今回は「英語学習におすすめの子供向けのポッドキャスト」についてまとめています。
「ポッドキャスト」と聞くとラジオやCDなどと似たようなイメージをもたれるかもしれませんが、こんな意味があります。
ポッドキャストとは、インターネット上で更新される音声や動画のデータファイルをダウンロードできるものの総称。
そのため、ポッドキャストはデータをダウンロードしてしまえばご自身のパソコン・スマホ・タブレット等で持ち運びをすることもでき、好きな場所での利用も可能です。
つまり、ラジオやCDと比べると「より手軽に使える音のデータファイル」なのですね。
子供の英語学習においてスマホアプリを使っているご家庭も多くありますので、ポッドキャストでリスニングの練習を行うことは非常におすすめです。
アプリと同じ感覚で使うことができ、ポッドキャストのアプリも「Android」「Apple」とそれぞれ用意されています。
子供の英語教育には「音を使った学習」が効果的だと言われているので、例えば「英語ネイティブが話す発音の聞き流し」や「音楽に乗せた英会話表現集」などは子供が楽しく学べ興味を持ちやすいのでおすすめ。
この記事では、英語学習に詳しいEnglish With編集部が「子供向けおすすめポッドキャスト」徹底的にリサーチし特徴別に紹介。
- 「ポッドキャストを使った英語学習のメリットを教えて欲しい」
- 「ポッドキャストを効果的に使う活用方法を知りたい」
- 「どんなポッドキャストが子供の英語学習に向いているのか知りたい」など。
目次
ポッドキャストを使った英語学習は子供にどんな効果があるのか?
ポッドキャストは主に「英語を聞く」ということにフォーカスした学習方法で、リスニング力を鍛えることができます。
英語学習に取り組んだことのある方はわかるかもしれませんが、英語には言語特有の「発音」や「リズム」「イントネーション」などが存在し、それらを無意識的に聞き取れるようになるには正しい学習方法で学ぶ必要があります。
例えば、want to(~したい)をカタカナ読みでは「ウォントトゥー」と訳し発音してしまいがちですが、ネイティブが話すと「ウォントゥー」と”t”の音が消滅して聞こえてきます。または、よりカジュアルに話すのであれば、wannaと「ワナ」と訳すことも多くあるのです。
日本人が日本語を日常的に使っているように、英語圏の人々も自然と上記のような言い回しや表現を身につけているので、言語には特有のルールがあることは至って自然なことです。
ポッドキャストでは、様々な番組が用意されており会話の表現も番組のテイストによって大きく変わります。どんな内容を選ぶかで、学校教育に近い形で「よりフォーマルな英語表現」が学べる内容を選ぶこともできますし、普段ネイティブが使うような英会話を学ぶのであれば「ストーリテラー(物語形式)」のものを選ぶことも可能。
無料で選べるコンテンツが多いことから、子供にとって楽しめる内容をピックアップでき、結果として学習が続くきっかけになります。学び続ければ自ずとリスニング力(音の繋がりや発音など)は向上してきますし、真似して声に出すトレーニングなどを繰り返すとスピーキング力も身につくことでしょう。
子供向けポッドキャストを使った英語学習方法【年齢によって異なる】
ポッドキャストを用いた英語学習方法を理解する前にまず知っていただきたいことは、その使い方は「お子様の年齢によって大きく異なる」ということです。
3つの年齢層に分けて説明いたしますので、お子様の該当する年齢に対しての学習方法をここで確認してみましょう!
- 0~5歳ごろの子供向け
- 6~12歳ごろの子供向け
- 13歳以降の子供向け
0~5歳ごろの子供に対してのポッドキャストを使った英語学習方法
「0~5歳程度」の子供の場合は、英語を「日本語とは違う1つの言語」として捉えている訳ではなく「数ある音の1つ」として聞いています。それはこの年代の子供はまだ英語に対する知識がほとんどないからです。
そのため、どうやって0~5歳ごろの子供たちは英語を学んでいるのかというと、英語の歌やリズムを頭で理解するのではなく、ただ単に「感覚的」に学んでいるのです。
この「感覚的に学ぶ」とは聞き流しの英語学習をする際に重要になるのですが「0~5歳程度」の子供たちには、難しいことは考えずポッドキャストを使って英語を聞き流して上げるだけでも十分に効果があるということです。
6~12歳ごろの子供に対してのポッドキャストを使った英語学習方法
6~12歳ごろの子供は、俗にいう「プレ・ゴールデンエイジ」「ゴールデンエイジ」の年齢期でもあり、急激な成長を迎えます。
日本語をある程度理解でき、意思疎通もできるようになったこの年齢の子供たちは「丸暗記」することに長けています。
そのため、ポッドキャストを使ったネイティブの英語発音を聞き流しで使うことに加えて、テキストを読みながら「英文法などの簡単なルール」も記憶として残した学習方法がおすすめ。大人よりも断然早いスピードで吸収できます。
また、9歳以降の子供たちの脳はすでに80%ほど出来上がっていると言われており、英語学習を続けること以外にも「英語に好奇心や興味をもって学習を進めているか?」を意識して子供が好きなテーマや内容のものを与えてあげるのも良いでしょう。
ポッドキャストには様々なコンテンツが用意されているので、子供が気に入ったテーマのものを積極的に取り入れるようにしましょう。
13歳以降の子供に対してのポッドキャストを使った英語学習方法
13歳以降の子どもたちは、学校教育で英語の授業を受けている年齢であるためポッドキャストを使った英語学習方法として英単語や英文法が学べるものを選ぶのが良いかと思います。
特に、通学途中のバスや電車内で聞ける短時間で完結するポッドキャストや、自分の好みもはっきりと出てくる年齢でもあるので「趣味趣向」に合わせたテーマのものを使うのもおすすめです。
ただし、この辺りの年齢から英語力に差が出てくるが顕著にわかるようになるので「無理なく継続して続けられる英語学習」を行うことが、スキルアップのコツです。
英語力は継続することで最も効率的に身につきます。続けられる範囲内で学習することが何よりも大事ですね。
英語学習におすすめできる子供向けポッドキャストを紹介【5選】
ここまで、ポッドキャストと使った学習効果や年齢別の学習方法についてお伝えしてきましたが、ここからは、子供が英語を学ぶ際に「おすすめのポッドキャスト」を紹介していきます。
1つひとつ確認してみてお子様が使いやすいポッドキャストを見つけてみてください!
Listen & Play
出典:https://www.bbc.co.uk/teach/school-radio/articles/zrrvhbk
英語難易度 | |
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内容 | 音楽・お話系 |
発音 | イギリス英語 |
Listen & Playは、イギリスの有名なテレビ番組「BBC」の中で放送されている子供向けコンテンツである「School Radio」内で流れているポッドキャストです。
僕も子供に英語を読み聞かせる際に使うことがあるのですが、ポッドキャスト内には様々なストーリ系の音声が用意されており「海賊」「ロケット」「恐竜」「ペット」など、男女問わずとの年齢の子供でも楽しめる内容になっています。
ストーリーの長さは「約15分程度」で終わるため、長すぎず短すぎず子供でも集中して聞くことのできる長さで1つの物語が終了。
海外のサイトですのでまずは、親御さんが確認をしてみて英語レベルが問題なさそうであればお子様に使ってあげてみてください。
Storynory
英語難易度 | |
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内容 | お話系 |
発音 | イギリス英語 |
Storynoryは、イギリスの学校教材としても使われている人気のあるポッドキャストで、日本でも有名な「ジャックと豆の木」「イソップ物語」なども収録されています。
英語音声をただ聞くだけでなく、英文のスクリプトもしっかり表示され読めるので、各英文の意味や内容を深く調べたりすることもできます。
僕自身がアメリカ英語に慣れていることもあり、イギリス英語はあまり馴染みがありませんが、Storynoryは特にアクセントや発音の癖が強く感じたので一度確認してみると良いですね。
アメリカでもイギリスの英語でも、世界共通として通じるので全く問題はありませんが、親が慣れている方の英語のポッドキャストを選んだ方が使いやすいなとは思いました。
Paws & Tales
出典:https://pawsandtales.org/listen/
英語難易度 | |
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内容 | お話系 |
発音 | アメリカ英語 |
Paws & Talesは、子供向けに作られたアメリカ発のポッドキャストで、世界中で人気がありネイティブを含め多くの子供たちが使っています。
単なる朗読ではなく、各キャラクターの声も異なりしっかりと声優さんを使っている本格的な作りで、アメリカのカートゥーン(ミッキーやスホンジボブなど)のような明るい雰囲気の英会話のやりとりを聞けるのが特徴的。
ただ、各ストーリーの時間が「約30分」と他のポッドキャストのコンテンツに比べて長いので、合間に休憩を挟んだりしながら聞いてみることをおすすめします。
Sesame Street(セサミストリート)
出典:https://podcasts.apple.com/jp/podcast/sesame-street-podcast/id264537349
英語難易度 | |
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内容 | 音楽・学習系 |
発音 | アメリカ英語 |
セサミストリートは、皆さんもご存知の通りのアメリカ発の有名子供番組で、ポッドキャストでも有名なキャラクターたちの声で英語を学習できます。
日本でもよく放送されているので子供の英語教育についてリサーチしている親御さんであればセサミストリートを使った学習は視野に入れている方も多いのではないでしょうか?
英語を学べるだけではなく、年間を通じてのアメリカのイベント(ハロウィーン・クリスマス・バレンタインなど)に関するセサミストリートのコンテンツも用意されているので、海外文化を理解するためにも使えるおすすめなポッドキャストです。
※Apple Podcastのみ
TED Talks Kids and Family
出典:https://podcasts.apple.com/us/podcast/ted-talks-kids-and-family/id470623175
英語難易度 | |
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内容 | 学習系 |
TED Talks Kids and Familyは、世界で著名な科学者や経営者がプレゼンテーションを行う「TED」の子供向けポッドキャスト。
子供が興味を示しやすい「宇宙」「科学」「生物」などをテーマにした内容のものから「子育て」にフォーカスした題材の親御さん向けのものまで多岐に渡ります。
さらに、子供がTEDでプレゼンテーションをしているものまであるので、どんな話かたで聴衆に伝えているのか?どんなテーマの内容を子供たちは話しているのか?などは、子供にとっても刺激的ではないでしょうか。
ただ、大人も楽しめる内容のものが多いため英語の難易度は高いので、中学生以降のお子様におすすめです。
※Apple Podcastのみ
最後に:子供向けポッドキャストはメインの英語学習のサブで使うのがおすすめ!
今回は、ポッドキャストを使う学習効果や使い方をはじめ「英語学習に使える子供向けのポッドキャスト」をいくつか紹介しました。
英語を聞かせてあげるだけでも、小さなお子様の学習には効果がありますが、ある程度の年齢(6歳以降)のお子様にとっては英語に関して少しデリケートになりやすい頃でもあります。
簡単に言うと、英語嫌いになるのも好きになるのも簡単と言うことです。
英語学習は小学校・中学校・高校・大学・社会人と続いていくものですので、嫌いにならないように「学習時間のコントロール」や「子供が好きなトピックで学習させる」ことは親御さんが管理してあげる必要もあるでしょう。
ポッドキャストを使うことは「リスニングをメインで鍛える英語学習」ですので、実践的に使える「スピーキング力」や学校の英語教育で必要な「リーディング・ライティング力」はその他の学習方法で学ぶのがベスト。
そこで、English With編集部がおすすめする、ポッドキャストと並行して使える英語学習は以下の通り。
- 「ラジオ+他の英語教材」
- 「ラジオ+オンライン英会話」
上記の方法を使った学習を行うことで、英語に触れる時間が長くなるだけではなく、例えばオンライン英会話で講師と話をしてみることで、ポッドキャストから学んだ英会話表現や単語を自分の口で披露できます。
声に出してアウトプットすることで、実践的に使える英会話力が身につくので、お子様の無理がない範囲で検討してみるもの良いでしょう。
以下の記事で詳しく「子供向け英語教材のまとめ記事」と「オンライン英会話のまとめ記事」を紹介しているので、こちらも参考にしてみてください。