TOEFL受験で発音は重要?学習方法やおすすめスクールを紹介
TOEFLは、4つのセクションから構成されており、英語4技能である「読む・書く・聞く・話す」を総合的に測る試験です。リスニング・リーディングセクションのみのTOEICとは異なり、スピーキングとライティングも試験内容に組み込まれています。
そのため、「スピーキングセクションは発音も採点対象?」「TOEFL対策に発音学習は必要?」と疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。
そこで、今回の記事ではTOEFLの発音学習方法について詳しく解説していきます。発音学習の必要性やおすすめの英会話スクールも紹介していくので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
目次
TOEFL自体の発音について
まず最初に、試験名である「TOEFL」の発音ですが、これは「トーフル」と読みます。
たまに間違えて読んでしまう方もいるので少し細かく説明をしていきますね。
発音記号は「tóʊf(ə)l」で、「ト」の音にアクセントがあります。アクセントがある「ト」以外の音は弱く読むため、最後の「ル」を強く発音しないことがポイントです。
また、日本語だと「トー↑」が上がり調子になりますが、英語発音の場合は「トー↓」と下がり調子になります。
TOEFL受験をする際に発音学習は必要?
結論から先にお伝えすると、TOEFL受験には発音学習が必要です。
TOEFLのスピーキングセクションでは以下の4つの基準を元に採点されます。
- General Description(質問に対する回答)
- Delivery(明瞭さと流暢さ)
- Language Use(語彙や表現のバラエティ)
- Topic Development(主張の展開)
回答の内容がチェックされるのはもちろん、「Delivery(明瞭さと流暢さ)」が求められるため、正しい発音やイントネーションで話せているかもスコアに影響します。
細かい発音のズレは減点対象にはなりませんが、カタカナ英語や強弱つけ方の間違いなどは減点されてしまうので注意が必要です。
また、発音を間違えてしまうと違う単語と捉えられてしまったり、意図が明確に伝わらなかったりと、他の採点項目に支障をきたしてしまう可能性もあります。意図を正確に伝えるためにも、スピーキングセクションの対策には発音学習が欠かせません。
さらに、発音学習を行い正しい発音とイントネーションを身につけることは、スピーキング力だけでなくリスニング力アップにも効果的です。音の違いを理解し自分で発音できる音であれば、リスニングの際もネイティブの英語を聞き取れるようになります。
「RとL」や「SとSH」など似ている音の違いや英語の音声変化を理解することで、今まで聞こえていなかった音の違いが分かるようになり、リスニングスコアアップに繋がるでしょう。
TOEFL受験ではどうやって発音を学ぶべき?【4つの方法】
TOEFLの発音学習の必要性についてお伝えしましたが、重要なのは「どのように学ぶか」ですよね。
ここからは、正しい発音を身につけるための4つの発音学習方法をご紹介していきます。
- 発音記号を学ぶ
- フォニックスを学ぶ
- ディクテーションをする
- スクールやアプリで学ぶ
順に詳しく解説していきますね。
1.発音記号を学ぶ
まず最初に行うべき学習が、発音記号を学ぶことです。
発音記号を学ぶことで単語の正しい音が分かり、正確に発音できるようになります。アルファベットは26文字ですが発音記号は母音と子音あわせて約45個あり、同じ「a」でも単語によって発音の仕方が異なるといったことが起こります。
例えば、「Thanks」の「th」は「サンクス」のように発音しますが、「mother」の「th」は「マザー」と発音しますよね。このように、英語では同じ「th」の音でも単語によって発音が変わる場合があります。
日本語のように必ずしも「1つのアルファベット=1つの発音記号」とは限らないので、単語を覚える時は発音記号も一緒に合わせて覚えることが大切です。
また、スペルが違うのに似ている音に聞こえる単語もあります。
例えば、「hat(帽子)」「hut(小屋)」「hot(暑い)」は、どれも日本語だと「ハット」ですが、それぞれ発音記号が異なるので注意が必要です。ここで発音記号を知っていると、「hat(hæt)」「hut(hʌ́t)」「hot(hɑ́t)」と正しく発音を分けられるようになります。
TOEFLのスピーキング対策はもちろん、英会話で相手とミスなく英語でコミュニケーションをとるためにも、発音記号は覚えておきたい知識のひとつです。
発音記号の学習方法ですが、まずは母音の発音記号から覚えることをおすすめします。母音の発音記号は全部で約20種類あり、これをマスターすることで発音力を大きく向上できます。
学ぶ時は、舌や唇の動かし方、喉の使い方と一緒に覚えることがポイント。日本語で表すと同じ「ア」の音でも、舌の位置や音の長さによって発音が異なります。
「正しい口の位置を確認→見本の音声を聞く→発音を真似る」というステップで、実際に声に出して何度も練習をしてみましょう。
2.フォニックスを学ぶ
次に、フォニックスを学ぶことが挙げられます。
フォニックスとは発音と文字の関係性を学ぶメソッドで、ネイティブの子供たちが英語を学ぶ時に使われている勉強法です。
フォニックスで英語のスペルと発音の法則を学ぶことで、初めて見た英単語でも正しく発音できるようになる、また耳で聞いた英単語を正しく書き取れるようになるというメリットがあります。
日本でも多くの英会話スクールで取り入れられており、参考書やYouTubeなどを使って独学で学ぶこともできます。「フォニックスは子供向けの勉強法」というイメージがある方もいるかもしれませんが、大人にとってもフォニックスを学ぶことは正しい発音を身につけるのにとても効果的です。
フォニックスを学ぶ時のポイントは、頭で暗記しようとするのではなく、声を出しながら体で覚えること。ルールを理解するのではなく、歌や動画、イラストなどを参考に実際に発声しながら正しい音を体に染み込ませていくことで効果的に正しい発音が身についていきます。
3.ディクテーションをする
そして、ディクテーションを行うことも発音学習にとても効果的です。
ディクテーションとは、英語音声を聞きながら、聞き取った音をノートに書き出すトレーニングのこと。文章を見ずに耳を頼りに書き取りを行うので、「どの音が聞き取れているか、そしてどの音が聞き取れないか」を明確にすることができます。
「聞き取れない音」というのは、すなわち「自分で正しく発音できていない音」です。ディクテーションを行うことでそうした自分の苦手な音を確認し重点的に学習ができるので、スピーキング力とリスニング力の向上に役立てられます。
また、英語には音声変化と呼ばれるルールがあり、特定の音が脱落したり連結したりといった特徴があります。英単語のみで発音する時と文章の場合で音が変わる場合があるので、ディクテーションで「文章の音声を聞く」練習をすることは、そうした英語の音声変化に慣れるためにも効果的です。
分かりやすい音声変化の例として、「I have a pen」という文章で「have a」が連結し「ハヴァ」といった発音になったり、「Good bye」の「d」が脱落し「グッバイ」という発音になるといった事が挙げられます。
このような音声変化に慣れていないと、正しい発音記号を知っていても音声を聞き取れなかったり、英語が速く聞こえてしまったりといったことが起こります。
ディクテーショントレーニングを行い、「文章として発音を聞く」ことに慣れると、こうした音声変化のパターンを掴むことができ、発音はもちろん英語のイントネーションや強弱も身に付きます。
TOEFLでは発音の正確性だけでなく「流暢さ」も採点基準であるため、そうした英語独特の発音とリズムを身につけることで、スピーキング力を高めることができるでしょう。
こちらの記事ではディクテーションができるアプリについてまとめているので、ぜひあわせてチェックしてみてくださいね。
4.スクールやアプリで学ぶ
最後に、英会話スクールや英語学習アプリを活用しアウトプットを行うことが挙げられます。
自分の発音やイントネーションが正しいかどうかを客観的に聞いてもらい、指導してもらうことが発音力向上の一番の近道です。自分だけで学習しているとどうしても気づかないうちに癖がついてしまったり、自分の発音間違いに気付けなかったりといったことが起こります。
そうした発音の癖やミスを直すためには、英会話スクールで講師に自分の英語を聞いてもらって指導をしてもらったり、AI採点機能のついている発音学習アプリで音の正確性を測ってみたりと、アウトプットとそのフィードバックをもらうことが効果的です。
間違いの指摘とそれをどのように直せばいいのかアドバイスをもらうことで、独学よりも早いスピードで正しい発音を身につけることができるでしょう。
TOEFL対策と発音学習が両方できるおすすめのオンライン英会話については、次の項で詳しく解説していきますね。
TOEFLの発音対策はオンライン英会話の受講もおすすめ!【スクール2選】
これまで解説してきた通り、TOEFLのスピーキングセクションで高得点をとるためには発音対策が欠かせません。ぜひ前項で解説した学習法で、正しい発音を身につけてみてください。
「自分の発音が正しいのか分からない」「独学だけじゃ不安…」という方には、オンライン英会話の受講がおすすめです。
TOEFL対策に特化したオンライン英会話で指導を受けることで、スピーキングセクションで高得点をとるための発音力を磨けます。
数あるオンライン英会話の中でも、TOEFL対策に特におすすめなのがLiberty English Academyとバークレーハウスというスクールです。
Liberty English Academyは、高い英語力取得を目指す方向けの英会話スクールになります。
このスクールのTOEFL対策コースは、グラマーテーブルと呼ばれる独自のメソッドで英語の基礎を体系的に学ぶのが特徴です。文法や語彙など英語知識をバラバラに学ぶのでなく、英語の根幹を理解することに重点を置いており、試験にも英会話にも対応できる高い英語力が身に付きます。
正しい発音も基礎から学べるので、これから英語学習を始める初級者から、もうすでに発音癖がついてしまっている中上級者まで、幅広いレベルの方におすすめです。
東京都内に通学可能な校舎がある他、オンラインでのレッスン受講もできます。
オンラインの場合は24時間いつでもレッスン動画を視聴可能ですので、自分のスケジュールに合わせてTOEFL対策を進めていきましょう。
すでに多くの卒業生がLiberty English AcademyでTOEFLスコアアップや100点超えを達成しており、確かな実績があるスクールです。
無料カウンセリングも実施しているので、興味のある方は一度学習相談をしてみると良いでしょう。
こちらの記事では、Liberty English Academyのレッスン内容についてより詳しく紹介しています。ぜひあわせて参考にしてみてくださいね。
もうひとつのおすすめが、「バークレーハウス」です。
バークレーハウスは、マンツーマンレッスンでTOEFL対策ができる英会話スクールです。
このスクールのTOEFL対策コースは、TOEFLの出題傾向を熟知した講師から指導を受けられるのが特徴。スコアアップに必要な英語知識を学べるのはもちろん、解答テクニックや苦手分野の対策方法などのアドバイスをもらえるので、効果的に得点力を上げられます。
また、マンツーマンなので、自分のレベルや目標スコアに合わせた指導を受けられるのもこのスクールの魅力です。グループレッスンだとなかなか発音やスピーキングの指導を受けるのは難しいですが、マンツーマンであれば1回のレッスンでの発話量も多く、自分の発音を丁寧に矯正してもらえるでしょう。
バークレーハウスは東京都内の校舎に通う通学クラスの他に、PCで受講するオンラインクラスの2つを提供しており、自分の好きな場所からレッスンを受講できます。
無料体験レッスンも実施しているので、公式サイトをチェックしてみてくださいね。
こちらの記事では、バークレーハウスのTOEFL対策コースについて詳しくレビューしています。ぜひあわせて参考にしてみてください。
まとめ:TOEFLの発音対策をしてスピーキングスコアアップを目指そう!
今回の記事では、TOEFLの発音対策について詳しく解説しました。
TOEFLのスピーキングセクションでは「正しい発音で流暢に話せているか」が採点基準の一つであり、スコアを上げるためには発音学習が欠かせません。
発音学習には、発音記号とフォニックスを学ぶこと、そしてディクテーションがおすすめです。正しい発音は一朝一夕で習得できるものではありませんが、何度も繰り返し正しい音を話す・聞くことで着実に身についていきます。
そして、インプット学習だけでなく、英会話スクールや学習アプリでアウトプットすることも、発音力を伸ばすためには欠かせないポイントです。自分の発音の正確性を客観的に判断してもらうことで、自分が気づかない癖を直し、効率よく正しい発音を身につけられます。
ここで紹介した中でもTOEFLの発音対策におすすめなのが、Liberty English Academyとバークレーハウスです。どちらのスクールも質の高いTOEFL対策レッスンを提供しており、効果的にTOEFL対策を進めることができます。
無料カウンセリングや体験レッスンもあるので、スクールを通じてしっかりとTOEFL対策をしてスコアアップを確実にしたいという方は、ぜひ公式サイトをチェックしてみてくださいね。
今回の記事がTOEFL受験予定の方の参考になれば幸いです。
English Withでは、他にもTOEFL対策に役立つ記事を多数ご用意しています。ぜひその他の記事もあわせて読んでみてくださいね。