TOEICテストで良いスコアを獲得したい場合は、コツやテクニックを身につけることをおすすめします。スコアが伸び悩んでいる方もコツやテクニックを理解した上で受験すると、良い結果に繋がりやすいです。
そこで今回は、TOEICテストのコツ・テクニックをパート別に紹介します。
TOEIC受験予定の方はぜひ参考にしてください。
目次
TOEICの全パートで使えるコツ・テクニック【5選】
それでは早速、TOEICの全パートで使えるコツ・テクニックを解説します。
以下のコツやテクニックを覚えて効率的にスコアアップをしましょう。
- 英文を最後まで読む
- わからない問題を放置して先に進む
- 頻出表現・頻出単語を暗記する
- わからない単語は文章から想像する
- 時間配分を決める
1.英文を最後まで読む
TOEICの全パートで使えるコツ・テクニック1つ目は、英文を最後まで読むことです。
TOEICテストを解く際に、空欄が出てきたらすぐに解答したくなることもあるでしょう。しかし、それで正解できるとは限りません。
問題によっては、英文を最後まで読まないと正解できない問題もあります。途中で空欄が出てきても、最後まで読むように心がけてください。最後まで読むことで、解答のヒントになる場合も多くあります。英文を途中まで読んだ状態で解答しようとしても、誤答する可能性が高いので注意しましょう。
日頃からTOEICの学習をするときも、文章を最後まで読む習慣づけをすることをおすすめします。
2.わからない問題を放置して先に進む
TOEICの全パートで使えるコツ・テクニック2つ目は、わからない問題を放置して先に進むことです。
わからない問題があると、じっくり時間をかけて考えたくなります。たしかに、時間をかければ解ける問題もあるでしょう。しかし、多くの場合は、わからないものは何度考えてもわかりません。
TOEICテストは、2時間で200問を解きます。人によっては最後まで解答できないこともあるほどです。より高いスコアを目指すのであれば、1問でも多く解くことをおすすめします。1つのわからない問題にこだわっているより、別の問題に進んで正解を稼いだほうが高得点につながりやすいためです。
わからない問題は、運任せで答えを選ぶと良いでしょう。本当の自分の実力が知りたい方は、運任せにマークシートを塗りつぶすのではなく、空欄のままにして次の問題に進んでください。
3.頻出表現・頻出単語を暗記する
TOEICの全パートで使えるコツ・テクニック3つ目は、頻出表現・頻出単語を暗記することです。
TOEICテストには傾向があります。ビジネス英語をメインに出題され、よく出る表現やよく出る表現があるため、公式テキストや公式単語帳などを利用して、単語などを暗記をしましょう。
暗記系は、スキマ時間を利用して学習することをおすすめします。バスや電車の待ち時間や移動時間を利用して、コツコツと覚えてください。「1日〇個単語を覚える」、「毎日〇分単語の勉強に費やす」など、目標を設定しましょう。英単語を覚えることをルーティン化させるのがおすすめです。
ここではTOEICテストに頻出する単語・表現の一例を紹介します。
- would like to~(~したい)
- look forward to~(~を楽しみにする)
- in a hurry(急ぎで)
- why don’t you~(~してみませんか)
- as soon as possible(可能な限り)
- customer(顧客)
- convention(会議)
ビジネスシーンで使用される英単語・英語表現が多く出題されるので、英字新聞や英語ニュースを見て、そこから英単語や表現を覚えるのも良いですね。語彙力なしではTOEICで高いスコアを獲得することはできません。ぜひ積極的に、英単語や英語表現を覚えてください。
4.わからない単語は文章から想像する
TOEICの全パートで使えるコツ・テクニック4つ目は、わからない単語は文章から想像することです。
TOEICの設問などでわからない単語が登場することもあろうかと思います。わからない単語でも、そのまま読み進めると大まかな意味を想像することができます。
たとえば、「My father is a surgeon. He works hard everyday.」という英文があり、surgeon(外科医)という意味がわからなかったとしましょう。
surgeonの前にaがあるので、形容詞ではなく名詞であることがわかります。そのあとに「父は毎日一生懸命働いています」とあるので、sugeonは職業関連の単語であることが予想できます。その後に、「The hospital~」とあれば医療関係の仕事と絞ることもできるでしょう。
このように、英単語の意味がわからなくても、その後の文章から大まかな意味がわかることもあります。わからない単語があっても諦めずに、英文を読み進めて意味を想像していきましょう。
そのためにも、英語ニュースや英語サイトなどで英文を読むときに、すぐに辞書で意味を調べずに、ある程度意味を想像しながら読み進めることが大切です。最後に答え合わせとして辞書で確認するようにしましょう。
5.時間配分を決める
TOEICの全パートで使えるコツ・テクニック5つ目は、時間配分を決めることです。
先述したように、TOEICテストは200問を2時間で解答する必要があります。最後まで解けない人も多くいるため、時間配分を事前に決めておくことをおすすめします。
コツは、パートごとに解く自分の平均時間を把握することです。公式テキストや学習アプリを使い、TOEICの模擬テストを解いて、「このパートはだいたいいつも〇分で解いている」と自分の平均時間を把握しましょう。
そして、「最後まで特には遅くても〇分で解き終わる」とパートごとにリミットになる時間を作っておくこともおすすめです。
TOEICテスト本番は、どんな対策をしてもある程度緊張します。緊張すると問題を解く時間が遅くなる人もいるため、時間配分はやや短めに取っておきましょう。
TOEICのコツ・テクニックをパート別に紹介【リスニング編】
TOEICのPart1からPart4はリスニング問題です。
ここではリスニング編のコツ・テクニックを紹介します。
- Part1.写真とは関係のない名詞を含む選択肢を除外する
- Part2.冒頭の疑問文を聞き取る
- Part3.設問を先に読む
- Part4.状況をすぐに把握する
Part1.写真とは関係のない名詞を含む選択肢を除外する
TOEICテストPart1のコツは、写真とは関係のない名詞を含む選択肢を除外すること。
TOEICテストPart1は写真描写問題になります。印刷された写真に適した選択肢を選びます。写真は大きくわけて2パターンで、風景写真と人物写真です。
たとえば、人間と猫が写っている画像があったとしましょう。選択肢に「dog」「car」など、写真とは無関係の名詞があれば、それは正解の選択肢ではない可能性が高いです。
すべての英文が聞き取れなくても、関係のない名詞を見つけたら、その選択肢を除外すると、答えを絞ることができます。
Part2.冒頭の疑問文を聞き取る
TOEICテストPart2のコツは、冒頭の疑問文を聞き取ることです。
TOEICテストPart2は、英語音声に対する適切な選択肢を解答する問題で、設問の多くは疑問文です。この設問も英語の音声で流れるため、冒頭の疑問詞をしっかりと聞き取れれば解答できる可能性が高いです。
たとえば「Where~?」と冒頭の「Where(どこ)」だけ聞き取れれば、選択肢は場所を示すものに絞ることができます。冒頭の疑問詞が聞き取れるように、意識することがPart2のコツです。
主な疑問詞は以下の通りです。
- What(何が)
- When(いつ)
- Where(どこ)
- Which(どちら)
- How(どのように)
- How much(いくら)
- How many(どれくらい)
- How far(どれくらいの距離)
疑問詞のリスニングを中心に勉強すると良いでしょう。
WhenとWhereは音が似ていて聞き分けにくいこともあります。英文の冒頭を聞き逃すと、問題が解けないこともあるので、リスニング時は特に最初に集中してください。
Part3.設問を先に読む
TOEICテストPart3のコツは、設問を先に読むことです。
TOEICテストPart3は、2人から3人の会話の音声が流れて、その内容に最適な選択肢を選ぶ問題。Part2よりもボリュームがあるため、聞き取れない単語も出てくるはずです。わからない単語が多いと、会話の状況がわかりにくくなります。
しかし、先に設問を読んでおくと、ある程度会話の状況がわかることもあるため、ざっと設問に目を通しておくと良いでしょう。
たとえば、設問に「Why is the man calling?」と書いてあれば、男性による電話の内容が放送されることが予想できます。そしてリスニングするときに、「なぜ男性は電話をしているのか」意識しながら聞くことで、設問が解きやすくなるでしょう。
設問がわからない状態で英文を聞くよりも、事前に設問を理解して、聞くべきポイントを把握しながらリスニングしたほうが聞き取りやすくなります。TOEICテスト本番では、設問をじっくり読む時間はないかと思いますが、Part3に入る前にざっと設問に目を通しておくと、効率良く解けます。
Part4.状況をすぐに把握する
TOEICテストPart4のコツは、状況をすぐに把握することです。
TOEICテストPart4は、リスニング最難関と言っても過言ではありません。その理由は、英文の音声が長いこと。30秒から60秒ほどの英文が読み上げられ、最適な選択肢を選びます。
リスニングのなかではかなり難しいパートと言えますが、コツさえ掴めば正解率が上がります。まず、Part4の状況にはいくつかのパターンがあるので把握しましょう。よくある状況は以下の通りです。
- 電話メッセージ
- 会議での会話
- 英語スピーチ
- 空港での案内放送
- 広告
上記のような状況が多いので、まず英語音声が流れてきたら、どの状況なのか瞬時に把握してください。ある程度状況のバリエーションを事前に知っておくと、英文の状況が把握しやすいかと思います。
特に、電話メッセージは頻度が高いシチュエーションです。電話メッセージは大きくわけて2パターンあり、発信側か受信側かがあります。話者が発信しているのか、受信しているのかも考えながらリスニングすると良いでしょう。
長文英語のリスニングが苦手な方は、YouTubeを英語で聞くのがおすすめ。英語のチャンネルの視聴をしてみませんか。海外ドラマや洋画を見るときは、吹き替えではなく、字幕にすると、耳が英語に慣れてきて、長い英文も聞きやすくなるかと思います。
TOEICのコツ・テクニックをパート別に紹介【リーディング編】
TOEICテストPart5からPart7はリーディングです。
ここではTOEICリーディング編のコツ・テクニックを紹介します。
- Part5.空欄の前後に着目する
- Part6.文章を最後まで読む
- Part7.英語の語順のまま読む
Part5.空欄の前後に着目する
TOEICテストPart5のコツは、空欄の前後に着目することです。
TOEICテストPart5は、文法知識や語彙力を問う問題で、空欄に最適な英単語を選ぶ必要があります。このとき、空欄の前後にヒントがあることが多いので、前後に着目することがコツです。
たとえば、「I have ( ) in Tokyo.」という英文があったとしましょう。このとき、着目するべきはまずhaveです。この場合は現在完了としてhaveが使われている可能性が高く、選択肢に過去完了がないか確認しましょう。
in Tokyoと場所を示す単語があるので、選択肢にlivedがあればこちらを選びます。このように空欄前後にヒントが隠されているので、前後に着目してください。
Part6.文章を最後まで読む
TOEICテストPart6のコツは、文章を最後まで読むことです。
TOEICテストPart6は、長文があり、そのなかにいくつか空欄があります。その空欄に最適な選択肢を解答する問題です。
英文を読み進めて、空欄が来たらすぐに設問を解きたくなるかと思いますが、空欄の前後を見るだけでは解けない問題があります。解き急ぐと、不正解になる可能性があるので、最後まで英文を読み進めてから解くと良いでしょう。
最後まで読んでから解くことがコツですが、読解に時間がかかると最後まで問題が解けない可能性が出てきます。そのため、英語の長文に慣れておくこともコツの一つですね。
日頃から英文を読んで、長文に慣れておくと良いでしょう。普段のニュースを英語で読む、英語で雑誌を読むなど、日常に英語を取り入れることをおすすめします。
Part7.英語の語順のまま読む
TOEICテストPart7のコツは、英語の語順のまま読むことです。
TOEICテストPart7は、リーディングセクションのなかでも最難関と言えます。問題数は全54問と多く、最後まで解けない人もいるでしょう。
1問でも多く問題が解けるように、スピーディーに問題を解くことをおすすめします。そのためのコツは、英語を語順のまま左から右へと読むことです。
そこでおすすめなのが、スラッシュリーディングを行うこと。スラッシュリーディングとは、英文にスラッシュを入れて左から右へ読む読解方法のことです。
たとえば、「It takes me an hour to the station.」という英文があったとしましょう。スラッシュリーディングでは、まず英語の意味のかたまりでスラッシュを入れていきます。スラッシュを入れると、「It takes me an hour/ to the station.」です。
スラッシュを入れたら、左から右へ訳します。「1時間かかります/駅まで」となり、日本語の文法としては違和感があるかもしれませんが、大まかな意味はわかるかと思います。わざわざ頭の中で日本語の語順に入れ替える必要がないため、時短に繋がりやすいです。
わずかな時間しか短縮されないように感じるかもしれませんが、この短い時間が積み重なることで大幅な時短に繋がります。日頃からスラッシュリーディングを取り入れると、読解時間が短くなります。解答スピードが上がるので、余裕を持ってTOEICの問題を解けるようになるでしょう。
TOEICテストは問題用紙への書き込みはできません。本番ではスラッシュを入れられないので、指でなぞりながら読むなど、日頃の学習から本番を意識したリーディングをすることをおすすめします。
TOEICでコツ・テクニックを掴んで点数を伸ばすには対策スクールで学習するのがおすすめ
より高いスコアを目指したい方、大幅スコアアップを目指したい方には、独学だけでなく、スクーリングもおすすめです。
そこでまず、おすすめしたいのが英会話スクールです。英会話イーオン、駅前留学NOVA、シェーン英会話などは、大手で人気の英会話スクールなので、興味がある方は体験レッスンを受講してみましょう。
英会話スクールであれば、講師が就いてTOEICスコアアップのための学習をすることができます。マンツーマンクラスであれば、自分のレベルに合った指導が受けられます。弱点も克服できるでしょう。
グループレッスンであれば、他にも生徒がいて、英語の勉強仲間もできます。学習仲間ができれば、モチベーションもアップしやすいです。
以下の記事では、おすすめの英会話スクールをまとめています。良いと思ったスクールで無料体験レッスンを行なってみましょう。
さらに、英会話スクールには、ビズメイツやDMM英会話といったオンラインレッスンもあります。オンラインであれば、自宅でレッスンを受講することができます。移動時間が削減され、時間の有効活用にもなるので、忙しい方におすすめです。
以下の記事では、おすすめのオンライン英会話スクールをまとめています。
また、英語コーチングもTOEICスコアアップしたい方に向いています。英語コーチングとは、専属コンサルタントが就いて、時間管理などのサポートが受けられるのが特徴です。PROGRITやENGLISH COMPANYが有名な英語コーチングスクールです。
英語コーチングは利用者一人ひとりに合わせたカリキュラムを作成するなど、サポートが充実しているため、費用は英会話スクールよりも高額な傾向にあります。
しかし、その分手厚いサポートが受けられ、TOEICスコアアップなどの効果も期待できるので、興味がある方は受講してみませんか。
以下の記事では、おすすめの英語コーチングスクールをまとめています。
まとめ:TOEICの各パートごとのコツさえ掴めばスコアアップも可能!
今回は、TOEICの各パートごとのコツ・テクニックを解説しました。
TOEICテストには頻出表現や頻出単語、傾向があるので、コツを掴めばスコアアップも実現します。TOEIC全パートで使えるコツ・テクニックは次の通りです。
- 英文を最後まで読む
- わからない問題を飛ばす
- 頻出表現・頻出単語を暗記する
- わからない単語は文章から想像する
- 時間配分を決める
上記のコツは、TOEICテスト以外にも使えるので、ぜひ身につけてください。
リスニング編で使えるコツ・テクニックは次の通りです。
- Part1.写真とは関係のない名詞を含む選択肢を除外する
- Part2.冒頭の疑問文を聞き取る
- Part3.設問を先に読む
- Part4.状況をすぐに把握する
リーディング編で使えるコツ・テクニックは次の3つでした。
- Part5.空欄の前後に着目する
- Part6.文章を最後まで読む
- Part7.英語の語順のまま読む
特に英語をそのままの語順で読むことは、すぐにはできないかと思います。日頃から英語の語順で読んで習慣づけると、本番でもスムーズに読めるはずです。TOEICでスコアアップを目指したい方は、独学だけでなく、英会話スクールやオンラインレッスン、英語コーチングなどプロからの指導を受けることもおすすめします。
プロの講師は、TOEICスコアアップのノウハウを熟知しています。モチベーションも上がるので、ぜひ利用してみませんか。
そのほか、English Withでは英語学習に役立つ記事を多数用意しています。気になる方は、ぜひあわせてチェックしてTOEIC対策を行いましょう。