英語のスピーチを任された時、「どのようなスピーチをすればいいんだろう?」と不安になってしまう方も多いのではないでしょうか。
日本語スピーチとの違いやスピーチで使える英語フレーズなど、詳しく知りたい方も少なくないはず。
今回の記事では、英語スピーチをする時に知っておきたい「成功のコツ」をまとめました。記事の後半ではスピーチで使える具体的なフレーズ例も紹介していくので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
目次
英語と日本語のスピーチの違いとは?コツを使うために覚えておこう
まず、英語と日本語のスピーチの違いについて解説していきます。
英語と日本語のスピーチの大きな違いは構成です。
日本語のスピーチは、一般的に「起承転結」の流れで構成されることが多いです。「起」で話題を提示し、「承」で話を深堀り、「転」で内容をガラッと変え、「結」でオチをつけます。
一方、英語のスピーチは「序論・本論・結論」の3段階で構成されることが一般的で、最初に結論を伝えるのが特徴です。
例えば、序論で「私は◯◯が重要だと考えます」と結論を提示し、その後にそう考える根拠や理由を述べます。
日本の起承転結型のスピーチ方法を英語のスピーチに応用するのは難しく、「何が言いたいか分からない」という印象を与えやすいので注意が必要です。英語のスピーチを考える場合は、起承転結型ではなく序論・本論・結論の3段階構成にすると良いでしょう。
英語のスピーチを成功させる5つのコツ
英語のスピーチは、前項で解説したように「序論・本論・結論」で構成することが一般的です。
他にも、英語スピーチを成功させるコツがいくつかあるので、詳しく解説していきますね。
ぜひ参考にしてみてください。
- 目的を明確にする
- 聞き手に合わせる
- ジェスチャーを使う
- リラックスして話す
- 事前に練習する
1.目的を明確にする
英語のスピーチを考える際、とても重要なのが「目的を明確にすること」です。
何のためにスピーチを行うのか、誰にどのようなメッセージを伝えたいのかをあらかじめハッキリさせておきましょう。
どのような目的でスピーチを行うのかによって、内容や表現方法は異なります。目的が曖昧なままスピーチ原稿を考えると、話す内容がブレてしまい説得力のあるスピーチを作ることが難しくなります。
まずはスピーチの目的である、「誰に何を伝えたいか」をハッキリさせておきましょう。
2.聞き手に合わせる
英語スピーチを成功させるには、聞き手側に立った内容や表現を考える必要があります。
聞き手の年齢や興味・関心、背景などを意識してスピーチを考えましょう。
聞き手にとって興味があるものや、身近なものを話に盛り込むことで、関心を惹きつけることができます。
3.ジェスチャーを使う
英語でのスピーチでは、ジェスチャーを取り入れるのが一般的です。
ジェスチャーには、抽象的なイメージを視覚的に伝えたり、熱意や気持ちを聞き手に訴えたりする効果があり、上手に使うことで説得力のあるスピーチになります。
ただし、やりすぎると大袈裟な印象を与えるので、ポイントに絞ってジェスチャーを取り入れるのが成功のコツです。
こちらの記事では、英語スピーチで使えるジェスチャーについて詳しく解説しています。ジェスチャーを取り入れてより効果的にスピーチしたい方はぜひ参考にしてみてください。
4.リラックスして話す
リラックスして話すことも重要なポイントです。
話し手が緊張していると、聞き手に不安感を与えます。
リラックスしてスピーチを行うコツは、ハッキリと、そしてゆっくりと話すこと。ゆっくりと話すことで自分の緊張を和らげられますし、聞き手に堂々とした印象を与えられます。
こちらの記事では、英語のスピーチで評価される話し方について詳しく解説しています。効果的な話し方について知りたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
5.事前に練習する
スピーチ原稿が出来上がったら、必ず練習しましょう。
ただ原稿を読むのではなく、立ち振る舞いやジェスチャーなども合わせて練習することが大切です。何度も練習して、「これだけ練習したから大丈夫」と自信がつくと、堂々と本番に臨むことができます。
できれば、第三者にスピーチを見てもらうのが望ましいです。難しい場合は、スマホのビデオで撮影をして、客観的にチェックしてみましょう。
こちらの記事では、英語スピーチの練習に活用できるアプリを多数紹介しています。アプリを使って効果的に練習したい方はぜひ参考にしてください。
英語のスピーチで使えるフレーズ【序章編】
英語のスピーチを成功させるコツを踏まえた上で、ここからは英語のスピーチで使える英語フレーズを紹介していきます。
まずはスピーチの序章で使える表現を紹介していくので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
- Thank you for joining us today.(今日はご参加いただきありがとうございます。)
- Today, I’d like to discuss….(今日は〜についてお話したいと思います。)
- The purpose of my speech today is to…(今日のスピーチの目的は〜です。)
- Let me start by sharing…(まずは〜について共有させていただきます。)
- Before I begin, I’d like to provide some context…(始める前に、少し背景を説明したいと思います。)
1.Thank you for joining us today.(今日はご参加いただきありがとうございます。)
まずスピーチの冒頭で、聞き手に感謝の意を伝えるのが一般的です。
他にも、感謝の意を表すには以下のようなフレーズがあります。
- Thank you all for being here today.(本日はお集まりいただきありがとうございます。)
- It’s an honor to stand before you on this occasion.(このような機会に皆さんの前に立てることを光栄に思います。)
- I’m truly glad to have all of you here with us today.(本日は皆さんに参加いただきとても嬉しいです。)
2.Today, I’d like to discuss….(今日は、〜についてお話したいと思います。)
本題に入る前に「何について話すのか」を明確にしておくと、聞き手がスピーチの内容を理解しやすくなります。
また、聞き手の興味を惹きつける効果もあり、これから話す内容への関心を集めることができます。
3.The purpose of my speech today is to…(今日のスピーチの目的は〜です。)
前項のフレーズ同様、スピーチの目的を伝える際に使えるフレーズです。
何のためにスピーチを行うのか目的を先に伝えておくことで、分かりやすいスピーチになります。
4.Let me start by sharing…(まずは〜について共有させていただきます。)
「Let me ◯◯」は「〜させてください」という意味のフレーズです。
日常会話、ビジネスシーン問わず頻繁に使われる表現なので、覚えておくと様々なシーンで役立ちます。
スピーチの場合、他にも「Let me intorduce myself.(自己紹介させていただきます)」や「Let me tell you a little bit about my background.(私の経歴について少し話させてください。)」といった表現ができます。
5.Before I begin, I’d like to provide some context…(始める前に、少し背景を説明したいと思います。)
スピーチを始めるにあたり、背景の説明や情報共有が必要な場合は「Before I begin, I’d like to provide some context…(始める前に、少し背景を説明したいと思います。)」と伝えましょう。
本題に入る前に説明を加えることで、聞き手の理解度が増します。
英語のスピーチで使えるフレーズ【本論編】
次に、英語のスピーチの本論で使える表現を見ていきましょう。
- First of all, let’s consider…(第一に、〜を考えてみましょう)
- Moving on to the next point,(次のポイントに移りましょう)
- Let me illustrate this with an example…(これを例を挙げて説明させてください)
- On top of that, (その上、)
- Conversely, (逆に、)
1.First of all, let’s consider…(第一に、〜を考えてみましょう)
「First of all」で、「まず・第一に」を意味します。第二に、第三に、と言いたい場合は「Secondly」「Thirdly」と続けます。
2.Moving on to the next point,(次のポイントに移りましょう)
次のトピックに移る時に使えるのが、「Moving on to the next point,」です。
他にも、「Next,(次に、)」「Then,(そして、)」と続けることもできます。
3.Let me illustrate this with an example…(これを例を挙げて説明させてください)
具体例を挙げて説明する場合に使えるのが、「Let me illustrate this with an example…(これを例を挙げて説明させてください)」です。
「illustrate」は「説明する」を意味し、具体的な例を挙げて抽象的な概念を説明することを指します。
4.On top of that, (その上、)
情報を追加する場合、「On top of that, (その上、)」というフレーズが使えます。
「Additionally,」や「Furthermore,」といった表現も一般的です。
5.Conversely, (逆に)
「逆に」と言いたい場合は、「Conversely,」を使います。
類似表現は、「On the other hand,」、「In contrast,」です。
英語のスピーチで使えるフレーズ【結論編】
最後に、英語のスピーチの結論で使える表現を紹介していきます。
- In conclusion, (まとめると、)
- In summary,(要約すると、)
- Overall, (全体として、)
- In closing, (最後に、)
- To conclude, (結論として、)
1.In conclusion, (まとめると、)
スピーチの結論で使われる一般的なフレーズが「In conclusion, (まとめると、)」です。
主要なポイントをまとめ、結論を述べる際に使います。
2.In summary,(要約すると、)
話の要点を簡潔にまとめて伝える時に使えるのが、「In summary,(要約すると、)」です。
スピーチの要約は簡潔にまとめ、長くなりすぎないようにしましょう。
3.Overall, (全体として、)
話の内容を総括する際には、「Overall, (全体として、)」という表現が使えます。
類似表現に、「By and large,(全体的に)」といったフレーズもあります。
4.In closing, (最後に、)
最後に要点や結論を話す時に使えるのが、「In closing, (最後に、)」です。
「In closing, I would like to thank everyone for their attention and participation today.(最後に、今日は皆さんのご清聴とご参加に感謝いたします。)」など、最後に感謝を述べる際にも使えます。
5.To conclude, (結論として、)
「To conclude, (結論として、)」は、スピーチの内容をまとめ、最終的な結論を述べる際に使うフレーズです。
「In conclusion,」や「In summary,」と同じニュアンスで使います。
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こちらの記事では、「英語コーチングの効果」を通常の英会話スクールやオンライン英会話と比較しながら詳しく解説しています。興味のある方はぜひ参考にしてみてください。
まとめ:英語スピーチにはコツがある!ポイントをおさえてスピーチを成功させよう
今回の記事では、英語スピーチのコツについてお伝えしました。
英語のスピーチは、日本語の起承転結型のスピーチと異なり、「序論→本論→結論」で構成するのが特徴です。この三段構成にすることで、聞き手が内容を理解しやすくなります。
また、スピーチを成功させるには、目的・聞き手を意識した原稿作りと、ジェスチャーを取り入れた堂々とした話し方が重要です。ぜひ、記事の後半で紹介したフレーズを参考に、スピーチ原稿を考えてみてくださいね。
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English Withでは英語コーチングや英語スピーチに関する記事を多数ご用意しているので、ぜひあわせて参考にしてみてください。