今回は、短期間で英語力上達を目指せる英語コーチングスクール「PROGRIT(プログリット)」が、1日30分から始められるシャドーイング添削をメインにした「シャドテン」というサービスを2020年6月より開始。
従来の英会話スクールにはあまりない「サブスクリプション(月額定額制)」で使えるサービスということで、その内容をインタビューしカリキュラムを実際に体験受講してきました。
シャドーイングとは簡単に言うと「リスニング力を大幅に向上させるための学習方法」のこと。しっかりと続けて学習できれば以下のような効果を実感することができます。
- 「今まで聞き取れなかった音声を理解できる」
- 「ネイティブの英語スピードにもついていける」
- 「TOEICのリスニングセクションが聞き取れるようになる」等
プログリットの受講生を対象にしたアンケート調査では、伸ばしたい英語のスキルの中で79%の人が「リスニング力」と答えているため、今回、受講生のリスニング力を上げるために提供できるサービスはないかと考え作られたのが「シャドテン」です。
※1位は85%でスピーキング力
シャドーイングを使った学習方法について熟知している学習コンサルタントが、各受講生の英語レベルや目標に合わせて適切な課題をカスタマイズし毎日提供。受講生は正しい学習方法で着実にリスニング力を上げながらトレーニングを繰り返していきます。
目次
リスニング力が大きく向上させるシャドーイング添削「シャドテン」とは?
「シャドテン」は、毎日コンサルタントから送られてくるリスニング音声をシャドーイングし、コンサルタントが添削した内容を元に学習を進めていくサブスクリプション(月額定額制)のサービスです。
英語音声を聴きながら、それと同じ音を少し遅れて発音するトレーニングのこと。シャドー(影)にように遅れてくることからシャドーイングと呼ばれておりリスニング力向上の学習方法として有名です。
また、シャドーイングの重要性を理解するためにプログリットでは「音声知覚」と「意味理解」という2つのステップを踏んで高めて行くことを推奨しています。
ここでは、プログリットのコンサルタントから教わった「音声知覚」「意味理解」2つの意味を解説していくので、シャドーイングについて理解を深めていきましょう。
まず、音声知覚とは「英語の音声を聞いてどのような単語なのか知覚する」ことです。
例えば、「ァナッポウ」という音声を聞いて「この音はan appleと言っているな。」と知覚(音を正確にキャッチ)できていれば、それは音声知覚ができているということになります。
また、意味理解とは「音声知覚した単語が文章全体でどのような意味なのかを理解する」こと。
上記の例で説明すると、「an apple」という単語の意味=「りんご」「赤くて丸いフルーツ」という意味を理解できれば、意味理解は出来ているということになります。
シャドテンでは、シャドーイングした音声をチャットアプリ経由でコンサルタントに提出します。24時間以内に「音声知覚」や「意味理解」に関連する内容のアドバイスを添削結果として送られてくるので、それを確認しながら復習をするといった流れです。
シャドテンを実際に使ってみた!【添削内容などを詳しく解説】
ここからは、僕自身が実際に「シャドテン」を使ってみたので、課題内容やフィードバックされた点などを詳しくみていきましょう。
サービスを使う方と全く同じように体験してきたのでぜひ参考にしてくださいね。
ちなみに課題開始前に行う準備として、以下のステップを踏みます。
- 公式サイトよりシャドテンの申し込み(LINE登録)
- プランの申し込み(※7日間の無料体験中は課金されません)
- 名前・TOEICスコア・シャドテンでの目標などを入力
- トレーニング方法を確認(YouTube動画)
- 課題がリスト化されているサイトから好きな内容をピックアップ
シャドーイングトレーニングを初めて行う方にとって学習方法をしっかり理解できるようにシャドテンでは「YouTube動画」で学習の流れや方法を説明してくれています。そのため、初日からシャドテンの使い方をしっかり把握した上で開始することが可能です。
次で、僕が体験した流れに沿って課題内容の種類やシャドーイング方法について簡単にお伝えします。
課題リストから自分の好きな内容をピックアップする
シャドテンの登録が済んだら、LINEのメッセージ欄に書いてある「シャドーイング課題のサイトURL」に入り、内容を確認します。
課題を確認してみると「エッセイ」「TOEIC」「TOEFL」などの録音音声がリストアップされており、それぞれに「WPM(Words per Minute)」という1分間に読むことができる単語指標が書いてあります。
WPMが高ければ高いほどその音声にはたくさんの単語が入ってくるため、理解する難易度も高くなっていきます。
僕の場合は、事前に自分のWPM指標をある程度把握していたので、それを基準に自分に適した内容の課題音声を選択し音声をトレーニングを行いました。
ご自身のWPMを知らない場合は、一度シャドテンの課題内容を聞いてみて聞き取れるレベルのものがどのくらいのWPMなのかチェックしてみると良いでしょう。まずは低い数値のものから聞いてみるのも良いかと思います。
今回僕がチョイスした内容は、海外のプレゼンテーション動画を集めた「TED」のWPM130の課題で音声の長さは40秒程度でした。
シャドテンのトレーニング方法
シャドテンでは、音声をピックアップしたあとに以下の流れでトレーニングを行っていきます。
- 音声を聞く
- スクリプトから文章を読んで完璧に意味の理解をする
- オーバーラッピングを繰り返す
- シャドーイングを繰り返す
※オーバーラッピングとは、音声と同じタイミングでスクリプトを見ながら発話するトレーニング方法
「オーバーラッピング」や「シャドーイング」を行うことで、自分が聞き取れている音・聞き取れない音がよくわかるようになります。また、スムーズに言えない単語や英文があれば、そこは音が聞き取れないということもわかります。
どちらもリスニング力アップのために必要なトレーニングですので、シャドテンで指示されている推奨回数まで何度も繰り返しトレーニングをしました。終了したらLINEにて音声録音をして送信。
シャドテンのフィードバック
シャドテンの課題提出をした後はコンサルタントからの添削を待ち、基本的に24時間以内に返信が返ってくるので届き次第チェックします。
僕が送った音声内容に対しての添削は以下のようでした。
まず、Good Points(良い点)・Improvement Point(改善点)がコメントされており、自分では気づけなかった発音の癖などもきちんと添削してアドバイスしてくれました。
特に、英語発音のルールでもよく登場する「音の連結」「音の消失」などを、実際の音声を元にして解説してくれている点がとても参考になりますね。
添削内容を元に、改善点を意識しながら再度シャドーイングトレーニングを行います。また、無意識に自然と発音できていた部分も「良い点」としてまとめてくれたのでそちらも確認しながら「音の繋がりや変形」をチェックしました。
そして、次の日からは異なる課題に進み同じサイクルを繰り返す流れでシャドテンのトレーニングは行われます。
実際にシャドテンを使ってみた感想
今回シャドテンを使ってみてまず感じたことは「聞けなかった音が聞き取れるようになることをすぐに実感できた」ということです。
英語にはいくつも発音のルールがあり例えば「子音+子音で音が消える」であったり「子音+母音は音が繋がる」のようなものなど様々ありますが、音声理解は教科書を読むように端から読み進めても理解が難しく、実際に声に出してみてそれに対するフィードバックがなければ上手く学習できません。
シャドテンを使うことで、発音に詳しいプロのコンサルタントが毎回お題を変えてそれに関する音のルールを詳しく解説してくれるので「学びながらアウトプット」でき学習効果も高く学べます。
僕自身も1度の添削を受けるだけで、課題内容の発音をしっかり理解できスムーズに言えるようになりました。また、同じような音のルールに関しての課題が再度出てきても、処理速度が早くなっているので素早く聞き取ることができるかと思います。
シャドテンはサブスクリプション(月額定額制)のサービスですので、1ヶ月だけまずは試してみることもでき「英語のリスニング力やスピーキング力(特に発音)を鍛えたい方」には、かなりおすすめできる学習サービスですね。
シャドテン開発者へインタビュー【Q&A形式】
今回は、シャドテンを使っただけでなく、プログリット「シャドテン」の開発者へのインタビューも含めてこの記事にまとめました。
「月額制でも短期間で成果は出るのか?」「どのような経緯でシャドテンが生まれたのか?」など聞いているので、こちらもシャドテンをしっかり理解する上で参考にしてみてください!
▼開発者プロフィール▼

矢部大輔
やべだいすけ/株式会社プログリット プロダクト開発部
大学院で物理学を専攻し、ドイツにも留学。卒業後、IT企画や物流企業での上海勤務を経て株式会社プログリットへ入社。同社ではコンサルタントを経験後、プロダクト開発・サービス企画を担当。学習カリキュラムの開発や学習ツールの構築などを行う。
シャドテンを開始した経緯は何ですか?
述べ800名以上の卒業生が卒業後のシャドーイングを継続されており、卒業後も英語力を伸ばしているのを見ている中で、このサービスを世に広めたいと気持ちが出てきました。
その結果、プログリットの卒業生でなくても使えるサブスクリプション(月額定額制)として「シャドテン」を開始した経緯があります。
シャドテンだからこそできるサービスの強みは何ですか?
自分のレベルに合っていない内容のシャドーイングを行っても効率的な学習とは言えません。
また、独学で教材を選んでシャドーイングを実施するのも大変です。
シャドテンでは、1人ひとりの受講生に対してプログリットのコンサルタントが適切なコンテンツを提案し日々アドバイスを行っていきます。継続しやすく、負荷がかかりすぎない課題を着実にこなしていくことで結果としてリスニング力を高めることに繋がります。
また、添削がコンサルタントからLINEへ毎日届くということで、受講生にとっても「半強制に英語学習を習慣化」するきっかけにもなり効果的です。
サブスクリプション(月額定額制)のサービスですが1ヶ月でも成果はみられるのでしょうか?
学習効果は人それぞれではありますが、毎日課題をこなして復習していれば「1ヶ月でも成長実感を感じる」ことは可能です。英語発音のルールを繰り返し理解しパターンがわかってくれば短期間でも聞けなかった音が聞こえるようになることは間違いありません。
シャドーイング内容は受講生が持ち込みのものを使うこともできますか?
実際に取材を通じてシャドテンのサービスを見てみると、このような添削系はAIが自動でチェック・回答するものが多くありますが、プログリットのシャドーイングは人間、しかも英語学習のプロが1つひとつ添削してくれます。
そのため、リスニング・スピーキングをはじめとした英語力の向上の短期間で見込めるのではないでしょうか。控えめに見てもシャドテンはおすすめできるサービスですね。
シャドテンの料金情報

月額 | 19,800円(税別) |
---|---|
6カ月プラン | 109,800円(税別) |
無料体験 | 7日間の無料お試しあり |
シャドテンの料金プランは、サブスクリプション(月額定額制)で「19,800円/月」となります。
また、あらかじめ長期間サービスを受講したいと考えている方は、6ヶ月プランで「109,800円」と少しリーズナブルな料金で始めることが可能です。
最後に:シャドテンでは7日間無料体験ができるのでまずは試してみましょう!
今回は、英語コーチングスクール「プログリット」が提供するシャドーイング添削サービス「シャドテン」についての体験受講と開発者へのインタビューを記事にまとめました。
もともと、プログリットの卒業生限定で行っていたサービスであった「シャドーイングの添削サービス」ですが、サブスクリプション(月額定額制)で多くの方が使えるようになったということで「リスニング力を高めていきたいと思っている方」はぜひ手にとって利用していただきたいサービスだと思いました。
僕自身もシャドーイングの添削サービスを受けてみて、1つひとつのコメントやフィードバックが非常に丁寧でわかりやすく、毎日課題を提出しなければならないということもあり「次回はもっと正しい発音で録音しよう!」とモチベーション高く続けられるなと感じました。
もちろん正しい発音を提出することが目的ではないのですが、リスニング力を鍛えるためにはシャドーイングが適切で、効果的に学習を進めるにはプロの方のアドバイスが一番重要です。
リスニングやスピーキングのトレーニングは本を読むよりも「アウトプット」と「正しいフィードバック」が必要不可欠。
シャドテンでは「自分に合った英語課題」と「英語学習のプロによるフィードバック」のもとでリスニング力を鍛えることができます。気になる方はまずはお試しで「7日間の無料体験」を通じてサービスを使ってみましょう!