ビジネス英語ではよく「アテンド(attend)」という単語が使われますが、どのような意味かご存知ですか?
日本語でも「アテンドする」といった言い方があり、耳にしたことがある方も多いのではないでしょうか。
実は英語の「attend」と日本語の「アテンドする」は少しニュアンスが異なり、英会話で日本語の用法のまま使ってしまうと誤解が生じてしまう可能性があります。
今回の記事では、そんなビジネス英語で使われる「アテンド」の意味について詳しく解説していきます。例文もあわせて紹介していくので、ぜひビジネス英語力アップに役立ててみてくださいね。

【監修者】
吉田 和史(よしだ かずし)|English With プロデューサー/LISH株式会社 代表取締役
English Withのプロデューサーとしてコンテンツ品質管理を統括。語学留学カウンセラーとして300名以上を支援し、英会話スクール・オンライン英会話・法人英語研修など複数の英語教育事業の立ち上げに従事。RIZAP ENGLISH取締役、MeRISE英会話CMOとして事業運営にも携わる。英語学習サービスの体験・比較検証は100社を超え、フィリピン・オーストラリア留学の実経験と業界知識に基づいたレビューに定評がある。

【編集者】
池谷 翔太(いけがや しょうた)|English With 編集長/語学学習メディア運営責任者
アメリカの大学へ正規留学し心理学・ホテル経営学を専攻。外資系旅行会社、留学エージェント、大学の交換留学サポートなど、語学・留学分野での豊富な実務経験を持つ。2019年よりLISH株式会社に参画し、English Withの編集長として記事制作・取材・比較検証を統括。英会話講師やプロ野球選手の専属通訳としての実務経験を活かし、実体験に基づくレビューと高い編集品質に定評がある。取材・受講した英語サービスは50社以上、比較検証は100社超。
目次
ビジネス英語で使われる「アテンド」の意味
ビジネス英語で使われる「attend」は、「参加する」「出席する」といった場面で使われることが多い動詞です。
一方、日本語の「アテンド」は、「接待する・もてなす」「同行する」「相手に気を配る」など、接客やサポート寄りのニュアンスで幅広く使われています。
つまり英語「attend」の本来の意味とは少しズレがあり、英会話で同じ感覚のまま使ってしまうと、うまく意図が伝わらないこともあるので注意が必要です。

【監修者】
YUSHIN KAGAMI| 一般社団法人英語コーチング協会 代表講師
attendの本来の意味
上記で触れた通り、英語の「attend」 は「参加する」「出席する」という意味が中心です。
また、「世話をする・対応する」「付き添う」といった意味で使われることもあります。例えば 「flight attendant」 は、「フライトの世話をする人」「乗客に付き添い対応する人」という意味です。
なお、ニュアンスは近いものの、日本語の「アテンド」のように「同行する」「接待する」という意味は含まれません。
「同行する」「接待する」という意味を英語で伝えたい場合は、 別の動詞を選ぶ必要があります。
これについては記事の後半で詳しく解説していくので、ぜひ最後までチェックしてみてください。
ビジネス英語で使える「アテンド」の例文【3選】
ここからは、「attend(アテンド)」を使った具体的な例文を見ていきましょう。
- I have to attend the meeting.(その会議に参加しなければいけない。)
- It’s important to attend to the needs of the customers.(顧客のニーズにアテンドすることが大切です。)
- He attended to the VIP guests.(彼はVIPゲストのアテンドをした。)
1.I have to attend the meeting.(その会議に参加しなければいけない。)
最も一般的に使われる「attend」の意味が、「出席する・参加する」です。「attend + 名詞」で「◯◯に参加する」と言い表すことができます。
前置詞を置く必要はなく、「attend」のすぐ後ろに「the meeting」や「the seminar」など、参加の対象物がくるのがポイントです。よくある間違いとして「attend to the meeting」がありますが、この場合は「会議の世話をする」という意味になってしまうので注意しましょう。
- She attended the conference last week.(彼女は先週、協議会に参加しました。)
- I am unable to attend the training session.(トレーニングセッションには参加できません。)
- We encourage all employees to attend the meeting.(全社員に会議への参加を推奨します。)
2.It’s important to attend to the needs of the customers.(顧客のニーズにアテンドすることが大切です。)
「attend to」には「〜の世話をする」という意味があり、「世話をする=適切な対応をする」という使い方ができます。
日本語でもしばしば「アテンドする=応じる・処理する」という意味で使いますよね。
「attend to the needs of the customers」で「顧客のニーズにアテンドする(応える)」を意味します。
- She attended to the customer’s request.(彼女はお客様の要求に応じました。)
- The manager is attending to the progress of the project.(マネージャーはプロジェクトの進捗状況をアテンドしています。)
- He attended to the unexpected issue.(彼は想定外の問題に対処しました。)
3.He attended to the VIP guests.(彼はVIPゲストのアテンドをした。)
「attend」には「付き添う」という意味もあり、案内やサービスを提供する場合に使うことができます。
主にホテルやレストラン、航空会社などサービス業界でよく使われ、「スタッフがゲストの世話をする」という状況を指す表現です。
またサービス業以外でよく使われるシチュエーション例としては、「The teacher attended the student to the classroom.(先生は教室まで生徒の付き添いをしました。)」といったように、付き添ってサポートするようなシーンで使います。
日本語の「接待する」や「業務をサポートする」とは少しニュアンスが違うので、使う際は注意しましょう。
- The dedicated staff will attend to the guests.(専属スタッフがゲストの世話をします。)
- She asked her friend to attend her to the doctor’s appointment.(彼女は友達に病院まで付き添ってもらいました。)
日本語の意味の「アテンド」を英語で表現したいときの伝え方
日本語で使われるアテンドは英語の元のニュアンスとは少し違うとお伝えしました。では、日本語で使われるアテンドの意味はどのように訳したら良いのか気になりますよね。以下で3つ見ていきます。
- 接待する、もてなす
- 同行する
- 気を配る
1.接待する、もてなす
まずは「接待する、もてなす」という意味のアテンドです。いくつか例を見ていきましょう。
- 今日は取引先の方をアテンドする予定です。(I’m scheduled to host and take care of our client today.)
- 海外から来たお客様を一日中アテンドしました。(I accompanied and hosted our guest from overseas all day.)
- 初めての来日だったので、空港からホテルまでアテンドしました。(Since it was their first visit to Japan, I escorted them from the airport to the hotel.)
このように、同じ「接待する、もてなす」という意味の日本語のアテンドでも、英語にすると host、accompany、escort など、状況に応じて異なる動詞が使われることがわかります。
2.付き添う
次に「同行する」というニュアンスのアテンドの例文と英訳を見ていきましょう。
- 取引先の方を会議室までアテンドしました。(I accompanied our business partner to the meeting room.)
- 海外からの来客に終日アテンドしました。( I accompanied our guest from overseas throughout the day.)
- 移動中は私がアテンドを担当しました。(I was in charge of accompanying them during the transfer.)
「同行する」という意味のアテンドでは、accompany がニュアンス的に最も正確で、よく使われる動詞です。
3.気を配る
最後に「気を配る」というニュアンスのアテンドの英訳を見ていきましょう。
- お客様に不便がないよう、常にアテンドすることを心がけています。( I always try to be attentive to our customers’ needs.)
- 初めての出張だったので、いろいろ気を配ってアテンドしました。( It was his first business trip, so I looked after him in many ways.)
- 来週の会議では、海外からのお客様をアテンドします。(I will take care of our overseas guests during next week’s meeting.)
「気を配る」という意味のアテンドを表現する場合は、be attentive、look after、take care of などが使われます。例文からも分かる通り、日本語のアテンドをそのまま一つの英単語で表すことは難しく、文章全体の意味に応じて適切な表現を選ぶことが重要です。

【編集者】
池谷 翔太(いけがや しょうた)|English With 編集長/語学学習メディア運営責任者
ビジネス英語「アテンド」を使いこなすためにもオンライン英会話を活用しよう!
ビジネス英語「アテンド」を英会話で使いこなすためには、オンライン英会話でのスピーキング練習が効果的です。
覚えた単語やフレーズは実際に使ってみることで、「知っている知識」ではなく「使える英語力」として定着していきます。
オンライン英会話なら場所や時間を問わずレッスンができるので、忙しい社会人の方でも自分のスケジュールにあわせて受講が可能。「短期間でビジネス英語を身につけたい!」という方におすすめです。
English Withのこちらの記事では、ビジネス英語が学べるオンライン英会話をまとめているので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
まとめ:ビジネス英語の「アテンド(attend)」を使いこなして英会話力をアップさせよう!
今回の記事では、ビジネス英語の「アテンド(attend)」の意味と使い方について詳しく解説しました。
「attend」には「出席する」という意味の他にも「世話をする・付き添う」という意味があり、幅広いシーンで使うことができます。また、日本語の「アテンドする」とは少しニュアンスが異なり、「attend」には「接待する・同行する」といった意味は含まれないので注意しましょう。
「接待する」と言いたい時には「entertain」、「同行する」と伝えたい時には「accompany」といった表現が使えます。
今回の記事がビジネス英語学習の参考になれば幸いです。どれもビジネスシーンで役立つ表現なので、ぜひ覚えて使ってみてくださいね。
また、「効率的にビジネス英語を習得したい」という方にはオンライン英会話の活用がおすすめです。自主学習と併用することで、早いスピードで英語力を伸ばせます。
English Withではオンライン英会話や英語学習に役立つ記事を多数ご用意しているので、ぜひあわせてチェックしてみてください!















【監修者】
YUSHIN KAGAMI| 一般社団法人英語コーチング協会 代表講師
一般社団法人英語コーチング協会の代表講師としてコーチ養成を行う英語学習分野の専門家。英国大学院で心理言語学をDistinction(優秀成績)で修了し、学術的知見に基づく指導を強みとする。発音特化型スクール「MERISE発音」ではヘッドコーチ兼プロダクトマネージャーとして教材開発と講師育成を担当。これまで累計数百名・延べ数千時間のセッションを提供し、英語力の向上だけでなく学習習慣化や行動変容の支援も行っている。20代の大半をオーストラリア・イギリス・ニュージーランド・フィリピン・日本の5カ国で過ごし、語学留学・大学院留学・就労・旅を通して得た経験を指導にも活かしている。
一般社団法人英語コーチング協会:https://eca.or.jp/
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