英語力を上げるために英語のニュースを聞いているという方は多いのではないでしょうか。
そんな方々の中に「継続して聞いているのに、話の内容が理解できない…」と悩むケースはありませんか?
英語ニュースを聞くことは、英語力アップに役立つ勉強法です。英語を聞きとれない理由を理解し勉強のやり方を見直すことで、英語のニュースを理解できるようになります。
そこで今回は英語のニュースが聞き取れない理由と、おすすめの勉強法について解説するので、ぜひ参考にして英語学習を進めていただければと思います。
目次
英語のニュースが聞き取れない3つの理由
なぜ英語のニュースが聞き取れないのか、その理由はいくつかあります。まずはその理由について理解することが大切。
ここからは、英語のニュースを聞き取れない主な理由を3つ解説します。
- 英単語や英語表現を覚えていない
- 英語の語順に慣れていない
- 英語のスピードに対応できない
1. 英単語や英語表現を覚えていない
一つ目の原因は、英単語や英語表現が習得できてないことです。ニュースに出てくる単語や文法を理解できていなければ、ニュースの内容を理解するのは困難でしょう。
ニュースでは日常会話のような言い回しやスラングを使うことはないので、ある程度基本の単語や表現を覚えていれば、内容を理解できるはずです。
また、英単語は、意味と併せて発音やアクセントも理解できていないとニュースを聞き取れません。その理由は、知っている英単語でも適切に聞き取れなければ、内容を理解できないからです。
これらの点から英単語や英語表現のインプットが足りないというのは、英語のニュースを聞き取れない大きな原因になってしまいます。
2. 英語の語順に慣れていない
2つ目は英語の語順に慣れていないことです。英語の語順は日本語のものと異なります。英語の語順に慣れていないと意味を理解するまで時間がかかり、内容を理解できなくなるのです。
例えば、「He married a woman who he met at the hospital.」の英語表現を日本語に訳すと「彼は病院で出会った女性と結婚した」です。英文を自然な日本語に訳すには、文の後ろから順番に訳します。このような訳し方を「返り読み」や「戻り訳」と呼んでいます。
ニュースで読まれた英文を頭の中で自然な日本語に訳すために返り読みをすると、一文の内容を把握するまで時間がかかり、その後読まれた文章を聞き逃してしまうのです。
3. 英語のスピードに対応できない
ゆっくりとしたスピードの音声は理解できても、普通もしくは早口では理解できない人が少なくありません。
その理由として考えられるのが、単語や文法、発音といった英語の知識が脳に定着していないからです。
英語ニュースの場合、一定のスピードでニュースが読み上げられるため、英文を聞いたと同時に内容を理解しなくてはいけません。つまり、英語のネイティブスピーカーの思考回路に近づける必要があります。
意味や発音を知っている英単語を聞いたと同時にその意味を理解し、聞いた英文の語順のままで瞬時に全体の意味を把握できなければ、普通もしくは早口での音声から意味を把握するのは難しいでしょう。
英語のニュースが聞き取れない人におすすめできる3つの学習方法
英語ニュースを聞き取れるようになりたいなら、リスニング力アップにつながる学習方法を試してみることです。ここでは、おすすめの学習方法を紹介します。
- 英語を聞き取れない原因を見つける
- 英語のスピードと発音に慣れる
- シャドーイングでスキルアップする
1. 英語を聞き取れない原因を見つける
効率良く学習を進めるためには、なぜ自分が英語ニュースを聞き取れないのかを把握し、それに合わせた勉強をすることが大切。
そこで、英語を聞きとれない原因を見極めるのにおすすめなのが「ディクテーション」です。ディクテーションとは、リスニング力の向上に効果的な学習方法で「Dictation=口述」という意味で、聞いた英語を書き取る練習の事を指します。
学習で使用する教材は、英語ニュースでも構いませんが、難易度が高いと感じる場合はより易しめの教材からスタートし徐々にレベルアップしましょう。
学習方法としては、事前に英語ニュースを録音、もしくはダウンロードし、ノートを用意しておきます。英語ニュースを一文ずつ聞き、ノートに書きとってみて書きとれなかった部分があればその原因を考えてみます。
原因が一つのこともあれば、複数重なっていることもあるので、自分が克服するべきポイントをしっかりと把握しましょう。
2. 英語のスピードと発音に慣れる
英語の発音やスピードに慣れるためにも、何度も繰り返して英語ニュースを聞くことをおすすめします。事前に英文を入手して、内容を理解しておきましょう。
学習法としては最初は、英文を目で追いながら音源を聞きます。このとき、ネイティブの読むスピードに合わせて英文を発音することを意識するのがポイント。そして、英文を見ながら音源を聞いて、聞き取れなかった部分が出てきたら、その理由を検証して繰り返し練習することをおすすめします。
ある程度、音源から内容を理解できるようになったら、原稿を読みながら自分で音声を再現してみましょう。
このとき、なるべくネイティブスピーカーの発音やイントネーションに近づけることを意識します。
また、自分ではきちんと発音できているつもりでも、客観的に聞いてみるとネイティブの発音やイントネーションと異なる場合があります。自分が発した音声を録音し、ネイティブのものと聞き比べると、正すべき発音やイントネーションを理解できるでしょう。
3. シャドーイングでスキルアップする
ある程度英語ニュースを聞き取れるようになったら、シャドーイングでさらなるスキルアップを目指しましょう。
シャドーイングは、同時通訳を目指す人のトレーニング法の一つであり、多くの言語学者も英語習得に効果的な手段であると認められています。
シャドーイングのシャドーとは「shadow(影)」のことで、英語の音声を聞き音源から1~2語遅れて、音源通りに発音する勉強法。英文を見ずに、自分の耳で聞きとった英語の発音を口に出していきます。
最初のうちはついていくのが大変かもしれませんが、あきらめずに最後までやり遂げましょう。意味と発音を意識し、音源とそっくりに発音できるようになるまで何度も繰り返し練習しすることでリスニング力を上げることができます。
以下の記事ではシャドーイングをする際のおすすめサービスや教材を解説しています。
英語が聞き取れない方におすすめの英語ニュース【3選】
次に、英語学習におすすめの英語ニュースを紹介していきます。
おすすめの英語レベルなども載せているので、ディクテーションやシャドーイングの教材として活用してみてください。
- えいごネット
- VOA Learning English
- BBC News
1.えいごネット
おすすめレベル:初級
「えいごネット」は、英語教育のより一層の充実を図るために、文部科学省が英語教員に向けた周知を行う英語教育のポータルサイトです。
英語初心者でも聞き取りやすい構成と解説があるので、英語ニュース初心者、ナチュラルスピードの英語ニュースについていけない人におすすめ。
英語ニュースを理解するためには、ある程度の英単語を習得しておく必要があります。中学レベルの単語は難易度も低く、語数もそれほど多くはないため、最低限の単語を覚えておけば内容を理解するのもそれほど難しくはないでしょう。
また、えいごネットは一つのニュースも短くまとめられてます。
英語に慣れていない人にとって、いきなり長文を聞き理解を深めるのは困難です。さらに、えいごネットの音声はナチュラルスピードではなく、かなりゆっくりと発音してくれるので、英語の語順に慣れていない人でも意味を理解しやすくおすすめできます。
さらに、和訳、キーワードも付いているためボキャブラリーを増やし、ディクテーションやシャドーイングといった練習をする教材としても使えますね。
ニュースのカテゴリーもスポーツや政治、科学、経済といったように多岐にわたっているので、楽しく英語学習を進められるでしょう。
公式サイト:えいごネット
2.VOA Learning English
おすすめレベル:初級から中級
「VOA Learning English」は、アメリカの国営ラジオ局である「Voice of America」が運営しているアメリカ英語の学習サイトです。
英語を母国語としない人に向けて、最新のニュースを分かりやすい英語で伝えている点やレベルに合わせて英語を学べる点が特徴です。
サイト内は、以下の4つのパートに分かれています。上級者レベルとはいっても、ネイティブがナチュラルスピードで話す英語ニュースと比べると、音声スピードはそれほど速くはありません。そのため、VOA Learning Englishは初心者から中級者向けの英語ニュースの教材だと言えるでしょう。
以下で、それぞれのパートの内容について詳しく紹介します。
Read, Listen & Learn(読み・聞き・習う)
TOEIC500~600点と中級レベルの英語力があっても、リスニングが苦手な人に向けたパートです。英語ニュースを聞き取れない場合はぜひこのパートで英語のリスニング力強化を図りましょう。
また、最新のニュースや時事問題を、易しい英文でかなりゆっくりと発音しています。そのため、英語の発音やイントネーションに慣れる、発音の基礎を学ぶ際にも最適ですね。
Beginning Level(初心者レベル)
TOEIC450点以下レベルを対象としたLevel1とTOEIC450点以上レベルを対象としたLevel2に分かれています。どちらも基本的な会話を通じて、単語や発音を学べます。
Intermediate Level(中級者レベル)
TOIEC600点以上のレベルに向けた難易度です。一般的な中級者レベルよりもかなり音源のスピードが遅いため、英語の発音に慣れる、シャドーイングの練習にも適しています。
Advanced Level(上級者レベル)
中級者レベルと同様に、話すスピードがゆっくりなので、英語のスピードに慣れる学習にはおすすめできません。使われている表現や単語が上級者向けなので、語彙力や表現力を高めるのには効果的です。
公式サイト:VOA Learning English
3.BBC News
おすすめレベル:中級
BBCは、イギリスで最も大きなテレビとラジオの放送局でBBC Newsというニュースを放送しています。BBCのニュースと聞くと、ネイティブ並みの英語力が必要だと思われがちですが、中級者レベルの英語学習者にもおすすめ。
BBCには日本語版サイトがあり、BBCの公式サイトに掲載されている記事が日本語に訳されており、英語学習のコンテンツが充実しているので楽しく英語を学べます。
さらに、BBC Newsが英語学習に適しているのはニュースの音源だけでなく、スクリプトと重要英単語が記載されている点。音源があれば、聞き取れなかったところや分かりづらかった箇所を何度も繰り返し聞けるので、効果的に英語を学習できます。
重要英単語は、スクリプト中に太字でマーキングされている単語や表現とリンクしているので、語彙力や表現力を磨くのにも役立ちます。イギリスの英語表現や会話を学びたい方にとってもおすすめですので、興味があれば一度使ってみましょう。
公式サイト:BBC News
まとめ:英語ニュースを聞きとれない方は適切な学習法を学ぼう!
頻繁に英語ニュースを聞いているのに聞き取れないのは、単語や語彙力の知識不足、英語の語順で意味を把握できないといった理由が挙げられます。
継続して英語ニュースを聞き続けていても、英語力の向上に繋がるわけではないので、できるだけ早く勉強方法を見直すことが大切です。
ここで紹介した以下の方法をまずは試してみましょう!
- 英語を聞き取れない原因を見つける
- 英語のスピードと発音に慣れる
- シャドーイングでスキルアップする
また、おすすめの英語ニュースは以下の3つです。
これらのニュースは、初級から中級レベルまで対応しているので、英語を聞き取る際に足りないスキルを見極めて効果的に学習を進めてみましょう。
その他、English Withでは、英語学習に関する記事からオンライン英会話スクールなどをまとめた記事を多数用意!以下も参考にしてみてくださいね!
英語ニュースを発話する際におすすめなのがオンライン英会話スクールでコスパよく学ぶ方法です。以下にスクールをまとめているのでぜひチェックしてみましょう。