この記事では、TOEICのリスニング対策が可能な初心者向け参考書を紹介します。
TOEICを初めて受験する方やTOEICに慣れていない方は、どの参考書を選ぶべきなのか迷ってしまいますよね。実際に、数多くの参考書から自分の英語レベルに合ったものを選ぶのは困難です。
そこでここでは、英語初心者の方向けに「TOEICリスニングに関する参考書」から「おすすめの選び方」「活用方法」なども紹介していますので、ぜひ最後まで読んでみてください。
目次
- 初心者向け!TOEICリスニング対策ができる勉強本・参考書【10選】
- 1.世界一わかりやすい TOEICテストの授業[Part1-4 リスニング]|Part1-4のリスニングはこの一冊で網羅
- 2.イングリッシュ・ドクターのTOEIC L&Rテスト最強の根本対策PART1&2|本物の英語力習得を目標に設定
- 3.TOEIC L&R TEST 初心者特急 パート1・2|TOEICスコア500~600点を目指す学習者が対象
- 4.TOEIC L&Rテストリスニングゼロからスコアが稼げるドリル|TOEICスコア300点レベルを脱したい英語初心者におすすめの土台作りドリル
- 5.TOEIC L&R TEST 初心者特急 パート3|TOEICリスニングのパート3を集中的に勉強できる
- 6.TOEIC L&R TEST 初心者特急 パート4|TOEICリスニングのパート4を集中的に勉強できる
- 7.はじめてのTOEIC L&Rテスト とれるとこだけ3週間|基礎の基礎から学びたい方や英語に苦手意識を持っている方におすすめ
- 8.TOEIC(R)テスト 新形式精選模試 リスニング|詳しい説明やアドバイスで分かりやすい
- 9.1駅1題 TOEIC L&R TEST 読解特急|リーディングとリスニングどちらも鍛えられる
- 10.TOEICテスト公式問題集 新形式問題対応編|ETSが制作したCD付属のTOEIC公式問題集
- TOEICリスニング対策ができる参考書の選び方
- TOEICリスニング初心者がまず目指すべきスコアは?
- TOEICリスニング初心者まずやるべき4つのこと
- TOEICリスニング対策ができる参考書の活用方法
- TOEICリスニング初心者が今からできる独学勉強法
- TOEICリスニング初心者に関するよくある質問
- まとめ:初心者向けのTOEIC参考書でリスニングの学習をしよう!
初心者向け!TOEICリスニング対策ができる勉強本・参考書【10選】
それでは、TOEICリスニング対策ができる参考書を紹介していきます。
それぞれ特徴が異なるので、1つずつチェックしていきましょう。
世界一わかりやすい TOEICテストの授業 [Part1-4 リスニング] |
イングリッシュ・ドクターのTOEIC L&Rテスト最強の根本対策PART1&2 |
TOEIC L&R TEST 初心者特急 パート1・2 | TOEIC L&Rテストリスニングゼロ からスコアが稼げるドリル |
TOEIC L&R TEST 初心者特急 パート3 |
TOEIC L&R TEST 初心者特急 パート4 |
はじめてのTOEIC L&Rテスト とれるとこだけ3週間 |
TOEIC(R)テスト 新形式精選模試 リスニング |
1駅1題 TOEIC L&R TEST 読解特急 |
TOEICテスト公式問題集 新形式問題対応編 |
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おすすめ度 | ||||||||||
値段 | 1,870円ほど | 1,650円ほど | 836円ほど | 1,540円ほど | 814円ほど | 792円ほど | 1,980円ほど | 2,090円ほど | 968円ほど | 2,950円ほど |
特徴 | ・弱系単語が一覧で示されているので発音学習しやすい ・単語をジャンルごとに分けている |
・英語の音変化や発音のポイントなどのコラムを収録 ・QRコードを用いた音声学習法でスマホで学べる |
パート1,2が解けるようになるために必要な重要項目を網羅 | ・全485問とボリュームがある ・基本ドリル、復習ドリル、本番レベルを難易度を上げられる |
TOEICパート3を攻略するにあたり大事な学習ポイントを網羅 | TOEICパート4の説明文問題対策ができる | ・英語に苦手意識を持っている方を対象 ・当日必要な持ち物や試験スケジュールなどの説明もある |
すべての設問に正解を導くための手順と 考え方が載っている |
・問題数は全部で124問ある ・アメリカ英語、イギリス英語、オーストラリア英語の3種類の音声を用意 |
本番のTOEICと同じ合計200問の練習テスト 2回分(400問)を用意 |
商品サイト |
1.世界一わかりやすい TOEICテストの授業[Part1-4 リスニング]|Part1-4のリスニングはこの一冊で網羅
「世界一わかりやすい TOEICテストの授業[Part1-4 リスニング]は、CD付属のTOEIC参考書です。著者は、英語学習アプリ「スタディサプリ」で知られている関正生氏。
この参考書は、TOEICスコア600点~700点を狙っている英語初級者や、知識やスキルのすきまを埋めて800点以上を狙っている中~上級者が対象です。
この参考書の特徴は、リスニングのコツがたっぷり紹介されていること。
少し例を挙げて説明をすると「弱系」と呼ばれる、日本人が苦手とする音変化もその中の1つです。例えば「of」は弱系を持つ単語の1つですが、実際の会話の中では「オブ」とは発音されません。普段の話し言葉では「ァブ」「ァ」「ブ」などと発音されているため、of=オブだと思い込んでいると聞き取れないのです。
この参考書では、こういった弱系単語が一覧で示されています。音変化を覚えるだけでリスニングがしやすくなるので、弱系の単語にフォーカスして勉強できるようになっているのはありがたいですね。
また、TOEIC重要単語もたくさん紹介されています。
単語を知らなければリスニングもできないので、重要単語はきっちり押さえておく必要がありますよね。この参考書では、「状態・動作系」「天気系」「道路系」など、ジャンルごとに分類されているので、効率よく単語学習ができます。
このように、「世界一わかりやすい TOEICテストの授業[Part1-4 リスニング]」では、リスニングが不得意な学習者でも、聞き取れるようになるコツがあちこちに散りばめられています。中身が充実している上に、この1冊でパート1~4までまとめて勉強できる点も良いですね。
「リスニングが特に苦手」というTOEIC初心者は、この参考書で勉強してみてはいかがでしょうか。読むだけでもTOEICやリスニングに関する知識が多く得られるはずです。
2.イングリッシュ・ドクターのTOEIC L&Rテスト最強の根本対策PART1&2|本物の英語力習得を目標に設定
「イングリッシュ・ドクターのTOEIC L&Rテスト最強の根本対策PART1&2」は、英語初心者から上級者までを対象にしたTOEIC参考書。著者は、参考書「頑張らない英語」シリーズや、YouTubeでお馴染みの西澤ロイ氏です。
この参考書の特徴は、本物の英語力習得を目標に設定している点。TOEICに挑戦していると、ついついスコアが気になりますよね。少しでも高得点が取りたくて、スコアアップのためのテクニック集を読み漁った経験がある方もいるのではないでしょうか。
しかし著者の西澤氏は、小手先のテクニックではなく、生の英語も正確に聞き取れる「本物の英語力」を身につけることを推奨しています。
この参考書では、英語の音変化や発音のポイントなどのコラムを挟みながら、根本対策のトレーニングを行います。根本対策トレーニングの内容は、多くの日本人が苦手とする英語の音変化や、聞き分けが難しい音の違い、イギリス系の発音など、本物の英語力をつけるために必要なトレーニングが数多く用意されています。
解説文も充実していて、聞き取りのポイントや注意点などもしっかり説明されているので、英語初心者の方でも知識を積みながらリスニング学習をすることが可能です。
トレーニングは、スマホ1台でも学習できるようにとQRコードを用いた音声学習法を取り入れているのが特徴。QRコードを読み込むだけでトレーニング音声が聞けるようになっていることから使い勝手も良いでしょう。
スキマ時間も利用しながら地道に学習していくと、必ずリスニングスキルはつくので、ぜひ何度も繰り返し聞くよう心がけてみてくださいね。
また、参考書内でも推奨されているように、リスニング力向上のためにはリピーティングも行ってみてください。リピーティングとは、お手本の音声と全く同じように発音していく学習法。この方法は英語初心者にも効果抜群なので、ぜひ毎日のトレーニングに取り入れてみてはいかがでしょうか。
「イングリッシュ・ドクターのTOEIC L&Rテスト最強の根本対策PART1&2」は、真のリスニング力を手に入れることで、TOEICのスコアアップを目指したい方におすすめの参考書です。
3.TOEIC L&R TEST 初心者特急 パート1・2|TOEICスコア500~600点を目指す学習者が対象
「TOEIC L&R TEST 初心者特急 パート1・2」は、英語初心者向けのTOEIC参考書。TOEICスコア500点、600点を目指す学習者が対象です。
この参考書の特徴は、英語初心者でも無理なく取り組めて着実にTOEICの問題に慣れていける構成になっている点。レッスンは、パート1と2に絞って集中的に学習します。
パート1、2は他の問題に比べて易しく、文の構造、語句ともに基本的なものがほとんどです。この参考書では、パート1、2が解けるようになるために必要な重要項目を網羅しているので、英語初心者も安心して取り組めますね。
レッスンでは、豊富な練習問題を解くことで、英語の音や基礎の文法に慣れていけるよう設計されています。また語彙の反復学習ができるように、同じ単語を繰り返し使う工夫がされているので、単語力の強化も可能です。
リスニングと共に語彙力も伸ばせると、TOEIC全パートに対応できるようになり一石二鳥です。ぜひ積極的に活用していきましょう。
この参考書では、例文を含むすべての英文に、音声が用意されています。リスニング音声は、MP3形式でダウンロードが可能。スマホアプリにも対応しているので、便利です。
「TOEIC L&R TEST 初心者特急 パート1・2」は、英語の音や基礎の英文から学んでいきたい英語初心者におすすめのリスニング参考書です。
4.TOEIC L&Rテストリスニングゼロからスコアが稼げるドリル|TOEICスコア300点レベルを脱したい英語初心者におすすめの土台作りドリル
「TOEIC L&Rテスト リスニング ゼロからスコアが稼げるドリル」は、リスニングパート2対策の音声ダウンロード付き参考書。スコア300点レベルを脱したい英語初心者におすすめの土台作りドリルです。
この参考書では、同じタイプの文章をたくさん聞き込むことで、質問に慣れていくトレーニングを行います。基礎知識・解法テクニックからスタートし、基本ドリル、復習ドリル、そして本番レベルの問題であるチャレンジドリルという順番で学び、TOEIC初心者でも無理なく学習を進めていくことが可能。
ドリルは全485問あり、TOEICで出題されやすい単語と頻出の音変化を盛り込んでいます。さらに全英文の音声は、なんと3時間以上という長さ。思う存分リスニング学習ができますね。音声はすべてスマホやパソコンにダウンロードできるので、スキマ時間にも聞ける点が便利です。
参考書の中で推奨されているように、リピーティングにもチャレンジしてみると、さらに効果的に学習ができますよ!
すべてのドリルが終わったら、TOEIC本番と同じ問題数の模試に挑戦してみましょう。ぜひ、本番の試験をイメージしながら緊張感を持って取り組んでみてくださいね。
「パート2対策の学習がしたい」「たくさんリスニングをしてTOEICに備えたい」という方は、この参考書で学習してみてはいかがでしょうか。
5.TOEIC L&R TEST 初心者特急 パート3|TOEICリスニングのパート3を集中的に勉強できる
「TOEIC L&R TEST 初心者特急 パート3」は、TOEICリスニングのパート3に焦点を絞った参考書。TOEICスコア500~600点を目標にしている英語初心者が対象です。
この参考書では、「概要を把握する」「詳細情報を聞き取る」「次に起こることに注目する」等、TOEICパート3を攻略するにあたって大事な学習ポイントごとに、リスニングトレーニングを行います。
学習ポイントの説明の後に、学んだ内容の理解度を試す「チェックテスト」を行うのが主な学習の流れ。実際のTOEICでは、1つの会話に質問が3つ付いているのに対し、チェックテストでは学習ポイントに注力できるように、1つの会話に質問は1つのみとなっています。TOEIC初心者でも無理なく取り組める内容なのがうれしいですね。
巻末にある「プラクティステスト」は、本番同様と同じ問題形式になっているので、試験当日をイメージしながら学習を行うことが可能です。
リスニング音声は、MP3形式でダウンロードできます。スマホアプリにも対応しているので、いつでもTOEICに向けた学習ができるのが良いでしょう。
この参考書は、TOEICリスニングのパート3を集中的に勉強したい英語初心者におすすめです。
6.TOEIC L&R TEST 初心者特急 パート4|TOEICリスニングのパート4を集中的に勉強できる
「TOEIC L&R TEST 初心者特急 パート4」は、TOEIC参考書「TOEIC L&R TEST 初心者特急」シリーズの1つ。対象者は500~600点を目標にしている学習者です。
この参考書では、TOEICパート4の説明文問題対策の学習が可能です。前述の同シリーズパート3と同じく、学習ポイントごとにリスニングトレーニングを行っていきます。
レッスンは、まずユニットで学習を行うところからスタートします。その後に「チェックテスト」で、学んだ内容の理解度をチェックするのが学習の流れ。初心者でもTOEICに慣れていけるようにという配慮から、チェックテストは実際のテストよりもやさしい内容になっています。
問題集の最後には、実際のTOEICと同じ形式の問題である「プラクティステスト」で力試しをしましょう。このプラクティステストは15セット45問で構成されています。本試験よりも数が多い理由は、たくさん問題をこなすことによって、解き進める際のリズムを身につけられるからです。
TOEICでは、解答するリズムを掴むことが大切。たくさん問題を解くと、自分なりの解答タイミングやリズムができてくるので、ぜひ何度も繰り返し学習してみてくださいね。
また、この問題集ではリスニング力を高める学習方法として、リピーティングやオーバーラッピングなどが紹介されています。オーバーラッピングとは、お手本の音声と同時に発音していく方法で、リスニングは当然のこと、スピーキング力も鍛えられる学習法です。音声は、MP3形式でダウンロード可能なのでぜひ挑戦してみてくださいね。
7.はじめてのTOEIC L&Rテスト とれるとこだけ3週間|基礎の基礎から学びたい方や英語に苦手意識を持っている方におすすめ
「はじめてのTOEIC L&Rテスト とれるとこだけ3週間」は、英語初心者のためのTOEIC参考書。
基礎の基礎から学びたい方や、英語に苦手意識を持っている方を対象としています。そのため、TOEICに関する知識がゼロの人でもテストについて理解できるよう、当日必要な持ち物や試験スケジュールなど、丁寧に説明されているのが特徴。試験を受けるにあたっての注意点などにも触れてあり、非常に親切な内容になっています。
レッスンは、英語初級者が力を入れるべきパートに重点をおいた構成です。タイトルの「とれるとこだけ」という表現の通り、効率重視の学習が紹介されています。リスニングパートは、難度の低いパート1と2を得点源としてじっくり学習し、難度の上がるパート3と4はポイントだけを押さえていくというスタイルです。
また、最初からTOEICレベルの問題に取り組むのではなく、まずはTOEICで出やすい基礎単語や表現を学び、段階的に難度を上げていくという方法なので、初心者でも肩の力を抜いて学習できる点が良いですね。
リスニングの音声は、MP3形式でダウンロードすることができます。ぜひ何度も聴いてTOEICに備えてくださいね。
初めてTOEICに挑戦する方や、英語が不得意な方は、この参考書がおすすめです。
8.TOEIC(R)テスト 新形式精選模試 リスニング|詳しい説明やアドバイスで分かりやすい
「TOEIC(R)テスト 新形式精選模試 リスニング」は、CD-ROM付きのTOEIC参考書です。著者は、TOEIC受験指導の専門校の講師陣。
この参考書は難易度が高めで、英語レベル中~上級者向けの内容です。収録問題が全部で500問あるので、「英語力はある程度あるけれどTOEICに関しては初心者」という学習者におすすめ。
この参考書の特徴は、すべての設問に正解を導くための手順と考え方が載っているという点。コラムも充実しており、注意が必要な問題に対して、解き方のアドバイスをしてくれています。TOEIC初心者にとって、詳しい説明やアドバイスはうれしい配慮ですよね。
また、パート3と4それぞれの設問パターンも紹介されています。TOEICの受験経験がない場合、こういったパターンについての知識はほとんどないため、読むだけで有用な知識が得られるのはありがたいですね。
ナレーションの発音は、アメリカ、イギリス、カナダ、オーストラリアで収録されています。繰り返し聞くことで、それぞれの英語に慣れていくことが可能です。
TOEIC受験指導の講師が作った参考書で学びたい方や、英語力のあるTOEIC初心者は、この参考書で学んでみてはいかがでしょうか。
9.1駅1題 TOEIC L&R TEST 読解特急|リーディングとリスニングどちらも鍛えられる
「1駅1題 TOEIC L&R TEST 読解特急」は、TOEIC対策参考書。著者は、英語学習参考書でお馴染みの神崎正哉氏とTEX加藤氏、ダニエル・ワーリナ氏です。
この参考書の特徴は、リーディングパートであるパート7対策の内容であるという点。TOEICスコアアップのカギは読解であるとし、読解力を伸ばすトレーニングができる内容になっています。
一見「リーディングパート対策の参考書では、リスニングスキルの勉強にならないのでは?」と思ってしまうかもしれませんが、実はリスニング学習参考書としても十分使えます。
この参考書内でも触れられていますが、読解トレーニングをすることにより英語を処理する速度が上がり、ひいてはリスニングスキル向上にも繋がるからです。今までリスニング学習に励んで来たものの、思ったような結果が得られなかったという方にもおすすめの学習法だと言えます。
問題数は全部で124問あり、アメリカ英語、イギリス英語、オーストラリア英語の3種類で収録されています。音声はダウンロードが可能なので、何度も聞いて読解力とリスニングスキルを伸ばしていきましょう!
この参考書は、解き方のコツや注意点などの解説が多いのも魅力の1つです。解説に目を通すだけでTOEICの問題に関する知識が得られるので、ぜひ読んでTOEIC本番に備えたいですね。
リーディングの読解スキルを上げながらリスニング対策もしたい方は、ぜひこの参考書で学習してみてください。
10.TOEICテスト公式問題集 新形式問題対応編|ETSが制作したCD付属のTOEIC公式問題集
「TOEICテスト公式問題集 新形式問題対応編」は、ETSが制作した、CD付属のTOEIC公式問題集。ETSとは、TOEICやTOEFL等のテストの開発機関で、教員認定や英語学習に向けた様々なサービスを行っているアメリカの非営利団体のことです。
この問題集の特徴は、TOEICテストと同じプロセスで制作した問題を掲載している点。TOEICを制作している機関が作っている問題集なので、本番同様の緊張感を持って取り組みたい英語学習者には人気の参考書です。まだ一度もTOEICを受験したことがない初心者の方にもおすすめです。
問題は、サンプル問題と本番形式テストが収録されています。サンプル問題は、各パートの出題形式をつかむためのもので全29問。そして本番形式テストは、本番のTOEICと同じ合計200問の練習テスト2回分(400問)が収録されています。
ナレーションには公式ナレーターを採用しているため、TOEICのリスニングに不安のある方の耳慣らしに最適です。ぜひ繰り返し聞いて英語特有の音に慣れていきましょう。
TOEIC公式問題集で少しでも本番をイメージしながら勉強に取り組みたい方は、この参考書を使ってみてはいかがでしょうか。
TOEICリスニング対策ができる参考書の選び方
まずは、TOEICのリスニング対策が可能な参考書の選び方から紹介します。
参考書選びに迷っている方は、チェックしてみてください。
- 自分のレベルに合ったものを選ぶ
- 音声の再生が可能なものを選ぶ
- 演習問題が収録されているものを選ぶ
1.自分のレベルに合ったものを選ぶ
初心者がTOEICのリスニング参考書を選ぶ時にまず意識した方が良い点は、「自分のレベルに合っているかどうか」です。
TOEIC初心者と一口に言っても、英語のレベルは人それぞれ。英語初級者なのか、試験は受けたことがないけどある程度の英語力はあるのかなど、それによって選ぶ参考書は変わってきますよね。
そこで、まずは自分の英語力を把握することが大切です。
ある程度自分の英語レベルが把握できたら、それに合った参考書を選びましょう。難しすぎても簡単すぎても、期待する効果は得られません。それどころか、自分のレベルに合わない参考書を選んでしまうと、やる気が下がってしまう等デメリットの方が大きいので注意が必要です。
反対に、自分のレベルにぴったりの参考書を選ぶと、意欲的に学習に取り組める上に効果が実感しやすくなります。ぜひ自分の英語レベルを把握してから参考書選びを行ってくださいね。
2.音声の再生が可能なものを選ぶ
初心者向けのTOEICのリスニング対策参考書を選ぶ時は、リスニング音声が聞けるものを選ぶことが大切です。
多くのTOEIC参考書は音声付きですが、CDやCD-ROM付属だったり、MP3ダウンロード形式だったり、参考書によって再生方法は様々ですよね。そこで、自分が持っている機器で再生が可能かどうかをチェックしましょう。
CD付属の参考書を購入したのにCDプレイヤーを持っていない、CD-ROMが付いているけれどパソコンがないので再生できない、などという事態に陥らないように、購入の際には音声の再生方法を確認しておいてくださいね。
3.演習問題が収録されているものを選ぶ
また、初心者がTOEICリスニング対策の参考書を選ぶ時は、演習問題が収録されているものを選ぶことも重要です。
TOEICに関する知識を得ることも大切ですが、実際に問題を解いて試験に備えておくことも大事なポイント。演習問題に取り組んでいるうちに、どのような形で出題されるのか、どのような問題が多いのかなど、徐々に試験の傾向が掴めるようになるからです。
また、演習問題をしっかりこなしておくことで、TOEIC本番も落ち着いて臨めるというメリットもあります。
よりテスト本番を意識して学習に取り組みたい場合は、模擬試験付属の参考書がおすすめです。
TOEICリスニング初心者がまず目指すべきスコアは?
TOEICリスニング初心者がまず目指すべきスコアは、現在のスコアにもよりますが500点〜600点が狙いやすいでしょう。
2022年に行われたあるTOEIC試験の受験者平均は603点ですので、まずは平均点を目指してみるのがおすすめです。
目標は高ければ高いほど目指せるスコアも上がりますが、英語初心者がいきなり高得点を目指すと、思うように点数が伸びずに挫折してしまう可能性があるので注意しましょう。
また、英語完全初心者で「TOEIC平均点も難しい…」という方は、無理に参考書を使って学ぶのではなく、洋画を英語音声で観いてみる、洋楽を使って文法を聴いたりして、楽しみながら学ぶ環境を作ってみましょう。
TOEICスコアは学習を続けていれば伸ばすことは可能ですので、少し遠回りでも楽しく学習することから始めてみてください。
TOEICリスニング初心者まずやるべき4つのこと
ここでは、TOEICリスニング初心者まずやるべきことを4つまとめました。
これからTOEIC対策を行う方は以下の方法を取り入れてください。
- 自分のリスニングレベルを知る
- 参考書を買って出題形式を知る
- リスニングレベルから無理のない目標設定を行う
- 受験日を確認し学習計画を立てる
1.自分のリスニングレベルを知る
出題形式をざっと確認した後は、実際に時間を測って問題を解いてみましょう。
TOEIC L&Rは約45分間でリスニングを100問、75分間でリーディングを100問、合計2時間ほどで200問を解く必要があります。
最初は単語の意味がわからなかったり、リスニング問題を聴き取れなかったりして焦るかもしれません。
しかしこの時点では時間内に問題が解けなくても落ち込まずに、今の実力を客観的に確認することが大切です。
2.参考書を買って出題形式を知る
初心者は何よりも先に、TOEICの出題形式を知る必要があります。
具体的な出題形式を知るために、まずは過去問題集や本番同様の問題で演習できるテキストを購入しましょう。教材を購入したら、ひとまず出題形式だけをチェックすればOKです。
後ほど出題形式を確認でき、対策もできるおすすめの参考書・問題集を紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
3.リスニングレベルから無理のない目標設定を行う
問題を解き終わったら、自己採点をして現在のレベルを確認しましょう。
現時点での英語力を知ったうえで、目標スコアを設定してみてください。いきなり高得点を目指そうとすると、学習に挫折する可能性があります。
TOEIC学習の初心者であれば、先ほど紹介した通り、平均点の600点前後を目指すのがおすすめです。
4.受験日を確認し学習計画を立てる
スケジュールを作って、日々学習を行える状態になったら試験日程を確認して受験日を決めましょう。
TOEIC試験は毎月1回行われていて、時間帯は午前か午後のどちらか選択が可能です。
最寄りの試験会場を調べて、自分が受験したい日程を選び逆算して学習を進めていくと良いですね。受験日から3ヶ月〜半年くらいの期間で受験日程を組むなどの工夫で、モチベーションに左右されずに比較的集中的に学習継続できるでしょう。
TOEICリスニング対策ができる参考書の活用方法
最後に、TOEICリスニング参考書の活用方法を紹介します。
TOEIC初心者の方におすすめの方法なのでぜひ参考にしてみてくださいね。
- 音読する
- リピーティングを行う
- ディクテーションを行う
- TOEICの問題形式に慣れる
1.音読する
TOEIC初心者の方におすすめしたい参考書活用方法は、英文を音読すること。音読は、英文を語順のまま理解するトレーニングになるからです。
日本人の中には、英文を読む時に語順を変え、訳しながら読む「返り読み」をしている人が数多くいます。日頃からこういった読み方をしていると、語順のまま英文を理解する訓練ができません。そして、返り読みの癖がある方は、聞き取りが苦手なことも多いです。
TOEICのリスニング音声は、各問題で1回ずつしか流れないため、語順のまま英語を理解する訓練をしておく必要があります。
この解決策としておすすめなのが、英文を語順のまま理解できるようになる「音読」です。
音読することにより、英文を語順のまま理解できるようになり、リーディングの速度もスピードアップできるようになります。つまり、リスニングだけでなく、リーディングパートのトレーニングにもなるのです。
音読は英語初心者でも取り組みやすい学習法の1つ。英文さえあればできる勉強法なので、ぜひチャレンジしてみてくださいね。
2.リピーティングを行う
リスニングスキルを磨くためには、英語の正しい音を知る必要があります。それには英語音声を使ったリピーティングという学習法がおすすめ。
リピーティングとは、お手本となる音声を一文ずつ流し、聞こえたまま同じように発音していく方法。お手本と全く同じように発音することで、正しい英語の音を聞き分けられるようになるため、効果的なリスニング学習方法として広く知られています。
多くのTOEIC対策参考書では、音声を聞きながら学習できるようになっているため、リピーティングが可能ですよね。
リピーティングのコツは、発音もイントネーションも、完全に真似ること。真似をすることで英語特有の音やリズムに慣れることができ、徐々にリスニングのスキルも上がっていきます。
TOEIC初心者で、特にリスニングパートに苦手意識がある方は英語の音やリズムに慣れていないことが多いので、この方法は有効です。
リピーティングに慣れてきたら、お手本の音声を流しっぱなしにして、数語後ろから追いかけて発音していく「シャドーイング」という学習法もおすすめです。
3.ディクテーションを行う
TOEIC参考書の活用法として、「ディクテーション」という学習法もおすすめです。ディクテーションとは、聞いた音を文字に起こしていく学習法。リスニングスキルを鍛える方法として、多くの英語学習者に取り入れられています。
ディクテーションは、音声を書き取っていくだけのシンプルなものですが、英語初心者にとってはなかなか大変な作業です。まず、話すスピードについていくのも大変なのに、英語の音にも慣れていないとなると、非常に根気の要る作業になるでしょう。一度音声を聞いただけで、一言一句漏らさずに書いていくのは難しいため、何度も音声を再生しながら仕上げていくことになります。
最初は大変ですが、真剣に英語の音声と向き合っているうちに、いつしか聞き取れなかった音が聞き取れるようになってきます。続けていくことで、着実にリスニングスキルを上げていくことが可能です。
ディクテーションは、英語上級者にとっても効果的な学習法。リスニングしながら文字に起こすことで、文法、構文、さらに単語力等のレベルアップが期待できます。ぜひ挑戦してみてくださいね。
4.TOEICの問題形式に慣れる
TOEIC試験は形式が事前に把握できるので、問題を解くことで慣れることが可能です。
リスニングに関しては、4つのパートに分かれていて全部で約45分間になります。
- パート1:写真描写問題(6問)
- パート2:応答問題(25問)
- パート3:会話問題(39問)
- パート4:説明文問題(30問)
問題によって、問題用紙に選択肢の英文が記載されているものや、選択肢には何も書いておらず、すべて音声のみで答えを選ばなければならないケースなど様々。このような問題に慣れるためにも、各パートの問題を解いてみて形式に慣れるようにしましょう。
TOEICリスニング初心者が今からできる独学勉強法
ここでは、TOEICリスニング初心者向けに今からできる独学勉強法を紹介していきます。
3つの勉強法をまとめたので参考にしてみてください。
- TOEICリスニングが学べるYouTube動画でインプットする
- TOEICリスニング対策ができるアプリでアウトプットする
- マイルールを作って毎日継続的に勉強する
1.TOEICリスニングが学べるYouTube動画でインプットする
TOEICリスニングが学べるYouTube動画は数多くあります。
英語オンリーの教材もありますが、日本人が作成している日本語のテロップやガイド付きのものなどもあるので、ご自身の英語レベルに応じて使うようにしましょう。
2.TOEICリスニング対策ができるアプリでアウトプットする
英語教材というと、まず参考書を活用することを思う浮かびますが、アプリでも効果的にリスニング対策を行うことができます。
書籍の場合は、持ち運ばないといけないのでスキマ時間などを使い気軽に学習できないと言うデメリットがありますが、スマホアプリであれば簡単に学習することが可能。アプリの中には5分、10分などの短時間でリスニング学習ができるものも多数あるので、気軽に使えます。
3.マイルールを作って毎日継続的に勉強する
マイルールを作っておくことで、モチベーションが上がらない時や忙しい時などで英語学習に取り組めなくても淡々と続けることができるようになります。
完璧なスケジュールで毎日たくさん学習するプランを作るのもありですが、できないことも想定しながら「1日5分だけでもやる」などのルールを作ることで無理なく学習継続することが可能です。
そのほか学習習慣を身につけるためにも「通学/通勤時には10単語覚える」など、日常生活に英語学習を入れるように工夫しましょう。
TOEICリスニング初心者に関するよくある質問
ここでは、英語リスニング教材に関するよくある質問を紹介していきます。
気になる質問内容があればチェックしておきましょう。
- TOEIC初心者の勉強時間はどれくらい必要?
- 大学生・社会人のTOEIC初心者の学習スケジュールは?
- TOEICで点数が低すぎて辛いんだけれどどうしたらいい?
- TOEIC初心者が高スコアを最短ルートで目指す方法は?
1.TOEIC初心者の勉強時間はどれくらい必要?
TOEICのスコアアップは、一般的に「200〜300時間で100点アップ」できると言われています。
もちろん、現在のTOEICスコアや英語力によってかかる時間数が変わってきますが、上記を参考にすると良いですね。
2.大学生・社会人のTOEIC初心者の学習スケジュールは?
TOEIC初心者の場合、1日に学習できる時間にもよりますが大学生の場合「受験日の2ヶ月前」、社会人の場合「受験日の3ヶ月前」を目処に学習を進めるのがおすすめです。
社会人の方が時間確保が難しいので、その分学習期間は長いですが、先ほどお伝えしたスコアアップに必要な時間数から逆算してどのくらいの期間、TOEIC対策を行うのか洗い出してみましょう。
ちなみに、TOEIC対策を1年など長期間かけて行うのはおすすめできません。長期間、同じような英語学習を続けるのはモチベーションが続かず難しく英語嫌いになってしまう可能性があります。あくまでも短期間で学習するようにスケジュールを立てましょう。
3.TOEICで点数が低すぎて辛いんだけれどどうしたらいい?
TOEIC試験に慣れていない方は、その問題形式などに翻弄されてしまうかもしれません。また、ビジネス英語が多く出題されることからも日常英会話だけを学んできた方にとって苦手意識を感じてしまうでしょう。
まずは、自分のスコアを受け入れた上で、語彙力の強化や文法の基礎を再度学習してみることをおすすめします。英語の基礎ができれば解ける問題も多いので、まずは基礎力の強化を測りましょう。
4.TOEIC初心者が高スコアを最短ルートで目指す方法は?
TOEIC初心者が高いスコアを目指すには独学するよりも「英語コーチング」と呼ばれるスクールで対策するのがおすすめです。
限られた時間で、高スコアを目指せる学習法をプロのコーチやコンサルタントが付きっきりで教えてくれるので、短期間で「英語学習習慣やスコアアップのコツ」を学ぶことが可能です。
以下では、TOEIC対策におすすめの英語コーチングスクールを紹介しているので、チェックしてみてください。
まとめ:初心者向けのTOEIC参考書でリスニングの学習をしよう!
今回の記事では、初心者におすすめのTOEICリスニング対策ができる参考書を紹介しました。
リスニングのコツが詳しく解説されているものや、とにかく問題を解くタイプのものなど、色々な参考書がありましたが、使ってみたいものはありましたか?
参考書選びで迷ったら、自分のレベルに合ったものや、音声が再生が可能なもの、演習問題も入っているものという基準で考えると選びやすいですよ!
また、TOEIC参考書を購入したら、音読やリピーティング、ディクテーションなどにも活用し、積極的にリスニングスキルの強化に励みましょう!
English Withでは参考書情報をはじめ、TOEICに関する記事を多数用意しています!どちらも初心者向けの方に読んでほしい記事ですので、TOEIC対策をより効果的に行うためにみてみましょう!
また、独学でTOEIC対策をするのが不安な方は、TOEIC対策が可能な英会話スクール・英語コーチングでレッスンを受講してみるのもおすすめです。「スコアアップだけでなくスピーキングも鍛えたい」「短期間で英語力を伸ばしたい」という方はまずは無料体験を受けてみましょう!
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