今回の記事では「リスニング力を上げたい人」や「自分の弱点を知る為にディクテーションを行いたい人」のために、おすすめのディクテーションアプリを厳選して紹介。
「ディクテーション」とは、リスニング力の向上に効果的な学習方法です。「Dictation=口述」という意味で、聞いた英語を書き取る練習の事を指します。
リスニングの強化がメインにはなりますが、スペルや発音・文法・文を組み立てる能力などを試して英語力を総合的に伸ばすことのできるトレーニングとしても知られています。
ヨーロッパでの外国語学習では、このディクテーションは非常に重要視されており最近でも英語コーチングなどで取り入れられているのが特徴的。
ディクテーションの基本的なやり方は、聞こえた音声をノートに書き取っていく方法が定番で、テキストを見ずに英語を聞き取り書き起こす流れです。
- 全体を通して音声を1~2回聞き、概要を理解する。
- 1〜2文ごとに音声を一時停止し、ノートに書き取っていく。
- スクリプトと書き取ったノートを照らし合わせ、聞き取れなかった箇所を確認する。
- 聞き取れなかった箇所は、なぜ聞き取れなかったのかを明確にする。
ディクテーションに関しては以下の記事が参考になりますのでチェックしてみてください。
今回は、数あるディクテーションに使用できるアプリからおすすめのみを厳選し「なぜ英語上達のためにディクテーションを取り入れるべきなのか?」という理由と共に紹介していきます。
ぜひこちらの記事を参考にして、早速英語学習にディクテーションを取り入れてみて下さいね!
▼English With編集部が厳選!ディクテーション可能なアプリをランキングで紹介【1~3位】
【1位】スタディサプリENGLISH新日常英会話
【2位】Polyglots
【3位】TEDICT(iPhone版)/TEDICT(Android版)
英語上達にディクテーションを取り入れるべき3つの理由
ではまず、なぜ英語上達にディクテーションを取り入れるべきなのでしょうか。
その理由はこちらの3点になります。
- 理由①自分の弱点を知るため
- 理由②英語力を総合的に向上させるため
- 理由③自分の聞こえていない英語の音声を明確にするため
では、それぞれの理由について説明していきますね。
理由①自分の弱点を知るため
ディクテーションをやる最大のメリットと言えるのは、自分の弱点に気づけること。
聞き取れなかった部分は単語なのか、フレーズなのか、または前置詞なのか、自分の弱点を強化することが可能となるのです。
自分の弱点がわかれば、そこを強化する方法に切り替えることができ効果的な学習に繋がります。
理由②英語力を総合的に向上させるため
ティクテーションを行う上では、はっきり聞き取れなかったところは内容から想像したり、文法知識で補ったりといったことが必要になります。
つまり、文章を「想像する・推測して補う」という過程がリスニングには重要なポイントです。
意味を理解して想像するには、豊富な語彙力や文法知識なども必要になってきますがパターンに慣れて予想できるようになると、リスニング以外のスキルも向上させてくれるのです。
理由③自分の聞こえていない英語の音声を明確にするため
日本人はReadingやWritingは得意と言われているのに聞き取りが弱いかというと、実際に読む音と聞こえる音が自分の認識と違うことが多いから。
例えば 「get up」 は「ゲットアップ」と読まれますが発音になると「ゲラッ」と聞こえます。
この読み方と聞こえ方の違いをディクテーションで認識できれば、ネイティブの発音が聞き取れるようになります。
おすすめのディクテーションアプリ【8選】
ディクテーションの重要性に関してはご理解いただけたかと思います。
ここからは記事のテーマでもある「ディクテーションを行う上でおすすめのアプリ」をいくつか紹介していきます。使ってみたいアプリがあれば英語学習の際に利用してみましょう!
- スタディサプリENGLISH新日常英会話
- Polyglots
- TEDICT
- ディクトレ
- 英語リスニング無料学習館
- BBC NEWS
- Real英会話
- VOA(Voice of America)
1. スタディサプリENGLISH新日常英会話
スタディサプリENGLISH新日常英会話は、英語力を最短で身につけることができるリクルートの英会話アプリです。
おもてなし場面などの実戦で使えるキーフレーズを多数収録しており、ネイティブの発音・アクセント、会話も豊富に収録。ヒアリングや単語力だけでなく、総合的な英語力を身につけられます。
1回最短3分からできる学習項目となっているので、スキマ時間で気軽に学習をすることが可能。ディクテーションする内容も短いテーマで短文の英文から取り組めるので初心者からでも気軽に取り組むことができるでしょう。
また、海外旅行やおもてなし英語で実際に使える「キーフレーズ」を多数収録しているので、いざというときに役にたつキーフレーズをはじめとした充実した学習コンテンツとなっています。
入学金 | なし |
月額費用 | 5,478円(税込)~/月 ※6ヶ月分一括払いの場合 通常:6,028円(税込)~/月 |
無料体験利用 | 7日間無料使用可能 |
スタディサプリENGLISH新日常英会話は無料体験を7日間利用可能です。ぜひ、この機会に利用してみてディクテーションのお供として役立ててみましょう!
スタディサプリENGLISH新日常英会話の詳細情報
料金 | 無料 ※有料版もあり |
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対応OS | iPhone / Android |
2. Polyglots
Polyglotsは、世界中の英語ニュースが読めるスマホアプリで、100万人が使うシェアNo1、ユーザー満足度No1の英語学習アプリです。
「単語学習」「文法」「リーディング」「リスニング」「スピーキング」「ライティング」「英語レッスン」が全て、このアプリ一つで学べるAll In One型となっています。
ディクテーションを行う際には簡単な英文から世界情勢がわかる記事など難易度の高いものを用意。定期的にコンテンツのアップデートがされるので題材選びに飽きることがありません。
もしテーマ選定に悩んだとしても、自分だけの学習カリキュラムをAIが作成してくれるので、効率よくディクテーション学習を進めることが出来ます。
無料版では限られたコンテンツを使用できるようになっており、プレミアムメンバーになると料金によって使用できる内容が変わってきます。
入会金 | 0円 |
授業料 | 480円(税込)~/月 |
レッスン単価 | 16円~/1日 |
教材費 | 0円 |
レッスン体系 | マンツーマン |
備考 | AIがカリキュラムを自動生成 |
Polyglotsでは無料範囲内でも使えるコンテンツがあるのでまずは気軽に使用してみてはいかがでしょうか。
Polyglotsの詳細情報
料金 | 無料 ※プレミアムメンバー: 480円~ |
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対応OS | iPhone / Android |
公式サイト:Polyglots
3. TEDICT
TEDICTは、世界の著名人がプレゼンテーションを行う場である「TED Talks」の題材を使ってディクテーションができるアプリです。
リスニングの勉強にTEDを使用されている人も多く、こちらのアプリを使うことでプレゼンテーションの内容を通じて学習する方法が分かります。
普通のTEDプレイヤーとしても優秀で、再生速度の調節や英語・日本語など複数の字幕表示が可能になっており、動画をあらかじめダウンロードしておけばオフラインでも使えます。そのため、ディクテーションの教材としては非常に優秀。
動画は英語と日本語の字幕付で見られることはもちろん、ディクテーション機能を使えば、1文ごとにディクテーションすることができます。ただし、難易度が高い内容が多いので中級者以上の人におすすめできます。
一部の機能が使えない無料版のTEDICT LITEと、有料版のTEDICT(490円)があります。無料版で試した後、本格的な学習には有料版の利用がおすすめです。
無料版からでも良いので一度試してみてはいかがでしょうか。
TEDICTの詳細情報
料金 | 無料 ※有料プランは490円~ |
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対応OS | iPhone / Android |
公式サイト:TEDICT(iPhone版)
公式サイト:TEDICT(Android版)
4. ディクトレ
ディクトレは、26万人以上の人が利用しているディクテーションを用いた英語リスニング学習をすることができる無料のアプリです。
次項で紹介しますが、リスニング力の向上に重点を置いたWebサービスである「英語リスニング無料学習館」のアプリバージョンになります。
コンテンツとしては、短い英会話350問とTOEIC Part2対策問題が100問収録されています。そして音声の書き取り(ディクテーション)のみと、3択問題の答えを選ぶ+音声の書き取り(ディクテーション)の2パターンから学習することが可能。
ディクテーションに特化したアプリということもあり機能性は抜群です。
充実した問題数と丁寧な解説で、幅広いジャンルの会話が全て無料でリスニングでき、独学で英会話を学んでいる人とっては嬉しいアプリになります。
無料で使えるのでとりあえずダウンロードしてみても良いですね。
ディクトレの詳細情報
料金 | 無料 |
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対応OS | iPhone / Android |
公式サイト:ディクトレ(iPhone版)
公式サイト:ディクトレ(Android版)
5. 英語リスニング無料学習館
英語リスニング無料学習館は、ディクトレのwebサイト版となっており68万人以上が使っている有名なディクテーション専用サイトです。
アプリではない為、パソコンでの使用かブラウザでみることとなりますが、PCでのタイピングの方がスマホよりも学習しやすいという方にはおすすめです。
ディクテーションは聞いた内容を書き取る学習方法ですが、タイピングの方が良いという場合はそのやり方でも問題ありません。
基本的なコンセプトや内容はディクトレと同じで、問題数はアプリ版よりも多い600問弱となっています。
こちらも無料で使えるのでPCの方が使い勝手が良いという場合は一度試してみましょう。
英語リスニング無料学習館の詳細情報
料金 | 無料 |
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対応OS | webサイトのみ |
公式サイト:英語リスニング無料学習館
5. BBC NEWS
BBC NEWSは、イギリスの有名なニュース番組を題材に作られた英語学習アプリです。
ニュース番組をディクテーションの題材にするため少し上級者向けの内容となっています。
イギリスならではの、米国のニュースサイトとは違った観点で世界のニュースが取り扱われてますので、ヨーロッパ方面の内容が豊富。イギリス英語を学びながらディクテーションしたい人にもおすすめできます。
BBC NEWSは、無料でニュースを聞くことができます。難易度を確かめてみる上でも一度ダウンロードしてみてはいかがでしょうか。
BBC NEWSの詳細情報
料金 | 無料 |
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対応OS | iPhone / Android |
公式サイト:BBC NEWS(iPhone版)
公式サイト:BBC NEWS(Android版)
7. Real英会話
Real英会話は、カナダ人英会話講師のテリー先生がリリースした10年間のトップセラーの英語学習アプリです。
実際にネイティブがよく使う生きた日常英会話フレーズを学べるようなコンテンツとなっており、学んだフレーズを確実に定着させるための復習トレーニング(リスニング/スピーキング/ディクテーション/スピードクイズ)が用意。
ディクテーションの初級編では書き取る箇所(空白)が少ないですが、中級・上級になるにつれて書き取る箇所も多くて難しい単語も頻出するようになります。
また、知りたいフレーズが掲載されてない場合は「◯◯は英語でなんと言いますか?」とテリー先生に質問すると、高い確率で返答してくれます。
買い切り980円の有料アプリですがコンテンツ内容や収録されているフレーズ数も多いので、しっかりとディクテーションを行いたい人にはおすすめです。
Real英会話の詳細情報
料金 | 980円 |
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対応OS | iPhone / Android |
公式サイト:Real英会話(iPhone版)
公式サイト:Real英会話(Android版)
8. VOA(Voice of America)
VOA(Voice of America)は、アメリカの国営放送で、世界中の英語学習者のために様々な英語素材を提供しているアプリになります。
音声スピードはナチュラルに近く速めで上級者向けとなっていますが、アフリカや中東のニュースなども扱っているので様々な英語音声を使ってディクテーションすることが可能。
また、アプリではありませんが、初心者の人向けには、VOAが運営する学習サイト「Voice of America Learning English」の公式Podcastを使うのがおすすめ。時事ニュースを英語スクリプト付きで音声で発信しており、1日30分間、速すぎないスピードかつ分かりやすい英語で最新のニュースを聞くことができます。
VOAも無料で使うことが可能です。難易度の高い世界のニュースをディクテーションの題材にしたい人は一度ダウンロードしてみましょう。
VOAの詳細情報
料金 | 無料 |
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対応OS | iPhone / Android |
公式サイト:VOA(iPhone版)
公式サイト:VOA(Android版)
公式サイト:VOA(Podcast版)
まとめ:ディクテーションのアプリはリスニング向上におすすめ!まずは使ってみよう!
今回は、ディクテーションを取り入れる理由とおすすめのアプリをまとめて紹介しました。
【1位】スタディサプリENGLISH新日常英会話
【2位】Polyglots
【3位】TEDICT(iPhone版)/TEDICT(Android版)
ディクテーションは、トレーニングとして総合的な英語力を向上させることができ、聞き取れない理由を自分で分析することが可能な学習方法です。
また、アプリでの英語学習であれば隙間時間で行えるので場所を選ばず手軽に学べるのが魅力的です。
リスニング力だけではなく、英語の総合力を強化していくために、ディクテーションのアプリを活用していきましょう!