英語でのスピーチやプレゼンでは、単に言葉を伝えるだけでなくジェスチャーを使うと効果的です。
ジェスチャーを交えることで聞き手の関心を引きつけたり、内容の理解を深めたりと、よりスピーチの質を上げることができます。
しかし、「英語のジェスチャーにはどのようなものがあるの?」「プレゼンにどのように取り入れれば良い?」と悩んでしまう方も多いのではないでしょうか。
今回の記事では、英語のスピーチやプレゼンで使えるジェスチャーについて詳しく解説します。ジェスチャーを用いるメリットや注意点もまとめたので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
目次
英語スピーチ・プレゼンでジェスチャーを行う3つのメリット
最初に、英語のスピーチやプレゼンでジェスチャーを行うメリットについて解説していきます。
ジェスチャーを取り入れるメリットは、大きく以下の3つです。
- 内容が伝わりやすくなる
- 聞き手の関心を集める
- 説得力が増す
1.内容が伝わりやすくなる
第一のメリットが、スピーチやプレゼンの内容が聞き手に伝わりやすくなる点です。
大きさや数を示すジェスチャーで具体的な情報を伝えたり、熱意を示すジェスチャーで感情に訴えかけたりと、言葉だけでなく視覚的に表現することで、聞き手の理解を深められます。
また、ジェスチャーがあることで聞き手側も内容のイメージがしやすくなる点もメリットです。より正確にニュアンスや気持ち、重要な点を聞き取れるので、双方のコミュニケーションがスムーズに行えます。
2.聞き手の関心を集める
第二のメリットに、聞き手の関心を集められる点が挙げられます。
ただ話し続ける単調なスピーチを聞いて、退屈さや眠気を感じてしまった経験がある方も多いのではないでしょうか。話し方に抑揚がないと、聞き手側の集中力が途切れやすくなり、スピーチやプレゼンの内容を十分に届けられません。
しかし、そこに身振り手振りを用いた動きがあると効果的に聞き手側の注意を引きつけることができ、印象に残るスピーチやプレゼンになります。
3.説得力が増す
第三のメリットが、プレゼンやスピーチの説得力が増すことです。
ジェスチャーを使うことで、聞き手側に堂々とした印象を与えることができ、内容の説得力が増します。
また、自然なジェスチャーを取り入れることで、話し手もリラックスするため、緊張を和らげ流暢なスピーチやプレゼンができるようになるのもメリットです。
英語スピーチ・プレゼンでジェスチャーを使う際の注意点
前項で解説したように、ジェスチャーにはスピーチやプレゼンのクオリティを上げ、聞き手の関心を引きつける効果があります。
しかし、スピーチやプレゼンでジェスチャー使う際にはいくつかの注意点があり、適切な使い方ができないと逆効果になってしまうことも。
ここからは、英語スピーチ・プレゼンでジェスチャーを使う際の3つの注意点について解説していきます。
- 適切な使い方をする
- 使いすぎない
- 内容と一致させる
1.適切な使い方をする
同じジェスチャーが国や文化圏によって異なる意味を持つことがあるため、使い方には注意が必要です。
例えば、親指と人差し指で輪を作る「OKのサイン」は、日本では「大丈夫・良い」といったポジティブな意味合いがありますが、プラジルやフランス、ドイツなどでは侮辱的な意味を持つジェスチャーとされています。
このように、同じジェスチャーでも国や文化圏によって正反対の意味として捉えられることがあるため、使用の際は注意が必要です。
特に英語でスピーチやプレゼンをする場合、多様な国籍や文化圏の人が聞き手になることも多いですよね。誤ったジェスチャーでトラブルにならないためにも、適切な使い方を知っておくことが大切です。
2.使いすぎない
ジェスチャーを使いすぎないという点も、スピーチにおいて重要なポイントです。
ジェスチャーには聞き手の理解を促したり、内容の印象を強めたりといった効果がありますが、使いすぎると逆効果になってしまいます。過剰なジェスチャーによって内容が理解しづらくなることもあるので、使いすぎには注意しましょう。
ジェスチャーを使う際は、多用するのではなくポイントを絞り、内容の強調に役立てる程度に留めることが大切です。
3.内容と一致させる
最後に、使用するジェスチャーは、言っている内容と一致している必要があります。
ジェスチャーは言葉での説明を補い、理解を深めるために使用されるもの。内容と関連性のないジェスチャーは聞き手の混乱を招く可能性があり、プレゼンテーションの質を低下させてしまいます。
ジェスチャーを使用する際は、聞き手に違和感を与えないように、内容と一致したものを効果的に取り入れましょう。
英語スピーチ・プレゼンに効果的なジェスチャー【5選】
ここからは、英語のスピーチやプレゼンに使えるジェスチャーを紹介していきます。
ジェスチャーの意味と使い方を説明していくので、使えそうなものがあればぜひ英語のスピーチやプレゼンに取り入れてみてくださいね。
- 大きさを表す
- 数を表す
- 手を胸に当てる
- 手のひらを上にする
- 手を組む
1.大きさを表す
大きさを表す時にジェスチャーを用いることで、聞き手側が「どのくらい大きいか」をイメージしやすくなります。
例えば、両手を横に広げるジェスチャーだと、大規模であることや広大さを表現できます。また、手を上下に動かして高さを表したり、両腕を前に伸ばして幅を示したりと、内容によって適切に使い分けると良いでしょう。
大きさは言葉だけではイメージが湧きにくいこともあるので、身体を使って「このくらい」という視覚的なイメージを与えることで、説得力と聞き手の理解度が増します。
2.数を表す
次に、数を表すジェスチャーもプレゼンやスピーチで活用すると効果的です。
「Firstly(第一に)」と言いながら1本の指を立てたり、「There are 3 main points.(要点は3つあります。)」と3本指で示したりと、ジェスチャーを用いることで聞き手の注意を引きつけ、視覚的に印象づけることができます。
英語圏では、親指から数を数えるのが一般的です。「親指(1)→人差し指(2)→中指(3)→薬指(4)→小指(5)」の順に進みます。日本では人差し指を1として数え始めることが多いので、違いに注意しましょう。
3.手を胸に当てる
手を胸に当てるジェスチャーを用いることで、スピーチで感情的な深みや真剣さを伝えることができます。
ジェスチャーを通して話し手の誠実さや情熱を強調したり、聞き手の共感や理解を深めたりと、言葉だけでは伝えにくい内面の感情や思いをより強く伝えられます。
聞き手の共感や理解を深めたい時に使われるジェスチャーですが、多用すると効果が薄れる、もしくは不信感に繋がる可能性があるので、強調すべきポイントに絞って使用するようにしましょう。
4.手のひらを上にする
手のひらを上にするジェスチャーには、話し手が「オープンで正直である」という印象を与える効果があります。
英語のスピーチやプレゼンでよく用いられるジェスチャーで、テレビやニュース、映画で見たことがある方も多いのではないでしょうか。
このジェスチャーをすることで、話し手の親しみやすさを演出したり、リラックスした雰囲気を作り出したりと、聞き手との距離を縮められます。
また、強調したいポイントや重要なシーンで用いることで、言葉の説得力を増すという効果もあるジェスチャーです。使いすぎると逆効果になりますが、効果的に取り入れることでスピーチのクオリティを高められます。
5.手を組む
胸の前で手を組むジェスチャーを用いることで、「自信を持って話している」という印象を聞き手に与えます。
特にビジネスやフォーマルなスピーチにおいて、話し手の専門性の高さを印象付ける効果があり、「落ち着いている・信頼できそう」という雰囲気を演出できるでしょう。
また、手を組むことで「攻撃的ではない」というアピールにもなり、平和的で親しみやすい雰囲気が作れるというメリットもあります。
ただし、手を組むジェスチャーを用いる際は手の位置に注意が必要です。胸の前で手を組むジェスチャーには自信や落ちついた印象を与える効果がありますが、腹部で手を組んでしまうと緊張感や不安を感じている印象になり、ネガティブな印象に繋がってしまいます。
手を組む際は胸の上あたりを目安に、堂々とした印象になるように取り入れてみましょう。
英語のスピーチ・プレゼンを学ぶには英語コーチングがおすすめ!
ジェスチャーを効果的に用いることで、聞き手の心に響くスピーチやプレゼンになります。ぜひ今回紹介したジェスチャーを取り入れて、英語のスピーチ・プレゼンのレベルアップに役立ててみてくださいね。
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まとめ:英語のスピーチ・プレゼンにジェスチャーを取り入れてクオリティアップを目指そう!
今回の記事では、英語スピーチ・プレゼンに効果的なジェスチャーを紹介しました。
ジェスチャーには、聞き手の関心を集める効果や、内容を分かりやすく伝える効果があり、上手に活用することでスピーチやプレゼンの質を高めることができます。
ただし、ジェスチャーは国によって意味が異なる場合があるため、必ず意味を確認し適切に使うこと、そして多用しすぎないことがポイントです。
記事の後半では具体的にスピーチやプレゼンで使えるジェスチャーを5つ紹介しました。使えそうなものはぜひ積極的に取り入れて、スピーチ・プレゼンのクオリティアップに役立ててみてくださいね。
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