TOEICテストの対策に単語帳はいらないという考えを持つ人がいますが、単語帳は本当にいらないのか気になる方もいるでしょう。
そこで今回は、TOEICの勉強に単語帳はいらないのかどうか解説します。
また、単語帳がいらない方や、単語帳を使う方向けにおすすめの勉強方法も紹介しているので、興味がある方はこちらもご覧いただくと良いかと思います。
目次
TOEIC単語帳はいらない?【結論】
それではまず、「TOEIC対策に単語帳はいるのか」についてお話しします。
結論から言うと、単語帳はなくても勉強できますが、あったほうがより効果的に学習できます。
特にTOEIC初心者で、どのような単語がテストで出題されるか理解していない方、英語学習が久しぶりで英単語を忘れている方は、単語帳があった方が良いと言えます。
なお、本記事の後半でTOEIC対策におすすめの単語帳をいくつか紹介していきます。
TOEIC単語帳がいらない方向け【無しで学習する方法】
TOEICの学習には、単語帳があったほうがよいですが「試験直前などで今更買っても勉強する時間があまりない…」という方もいるかと思います。
そこでここでは、単語帳を使わないおすすめの勉強法を解説します。
- 出てきた英単語を都度調べる
- 英単語の聞き流し
- 英単語学習アプリ
1. 出てきた英単語を都度調べる
1つ目におすすめする学習方法は、出てきた英単語を都度調べることです。
単語帳がいらないという人でも、TOEICテスト対策のために文法やリスニング、長文のテキストを用意して学習する人が多いでしょう。
そのテキストに登場した単語でわからないものがあれば、都度辞書で調べることで、単語帳がなくても英単語を覚えることができておすすめです。
また、英単語を覚える際は、日本語訳を確認するだけでなく、品詞もチェックしましょう。さらに時間に余裕がある場合は、例文や熟語も確認しておくことで、TOEICテストのリーディング対策になります。
2. 英単語の聞き流し
2つ目におすすめの学習方法は、英単語の聞き流しです。
ながら作業でも、聞くことで頭に残ることがあります。家事の合間や仕事の休憩時間に聞き流すだけでも効果が期待できるので、ペーパーベースの単語帳を1つひとつ覚えるのが苦手な方にもおすすめです。
なお、単語聞き流し用の音声には、アプリやYouTubeの英単語聞き流し動画を使用すると良いでしょう。
移動時間などのスキマ時間にも活用してみてください。
3. 英単語学習アプリ
3つ目におすすめする学習方法は、英単語アプリの利用です。
最近では無料で使えるスマホアプリもいくつかあるので、こちらをインストールすることで簡単に英単語の勉強ができます。
また、アプリによっては一度間違えた単語をマーキングすることができて、弱点克服にも活用しやすいのでおすすめ。
そのため、紙の単語帳だとお金がかかるし、持ち運ぶのが面倒という方は英単語学習アプリを使用すると良いでしょう。
TOEIC単語帳を使う方向け【おすすめの学習方法】
ここまで単語帳がいらない人向けの学習方法を記載しましたが、ここからは単語帳を使う人向けの学習方法をご紹介します。
TOEICのテスト対策を効率的に行いたいなら、単語帳はあった方が良いです。
単語帳を持っている方は、以下の方法で学習を進めていくと良いでしょう。
- 蛍光ペンで覚えられていない単語をマーキングする
- 赤シートを使って単語の意味を隠す
- 順序を入れ替えて学習する
1. 蛍光ペンで覚えられていない単語をマーキングする
1つ目は、蛍光ペンで覚えられていない単語をマーキングするという方法です。
英単語を勉強していると、すぐに意味を覚えられる単語と何度見返してもなかなか覚えられない単語が出てきます。このとき覚えられなかった単語は蛍光ペンでチェックしましょう。
また時間を置いてから単語テストをしてみて、再度覚えられていない単語があった場合には、異なる色の蛍光ペンでマーキングするのがおすすめです。
理解度に応じて蛍光ペンの色分けをすることで、自分の苦手な単語のみを目立たせることができるので、効率よく学習することができます。
なお、たくさんの蛍光ペンを使用すると、色がわかりにくくなるため、2〜3色くらいを使用すると良いでしょう。
2. 赤シートを使って単語の意味を隠す
2つ目は、赤シートを使って単語の意味を隠す方法です。
赤シートは赤い文字の上に重ねることで、その文字を消せる仕組みになっています。
こちらは単語テストなどを自分で行いたい場合などに役立つので、ぜひ使ってみることをおすすめします。
また、緑色のラインが引かれたテキストの上に赤シートを被せると、その文字を見えなくすることも可能。そのため、あらかじめ赤文字で単語が書かれていない英単語張の場合は、緑の蛍光ペンを単語の上に引いておくと良いでしょう。
赤シートと緑色のペンは、文房具屋や100円ショップで売られているので、探してみてください。
3. 順序を入れ替えて学習する
3つ目は、順序を入れ替えて学習するという方法です。
単語帳を使って覚えたはずなのに、いざ問題を解いてみると単語の意味がわからないという経験をしたことはありませんか。
その場合は、単語の意味を単語帳の位置で覚えているだけという可能性があります。
これだと単語の意味を覚えたとは言えないので、下から上に問題を解いていく、後ろのページから前に問題を解くなど、順序を入れ替えて学習することをおすすめします。
また、家族や友人に英単語をランダムに出題してもらうのも良いでしょう。順番を変えても意味が答えられるようになると、単語の意味を覚えたと言えるでしょう。
TOEIC対策におすすめの単語帳【7選】
最後にTOEIC対策におすすめの単語帳をいくつか紹介します。
TOEICの単語対策を効率的に行いたいなら、以下の単語帳を使うのがおすすめです。
- TOEIC L&R TEST 出る単特急 銀のフレーズ
- TOEIC L&R TEST 出る単特急 金のフレーズ
- キクタンTOEIC(R) L&Rテスト500
- TOEIC Listening & Reading 公式ボキャブラリーブック
- イラスト記憶法で脳に刷り込む英単語1880
- TOEICテスト出る語句1800+
- TOEICテスト 全パート単語対策 NEW EDITION
1. TOEIC L&R TEST 出る単特急 銀のフレーズ
推奨レベル:TOEIC600点前後を目指す人
1つ目におすすめする単語帳は、「TOEIC L&R TEST 出る単特急 銀のフレーズ」です。
「TOEIC L&R TEST 出る単特急 銀のフレーズ」は、TOEICテストに最頻出する重要単語を1,000語収録しています。フレーズとして単語がまとめられているため、英単語が実際にどのような文章として使用されるのかも理解できるでしょう。
また、全単語が無料音声つきなので、リスニングの学習にも向いています。音声はスマホアプリで確認できるので、CDプレーヤーがない方も安心です。
実際に「TOEIC L&R TEST 出る単特急 銀のフレーズ」を買った人の口コミを見ると、TOEICスコアがアップしたという内容もありました。
「TOEIC L&R TEST 出る単特急 銀のフレーズ」には、TOEICの基礎的な単語が網羅されているので、600点前後を目指す方におすすめです。
2. TOEIC L&R TEST 出る単特急 金のフレーズ
推奨レベル:TOEIC600点から900点の人
2つ目におすすめする単語帳は、「TOEIC L&R TEST 出る単特急 金のフレーズ」です。
こちらはTOEIC L&R TEST 出る単特急 銀のフレーズ」の姉妹本で、銀のフレーズがTOEICの基礎的な単語を収録しているのに対して、「TOEIC L&R TEST 出る単特急 金のフレーズ」は多義語(1つの単語で複数の意味を持つ英単語のこと)を多く掲載しています。
TOEICでは多義語の意味を問われることがあるため、1つでも多くの多義語を覚え、TOEICで600点以上のハイスコアを目指している方は、こちらの単語帳を使用すると良いでしょう。
なお、金のフレーズもスマートフォンのアプリで全単語の発音を確認することができます。そのため、単語の聞き流し練習がしたい方にもおすすめです。
3. キクタンTOEIC(R) L&Rテスト500
推奨レベル:TOEIC350点から500点の人
3つ目におすすめする単語帳は、「キクタンTOEIC(R) L&Rテスト500」です。
キクタンシリーズは、「聞いて覚える」がコンセプトの単語帳で、音声を聞きながら学習することができます。そのため、こちらもリスニング学習にも向いている単語帳と言ってよいでしょう。
「キクタンTOEIC(R) L&Rテスト500」では、TOEIC学習に必要な448語を収録。これら448語は「毎回のようにTOEIC試験に登場する」単語のため、この本を1冊学習することで、TOEICのスコアアップが期待できます。
単語数は少ないので、TOEIC試験で350〜500レベルを目指している方におすすめです。
さらに、利用者のライフスタイルに合わせた学習モードが5つ用意されていて、1日最短2分から勉強ができます。仕事で忙しい社会人や、学業で忙しい学生でもスキマ時間を利用して利用しやすいでしょう。
4. TOEIC Listening & Reading 公式ボキャブラリーブック
推奨レベル:TOEIC350点から700点の人
4つ目におすすめの単語帳は、「TOEIC Listening & Reading 公式ボキャブラリーブック」です。
「TOEIC Listening & Reading 公式ボキャブラリーブック」は、TOEIC公式本なので、TOEIC学習に特化したテキストと言えます。
この単語帳では過去に実際に出題された文章の中から1000単語が収録されています。そのため、スコア350〜700レベルを目指している方には特におすすめです。
さらに英単語は音声付きで、アメリカ英語・イギリス英語・日本語の順で流されます。
TOEICのリスニング試験では、時々アメリカ英語以外も混在していることがあるので、リスニング試験対策にもなるでしょう。
単語帳には赤シートも付属しているので、単語の暗記勉強がしやすいのもメリットです。
5. イラスト記憶法で脳に刷り込む英単語1880
推奨レベル:TOEIC350点から800点の人
5つ目におすすめの単語帳は、「イラスト記憶法で脳に刷り込む英単語1880」です。
こちらは英単語をイラストを見て楽しく覚えられる単語帳で、クスっと笑えるような単語学習ができます。
イラストを楽しく勉強できるため、英単語学習が苦手な人でも最短15秒で1つの単語を覚えることが可能。また、ざまざまなレベルにも対応できるように最高3000単語を掲載しています。
購入者の口コミには、ダジャレが面白かったという意見もあるので、楽しみながら英単語を覚えたい方におすすめです。
6. TOEICテスト出る語句1800+
推奨レベル:TOEIC400点から750点の人
6つ目におすすめの単語帳は「TOEICテスト出る語句1800+」です。
「TOEICテスト出る語句1800+」は、人材募集・面接・採用などビジネスシーンをストーリー仕立てで読み進めることができる単語帳です。
社会人であれば、身近なシチュエーションが多いと思うので、学習しやすいのではないかと思います。
こちらも音声付きで、英語音声と日本語音声が一緒に収録されているため、聞き流し学習をすることが可能。収録音声は全体で8時間以上あり、リスニング強化にも役立ちます。
また、書籍に登場するキャラクターは国籍がそれぞれ異なっていて、国別の発音も学べるのがメリット。最近のTOEICリスニング試験では、アメリカ英語以外の英語も登場するので、これにも対応することができるでしょう。
物語を読むような感覚で楽しく学びたい方におすすめです。
7. TOEICテスト 全パート単語対策 NEW EDITION
推奨レベル:TOEIC600点から750点の人
7つ目におすすめする単語帳は「TOEICテスト 全パート単語対策 NEW EDITION」です。
「TOEICテスト 全パート単語対策 NEW EDITION」は、TOEIC600点から730点を取るために必要な777単語を収録しています。
またスコアがアップするテクニックや暗記方法などのノウハウも記載されているため、そもそも効率的な単語の暗記の仕方が分からないという方にもおすすめ。
さらに、付録も充実していて、「厳選フレーズ1分間タイムトライアル」、「ミニテスト」、「索引テスト」などがついています。付録は薄いため、持ち運びしやすく、移動時間などのスキマ時間にも利用できるでしょう。
なお、口コミにはコメント(解説)が面白かった、という内容もありました。そのため、楽しく学習したい方にも向いているでしょう。
まとめ:TOEICの学習には単語帳があったほうが効果的
今回はTOEICの勉強に単語帳はいらないのかを解説し、単語帳を使わない・使った勉強方法をそれぞれ紹介しました。
前述したように、TOEICの学習は単語帳を使用して学習したほうが効果的に勉強することができます。
そのため、できれば単語帳を購入して、TOEIC対策をしていく方が良いかと思います。
それぞれの単語帳には異なる特徴や目指せるスコアのレベルが異なるので、これを把握した上で自分にあったものを選択されると良いでしょう。
また、これらの単語帳を使って効率的に学習をしたい方は、本記事で紹介した勉強方法を参考にしてみてください。
- 蛍光ペンで覚えられていない単語をマーキングする
- 赤シートを使って単語の意味を隠す
- 順序を入れ替えて学習する
なお、English Withでは他にも、TOEIC試験前に効率的に勉強する方法やTOEIC対策ができるおすすめのスクールなどを紹介しています。単語帳だけでなく、実際にスクールで講師と英会話を行うことで習得するスピードも上がります。
以下の記事から自分に合ったスクールを見つけてみましょう。