを使った英語学習は、基本的にはどの年齢の子供にも効果はありますが、「まだ英語を全く知らないお子様」にとっては、英語のみで放送されている海外ラジオ番組がおすすめです。
幼少期の頃から英語発音を聞き流しで聞かせてあげることで、発音や英語特有のイントネーションなどを慣れていくことができます。
※「0~12歳前後のお子様」の事を指しています。
また「ある程度、英語知識のあるお子様」は、ラジオで英語学習する際に「英語のみで放送されているの番組でも内容の理解がついていけるのか?」「日本語の解説付きの番組の方が良いのか?」などを確認しながら使うのが良いかと思います。
※「13歳以降のお子様」の事を指しています。
この年齢のお子様にとっては、全く聞き取る事のできない英語を聞いても効果は少なく、逆に英語を嫌いになってしまうリスクの方が心配です。
そのため、子供にとって負荷がかかりそうだなと思ったら「ラジオを聞く時間を短くする」「日本語で学べるラジオを選ぶ」等の工夫を親御さんが考えるもの重要。
また、ラジオ番組の大半が数分~30分程度で終わるものが多いので、メインの英語学習は他を探しながらサブとしてラジオを使うのも良いかと思います。
English With編集部がおすすめする、ラジオに追加して使える英語学習は以下の通りです。
- 「ラジオ+他の英語教材」
- 「ラジオ+オンライン英会話」
ラジオ番組を使った聞き流し英語学習はリスニング力を始めとした英会話力向上に確かに効果的です。しかし、小学校以降の英語教育ではその他の技能(読む・書く・話す)を総合的に求められるので、学校やラジオでも英語学習以外も視野に入れておく必要があるでしょう。
特に、お子様に本格的な英会話力を身につけたいと考えていたり、英検などの資格取得に向けての学習に取り組みたいのであれば、上記の方法で教材にプラスしながら行うのが良いですね。
以下の記事で詳しく「子供向け英語教材のまとめ記事」と「オンライン英会話のまとめ記事」を紹介しているので、こちらも参考にしてみてください。