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有名な女性リーダーによる英語スピーチまとめ【7選】

有名な女性リーダーの英語スピーチ


※記事内にプロモーションを含みます。
女性リーダーの英語スピーチを聞いてみたい!有名なスピーチを教えて!
トモカ
トモカ
こんにちは!TOEIC990点を取得し、海外留学&就職経験があるEnglish Withライターのトモカです。より多くの人が世界で活躍するお手伝いをするために、英語学習の記事を執筆しています。

この記事では、有名な女性リーダーによる英語スピーチを紹介します。

英語のスピーチやプレゼンを練習したい時は、有名なスピーチをいくつか見て構成や話し方を参考にしてみるのがおすすめです。

そこでここでは、様々な分野の女性リーダーの有名なスピーチを厳選して解説し、スピーチ中の印象的な英語フレーズもあわせてお伝えします。

スピーチのテクニックを学べることはもちろん、内容も素晴らしいものばかりなので、ぜひチェックしてみてくださいね。

有名な女性リーダーによる英語スピーチ【7選】

早速、有名な女性リーダーによる英語スピーチを紹介します。

興味深いスピーチばかりなので、ぜひ記事と共に動画も見てみましょう。

有名な女性リーダーによる英語スピーチ【7選】
  1. エマ・ワトソン
  2. メーガン・マークル妃
  3. シェリル・サンドバーグ
  4. ミシェル・オバマ
  5. マララ・ユスフザイ
  6. アン・ハサウェイ
  7. セレーナ・ゴメス

1.エマ・ワトソン

エマ・ワトソンは、映画「ハリー・ポッター」シリーズで子役としてデビューし、世界的に有名になったイギリス人女優。アメリカの名門校の一つブラウン大学を卒業した秀才でもあり、国連女性機関の親善大使を務めるなど、活動家としても有名です。

ワトソン氏は、2016年の国連でのスピーチで、大学教育やリーダーシップにおける男女平等について話しました。ワトソン氏は、女性のリーダーシップや性暴力に対する認識など、女性の権利や平等に関する正しいメッセージを大学教育において発信するべきであると語っています。

エマ・ワトソンのスピーチ

“If you change students’ experiences, so they have different expectations of the world around them, expectations of equality, society will change.”(学生の経験を変えることにより、学生が自分達を取り囲む世界について別の期待を持てれば、平等への期待を持てれば、社会は変わるでしょう。)

例えば、日本を含む世界の多くの大学では「リーダーシップは男性が取るもの」といった暗黙の了解が存在し、学生たちは無意識のうちにその暗黙の了解に従って行動しているのが現状です。

しかし、男性だから無理にリーダーになったり、女性だからリーダーになることをためらってしまう、といった「学生の経験」を変えていくことで、学生たちは性別に縛られることなく「平等への期待」を持てるようになり社会全体が変わっていく、ということをワトソン氏は主張しています。

またワトソン氏は、女性や少数派の人々、社会的に脆弱な人々の安全は、特権ではなく当然の権利として守られるべきであり、誰かの安全が脅かされた時、それをみんなが自分ごととして捉えることの重要性についても語りました。

その上で彼女は、大学を単なる教育機関と捉えるのではなく、以下のように述べています。

エマ・ワトソンのスピーチ

“A university should be a place of refuge that takes action against all forms of violence.”(大学は、あらゆる形態の暴力に対して行動を起こす避難所であるべきです。)

大学という学生の人間形成に大きな影響を与える場所で、「平等」に対する正しい認識を養うことで、女性や少数派、社会的に脆弱な人々の当然の権利が守られ、彼らが活躍できる社会の形成をワトソン氏は願っています。

多くの日本の大学においても、男女に対する偏見は今もありますよね。ワトソン氏が主張するように大学自体が変わることで、学生が変わり、社会がより良い方向に変わるのかもしれません。

2.メーガン・マークル妃

メーガン・マークル妃は、アメリカ人女優であり、イギリス王室ヘンリー王子の妃です。ヘンリー王子とメーガン妃の結婚や、その後の王室離脱について大きく報道されたので、メーガン妃は日本でも有名ですよね。

彼女は国際女性デーのスピーチで、自らの幼い頃の経験を語りました。11歳のメーガン妃は「アメリカ全土の女性が鍋とフライパンの油汚れと戦っている」という食器洗剤のCMのキャッチコピーを目にし、さらに同じクラスの男の子たちが「女性の居場所はキッチンだ!」と言ったことにショックを受けます。

そして彼女は父親からの助言を受けて、当時の大統領夫人やニュース番組の女性司会者、女性弁護士、そして食器洗剤の会社にこのCMに対する抗議の手紙を書きました。すると、テレビCMは「アメリカ全土の『人々』が鍋とフライパンの油汚れと戦っている」というキャッチコピーに差し替えられたのです。

この経験から、メーガン妃は女性の権利に対して発言し、行動することで、実際に状況を変えられるということを学んだと言います。

そして、女性の政治参加の現状について以下のように語りました。

メーガン妃のスピーチ

“When it comes to women’s political participation and leadership, the percentage of female parliamentarians globally has only increased by 11 percents since 1995.”(女性の政治参加について1995年と比較すると、世界の女性議員の増加割合はわずか11%にとどまっています。)

20年間で11%しか女性議員が増加していないというショッキングな現状に対し、メーガン妃は持論を唱えます。

メーガン妃のスピーチ

“The way we change that, in my opinion, is to mobilize girls and women to see their value as leaders and support them in these efforts.”(その現状を変えるには、女の子や女性がリーダーとしての価値を見出せるようにし、リーダーになろうとする女性をサポートすることが必要です。)

女性の政治参加が促進されない原因として様々な要因が議論される中、メーガン妃はこのスピーチの中で「女性自身がリーダーに価値を見出すこと」そして「リーダーになろうとする女性をサポートすること」が大切であると主張しています。

日本は、世界の中でも女性の政治参加が遅れている国です。メーガン妃のスピーチには、多くの日本人が考えさせられるのではないでしょうか。

3.シェリル・サンドバーグ

シェリル・サンドバーグは、2008年からFacebookの最高執行責任者を務め、2012年にはFacebookで女性初の取締役に就任した人物。サンドバーグ氏は、この有名な英語スピーチの中で、なぜ女性リーダーは少ないのか、どうしたらその現状を変えられるのかについて語りました。

スピーチでは、結婚や出産を経ても働き続けたい女性に対して3つのことを訴えています。そのうちの1つが「交渉のテーブルにつくこと」。女性は男性よりも自分の能力を低く見積もる傾向にあり、その要因をサンドバーグ氏は以下のように説明しています。

シェリル・サンドバーグのスピーチ

“Men attribute their success to themselves and women attribute it to other external factors”(男性は出世は自身が勝ち得たものだと思うのに対し、女性は外的要因のおかげで出世できたと思うのです。)

自分の能力を低く見積もってしまうがために、女性はなかなか自分の給与や出世について上司や会社と交渉しません。しかし、サンドバーグ氏が働くアメリカのIT業界において、交渉なしに出世などできないのが現実なのです。

さらに、サンドバーグ氏はこの問題を複雑化させている要因として、以下のような調査結果を紹介しました。

シェリル・サンドバーグのスピーチ

“Success and likability are positively correlated for men and negatively correlated for women.”
(出世と好感度というのは男性の場合比例しますが、女性の場合は反比例します。)

この発言に対し、スピーチを聞いている聴衆の多くは頷きました。データが示す結果は驚くべきことではなく、人々が普段から感じていることだということです。日本でも同じ風潮はありますよね。

自分の能力に対して自信を持てなかったり、嫌われることを恐れて、交渉や発言を無意識のうちにしなくなってしまう、というのは多くの日本人女性にも言えることかもしれません。

サンドバーグ氏のスピーチは、社会が女性をどう扱うかを批判するのではなく、自分の体験談を交えながら女性自身に意識を変えていくことを訴えているところがポイントです。

4.ミシェル・オバマ

ミシェル・オバマは、アメリカの法律家。夫のバラク・オバマがアメリカ史上初のアフリカ系アメリカ人大統領に就任したことに伴い、彼女は初のアフリカ系アメリカ人ファースト・レディーとなり、世界的に有名になりました。

彼女は初来日した際のスピーチで、女子教育支援の必要性について訴えました。世界では未だ多くの女子が教育を受けられていない現状に対し、「女子に教育は必要ない」といった社会的なマインドセットを変える必要性があるということを主張します。

教育格差やキャリア格差は、発展途上国に限られたことではありません。アメリカに生まれ育ったオバマ氏自身も、常に「父親の娘」であり「兄の妹」として男性中心の社会で控えめに振る舞うことを求められたと感じていました。

しかし、そういった社会的な圧力を跳ね除けて、オバマ氏はアメリカ社会で立派に活躍する女性となったのです。彼女は2人の子供の母親でもあり、キャリアと私生活における目標を達成できたのは、教育を受けられたおかげだと訴えます。

オバマ氏は、人口の半分を占める女子が教育を受けられないということは、女性が機会損失を被るだけでなく、社会全体の機会損失となることを強く主張し、スピーチの中で以下のように述べました。

ミシェル・オバマのスピーチ

“So we know educating girls is the best investment we can make, not just in their future, but in the future of their families, their communities, and their countries.”(女子教育というものは、最高の投資です。それは女子の未来に対する投資であり、彼女の家族、コミュニティー、国全体に対する投資なのです。)

女子教育と聞くと、女性だけにメリットがあるように思えますよね。しかし、たくさん学び、社会に貢献したいと考える女子が、男子と平等に教育を受けることができれば、オバマ氏のように社会で活躍し、国に貢献する人材となります。つまり、女子教育への投資は、より良い国作りのために必要な投資と言えるのです。

オバマ氏は、スピーチを以下のように締めくくりました。

ミシェル・オバマのスピーチ

“It’s about creating a world where women shine, a world where every family, every community, and every nation can benefit from the contributions of all of its citizens, men and women, boys and girls.”(女性が輝く世界を創りましょう。男性、女性、男の子、女の子全ての人が貢献して、全ての家族、全てのコミュニティ、全ての国が利益を得られる世界を創りましょう。)

女子教育の推進は、女性だけでなく男性からの支持もなければ実現しません。「女子教育は女子だけでなく、男性を含む社会全体に利益がある」と訴えるこのオバマ氏のスピーチは、男性の心をも動かす効果的なスピーチと言えるでしょう。

5.マララ・ユスフザイ

マララ・ユスフザイは、パキスタン出身のムスリムであり人権運動家。10代の頃から命懸けで女子教育や女性の権利について世界に訴え続け、17歳にしてノーベル平和賞を受賞しました。

ムスリム原理主義において女子教育は禁じられているため、女子教育を推進するユスフザイ氏はムスリム原理主義組織に命を狙われ、15歳の時に銃撃されています。命を落としかけたにも関わらず、回復後も引き続き女子教育の推進を訴え続ける姿には世界の多くの人が心を打たれました。

彼女がカナダの名誉市民となった時のスピーチでも、女子教育の必要性を強く訴えています。

マララ・ユスフザイのスピーチ

“Education is vital for the security of the world because the extremism grows alongside inequality. In places where people feel they have no opportunity, no voice, no hope.”(教育は、世界の安全のために必要不可欠です。なぜなら過激主義は、チャンスがない、声を聞いてもらえない、希望がないと感じる不平等な場所で育つからです。)

テロ行為を行うような過激主義思想は不平等から生まれるため、その不平等を是正するために教育は必要不可欠であるとユスフザイ氏は訴えます。実際に過激主義思想を持つ組織に命を狙われた彼女の発言は、非常に説得力がありますよね。

女子教育の推進により、教育を受けた女性はより良い仕事、より高い給料を得るチャンスに恵まれ、自分の子供にも教育を受けさせます。こうした希望があることは、不平等の解消へと繋がり、若者が過激主義思想へ走ることを防げるのです。

マララ・ユスフザイのスピーチ

“The world needs leadership based on serving humanity, not based on how many weapons you have.”(世界は、いくつ兵器を持っているかが基準ではなく、人道支援を基準としたリーダーシップを必要としています。)

若くして多くの不平等を目にし、実際に経験してきたユスフザイ氏のこの言葉は、スピーチが行われたカナダだけでなく、世界中のリーダーの心を動かすものであったのではないでしょうか。

また、このスピーチではたくさんのユーモアを織り交ぜたり、フレーズを繰り返して印象付けるなど、多くのテクニックが使用されています。内容もさることながら、英語スピーチのお手本にもなるので、そういった点にも気を配りながら見てみると良いでしょう。

6.アン・ハサウェイ

アン・ハサウェイは、「プラダを着た悪魔」や「レ・ミゼラブル」などの映画に出演するアメリカ人女優。日本でもシャンプーのCMなどに出演しているので、有名ですよね。

ハサウェイ氏は、2017年の国際女性デーのスピーチで父母の有給育児休暇の必要性について訴えました。日本では、育児休業が国の制度として存在し、休業中は育児休業給付金が支給されます。

しかしアメリカでは、12週間の産後休業制度はあるものの経済的な補償はありません。そのため、アメリカ人女性の4人に1人が産後2週間で職場復帰しているというのが現状です。

この問題の解決に関して、ハサウェイ氏は以下の調査結果を紹介しつつ、有給育児休暇の必要性を強く訴えます。

アン・ハサウェイのスピーチ

“Companies that have offered paid parental leave for employees have reported improved employee retention, reduced absenteeism and training costs, and boosted productivity and morale.”(従業員に有給育児休暇を付与した企業からは、離職率の低下、欠勤とトレーニングコストの減少、生産性とモラルの向上が報告されています。)

さらにスピーチ中ハサウェイ氏は、育児参加への機会を男女平等とすることも必要であると主張しています。

アン・ハサウェイのスピーチ

“In order to liberate women, we need to liberate men.”
(女性を自由にするためには、男性を自由にする必要があるのです。)

女性が子育てをして、男性が働いてお金を稼ぐもの、という固定化されたジェンダーロールはアメリカでも、そして日本にも存在します。そして男性が子育てをすることは「男らしくない」「恥ずかしい」と捉えられることもあるのです。

こうした考えを変えていかなければ、男性が積極的に育児参加することができず、結果的に女性はずっと育児に縛られたままになってしまうでしょう。そのため、女性を自由にすることだけに捉われるのではなく、男性を自由にすることも同等に必要なことだとハサウェイ氏は主張するのです。

日本においても、育児休暇の制度がある企業で働きながら、実際にその制度を活用する男性はまだまだ少ないですよね。日本社会で女性躍進が叫ばれる中、男性が育児に参加できる状況を作ることもとても大切です。

ハサウェイ氏のスピーチに頷く方も、多いのではないでしょうか。

7.セレーナ・ゴメス

セレーナ・ゴメスはアメリカの有名女優・歌手。特に若者の間で大人気の彼女は、ユニセフ親善大使も務めています。

若者や子どものための啓蒙イベント「We Day」に登壇したゴメス氏のスピーチは、多くの若者のみならず大人の心も動かすような内容でした。

子役として子どもの頃からテレビで活躍していたゴメス氏。彼女は11歳の時に「女優になりたい」と夢を語りますが、ディレクターに「十分な実力がない」と言われてしまいます。その時に彼女の母は、以下のように言いました。

セレーナ・ゴメスのスピーチ

“If I’m doing something because I love it, I should do it because I love it, and I believe I can do it.”(自分の好きなことをしているなら、それをやるべきだし、できると信じなさい。)

自分を信じることを母から教わったゴメス氏は、その2年後に自分の番組を持つことができました。この自身の経験から、ゴメス氏は若者たちに周囲の人に「無理だ」と言われようと自分を信じて突き進み続けることの大切さを語ります。

さらにゴメス氏は自らの経験から、周囲の期待に応えようとして自分を偽ったり、他の誰かになる必要などなく、自分自身であり続けることも重要であると訴えます。

セレーナ・ゴメスのスピーチ

“Please stay true to yourself. Please just remain who you are, and know that we have each other’s back.”(自分に正直でいてください。自分らしくいてください。そして、お互いに支え合いましょう。)

大人たちからのプレッシャーに負けず、若者が自分らしくお互いを支え合って生きていけるよう、ゴメス氏は強く訴えかけました。

自身の辛い経験も含めて語ったこのスピーチは、とてもエモーショナルで多くの人の心を動かしました。ロジカルでスマートなスピーチも素晴らしいですが、感情に訴えるスピーチは心に刻まれますよね。

人の心を動かすようなスピーチがしたい方は必見です。

まとめ:有名な女性リーダーの英語スピーチから学ぼう!

この記事では、有名な女性リーダーの英語スピーチのあらすじを解説し、印象的なフレーズを紹介しました。

女子教育や女性のリーダーシップなど、女性リーダーならではの視点で語られていて、非常に興味深く考えさせられる内容ですよね。

何よりも印象的なのは、女性リーダーが堂々と自信を持って自分の考えを主張している点です。その自信によって、スピーチは一層説得力を持つようになります。ぜひ、英語のスピーチやプレゼンの際に心がけたいですね。

その他、English Withでは、英語スピーチに関する記事を多数用意しています!スピーチから英語を学ぶのは自然なフレーズや伝えたいポイントを端的に理解するのにおすすめ。以下の記事もチェックして学習をしてみましょう。

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執筆者
トモカ
高校卒業後、アメリカの大学に正規留学し、海外ボランティアや海外就職の経験があります。30歳で海外の大学院に留学し、平和とメディアについて研究していました。TOEIC990取得。語学が大好きで、英語の他に3ヶ国の外国語を話せます。
編集責任者
池谷 翔太
English With編集長。アメリカの大学に正規留学。外資系旅行会社・留学エージェントでの実務経験を経て英会話講師、中日ドラゴンズのプロ野球選手の専属通訳なども経験。現在はEnglish With編集長を務める。取材・受講した英会話スクール・サービス数は50社、比較検証したサービスは100を超える。
監修者
吉田 和史
English With代表&コンテンツ管理最高責任者。英語教育系会社で語学留学カウンセラーとして300名以上のカウンセリング、オンライン英会話・英会話スクール事業立ち上げを経験。その後、RIZAP ENGLISH取締役、MeRISE英会話執行役員CMO、英語学習アプリ会社取締役COOとして活動経験あり。現在は、英語学習サイトEnglish With代表を務める。体験・受講した英語系サービスは20社、比較検証したサービスは100を超える。
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