英会話の中で副詞は、情報を詳しく伝える役割を果たします。その中にも副詞には2つの英文をつなぎ、前の文で述べられた情報とこれから述べる情報のつながりを明確にしてくれる役割をもつものがあります。
英語で情報を正確にかつ論理的に伝えることができれば、英会話初級者から脱却できます。
今回は、2文の論理的なつながりを押さえ、適切な副詞を選択できるようにポイントをご紹介します。
目次
英文法で反意を表す副詞
逆のイメージである2文をつなぐ働きをするのが反意を表す副詞と言います。例えば、ポジティブな内容の文から反意を表す副詞によってネガティブな意味に変わるようなものを言います。
その代表的な2つを押さえておきましょう。
However:しかしながら
The concert was short; however, it was very good.
コンサートは短かったが、それはとても良かった。
前文のマイナス(ネガティブ)なイメージである「コンサートは短かった」に対して、”however”の後は、プラス(ポジティブ)なイメージである「それはとても良かった」と説明しています。”however”
“however”が英文をつなぎ、イメージが変わる文章を説明しています。
Nevertheless:それにもかかわらず
We thought it would rain; nevertheless, we started on our trip.
雨が降るだろうと思っていたのだが、それでも旅行に出かけた。
雨が降ると思っているというイメージを持っているのに対して、それでも旅行に出かけているので2つの英文が逆の意味を持っていることは想像できると思います。
これを”nevertheless”(それにもかかわらず)で逆のイメージを持つ2文をつないでいます。
英文法で因果関係を表す副詞
原因となる理由や結果の関係を持つ2文をつなぐ働きをするのが因果関係を表す副詞です。代表的な2つの副詞を押さえていきましょう。
Therefore:それゆえ、その結果
Her father runs a hotel; therefore, she is rich person.
彼女の父親はホテルを経営しているので、彼女はお金持ちだ。
thereforeが前文の英文をもとに、後述する文を説明しています。原因となり理由は、「彼女の父親はホテルを経営している」ことで、それに伴って導き出された結果が「彼女はお金持ちだ」という文章になります。
thereforeを英文で使う際は、前文が原因となり、後がそれに続く結果になるので覚えておきましょう。
Consequently:したがって、その結果
She did not study at all, (and) consequently failed in the exam.
彼女は全く勉強せず、結果的に試験に落ちた。
consequentlyも2文をつなぎ、前文の結果が後述する文になっているのがわかります。
「彼女が勉強をしなかった」結果が、「試験に落ちた」となり、”consequently”とつないでいるのがわかります。
英文法で追加を表す副詞
追加を表す副詞は、前文のイメージをそのまま引き継ぎ説明していくような英文のことを言います。代表的な2つの例を覚えておきましょう。
Besides:その上、さらに
His speech was boring , besides being a little too long.
彼の話は退屈で、その上に、少々長すぎた。
退屈な彼の話に加えて、意見を述べているのが例文から見て取れます。”besides”は前文のイメージに追加して後述する文で説明をしているのがわかります。話の中で、同じようなイメージの情報を付け加えたい場合は、besidesを使えると英会話の幅も広がってきます。
Furthermore:その上、さらに
He is interested in that product and, furthermore, has a proposal.
彼はその製品に興味があり、さらに提案もあります。
“furethermore”も”besides”と同じように、前文の文章に追加して後述する文を説明しているのがわかります。”furethermore”も合わせて覚えておきましょう。
その他の副詞
上記で説明した反意を表す副詞と因果関係を表す副詞、追加を表す副詞以外にも別の意味を持つ副詞があるので、覚えておきましょう。
Otherwise:さもなければ
Go to bed, otherwise, you will be late to school.
もう寝なさい、さもないと、あなたは学校に遅れるでしょう。
“otherwise”(さもなければ)には、前文の出来事に対して、結果として続く文を接続してくれています。”otherwise”の場合は、前文の文がないと、結果として起こるであろう事柄がありません。
例文では、寝るということをしなければ、学校に遅れるという結果になるという文で2つの文のつながりが理解できると思います。
まとめ
この働きを持つ副詞の数は少ないので、基本的なものを覚えておくだけで英会話の幅が広がります。
以下をまずは覚えて英会話に活かしていきましょう!
反意を表す副詞
however:しかしながら
nevertheless:それにもかかわらず
因果関係を表す副詞
therefore:それゆえに、その結果
consequently:したがって、その結果
追加を表す副詞
besides:その上、さらに
furthermore:その上、さらに
その他の副詞
otherwise:さもなければ