今回は「TOEFLの受験対策ができる英語学習アプリ」をいくつか紹介していきます。
TOEFLは、英検やTOEICなどの一般的な英語テストと比べて求められる英語力が高く、出題される内容は大きく異なります。
僕は以前アメリカ留学のために何度かTOEFL受験を経験したことがありますが、一番初めの受験時に思ったことは「しっかり対策しないと絶対良いスコアは取れない。」ということでした。
大学で学ぶアカデミックな内容も問題や英作文などもロジカルに書けないと良い点数は中々取れないです。
一度はTOEFLの問題集を見たことがある方は「TOEFLって難しい…。」と思った経験があるのではないでしょうか?
そこで、TOEFL受験経験(iBT・ITP両方)のある僕が改めてTOEFL対策が可能な学習アプリを実際に使ってみて、効果的に学べるアプリをピックアップ。
この記事で各アプリの特徴などを紹介していきますので、気になるアプリがあればダウンロードして英語学習に役立ててもらえればと思います!
▼TOEFL対策にはどんなアプリがおすすめなのか?を目的別に知りたい方は以下のランキングを参考にしてください。
【リーディング対策No.1】レシピー(旧ポリグロッツ)
【リスニング対策No.1】レシピー(旧ポリグロッツ)
【スピーキング対策No.1】Magoosh(マグース)
【ライティング対策No.1】IDIY(アイディー)
目次
TOEFLとは?【基本知識】
この記事を読んでいる方はすでにご存知かと思いますが、TOEFLは「海外留学(一部日本の大学)を目指す際に受験するテスト」のことです。
特に、アメリカをはじめとした以下の国でTOEFLスコアが求められることが多く、日本の有名大学でもTOEFLスコアを入学基準としているところも存在します。
- 国外:アメリカ・カナダ・イギリス・アイルランドの大学、大学院など
- 国内:早稲田大学・上智大学・ICU・慶應大学など
※学部によって基準になるかどうか変わります。
また、TOEFLテストは細かく4種類の種類に分かれますが「TOEFL iBT」「TOEFL ITP」の2種類が国内ではメジャーなテストです。
- TOEFL iBT:大学入学レベルのテストで会場に設置してあるパソコンで受験
- TOEFL ITP:団体受験で使われるテストで交換留学の際に使われる
世界基準で見ると「TOEFL iBT」を受験する方が多く、アメリカ留学をした僕もiBTを受けて大学に入学しました。
テスト内容は「リーディング」「リスニング」「スピーキング」「ライティング」の英語4技能から問題が出題され、大学の授業で行われるアカデミック(専門性)な問題が出題されます。
TOEFL学習目的別におすすめできる英語学習アプリ
ここからTOEFL対策の学習目的別に勉強できる英語学習アプリを紹介。
「リーディング」「リスニング」「スピーキング」「ライティング」の総合力が求められるTOEFLテストを攻略するために1つひとつ確認し使いたいと思うアプリを探してみましょう!
TOEFLの基礎固め(英単語・英文法)におすすめの英語学習アプリ【2選】
英単語や英文法のインプットは、TOEFL受験に関わらず英語の基礎固めとして非常に重要なトレーニングです。
ここでは、TOEFLの問題から出題される英単語・英文法が学べる英語学習アプリについてまとめていますので各アプリの特徴を確認してみてください。
- mikan
- Lingvist
mikan
オススメ度 | |
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アプリ使用 | 無料(アプリ内課金あり) |
日本語訳 | あり |
mikanは、気軽にテンポよく英単語学習ができるアプリで、市販で販売しているTOEFL専門の英単語書を利用することができます。
学習の流れは至ってシンプルで、TOEFLに関連する英単語の発音を聞きながら「英語→日本語」で答えていきます。
間違えた箇所は全て後から見直すことができたり、間違えた回数順で英単語のチェックが可能。1セッション10問で終了するテンポの良さもあり、1分のスキマ時間でも英語学習することができるのでおすすめです。
英単語は参考書を使って目で見て覚える学習方法がメジャーですが、アプリを使えば音声も自動に流れるので「英単語力」「リスニング力」を同時に鍛えることができます。学習効果を上げるにはmikanは使い勝手の良いアプリですね。
無料で使える機能が多いので、まずはダウンロードするのがおすすめ。
有料の場合は1年間のまとめ支払いであれば「14日間無料」、毎月支払い・6ヶ月のまとめ支払いであれば「7日間無料」で利用か可能です。
※無料期間終了の24時間以前であれば課金無しで解約できます。
- 公式サイト:mikan(Apple版)
- 公式サイト:mikan(Google Play版)
Lingvist
オススメ度 | |
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アプリ使用 | 無料(アプリ内課金あり) |
日本語訳 | あり |
Lingvistは、有名企業の楽天が運営している最先端のテクノロジーを駆使して作られた英語学習アプリです。
2019年には、TOEFL対策アプリランキングで1位を獲得しているほどの信頼・知名度があります。
このアプリが英単語学習で使えると思う点は「忘却曲線を分析」した出題方法がついているということです。
人は、「一度記憶したものは時間の経過とともに曖昧になっていく」と言われており、英語をインプットしたとしても「20分後にはその42%を忘れてしまう」とされています。
1日後には67%、6日後には75%忘れるとデータとして出ているのですが、Lingvistでは復習するサイクルを人間の忘却曲線を元に教えてくれます。具体的に言うと、学んだ単語を忘れそうになる頃に再度関連した問題を出題してくれるというもの。
暗記できていない英単語が繰り返し出題されるので、忘れにくい英単語学習が可能なおすすめアプリです。
公式サイト:Lingvist
TOEFLリーディング対策におすすめの英語学習アプリ【2選】
TOEFLテストのリーディングパートで出てくる語彙数(1パッセージごと)は、おおよそ600~700語と言われています。
TOEICの長文問題が100語程度ですので、比較してもTOEFLの方がはるかに多くの量のリーディングを行う必要があることがわかります。
そこで、ここではTOEFLのリーディングスキルを上げるために有効な英語学習アプリを紹介いたします。
- レシピー(旧ポリグロッツ)
- TOEFL Reading Practice Test
レシピー(旧ポリグロッツ)
オススメ度 | |
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アプリ使用 | 無料(アプリ内課金あり) |
日本語訳 | あり |
レシピーは、英字新聞の記事を元に関連した単語の意味を調べることができる英語学習アプリです。現在、170万人以上もの英語学習者の方が利用しており様々なジャンルに関連した記事が常時アップデートされています。
英語の記事を読んでいくと「意味がはっきりしない単語」や「見たことない単語」などを見つけることはよくあることですが、レシピーの「ワンタップ辞書」という機能を使えばその単語の意味がすぐにわかります。
TOEFLに関連するリーディング内容は学問的なものが多いので、レシピーの記事から適したものを選択しリーディング学習として使うことができますね。
また、記事だけでなくTOEFLに特化した英単語のみを扱っているカリキュラムもレシピーでは用意されています。
その場合は有料プランへの加入が必要ですが、英単語の意味に加えて音声発音、間違えた単語をまとめてくれる機能なども付いているため、復習時にかなり役に立ちます。
入会金 | 0円 |
授業料 | 480円(税込)~/月 |
レッスン単価 | 16円~/1日 |
教材費 | 0円 |
レッスン体系 | マンツーマン |
備考 | AIがカリキュラムを自動生成 |
プランは様々ですが、無料でも使える機能がいくつかあるので興味のある方はぜひ使ってみましょう。
公式サイト:レシピー
TOEFL Reading Practice Test
オススメ度 | |
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アプリ使用 | 無料(アプリ内課金あり) |
日本語訳 | なし |
TOEFL Reading Practice Testは、アプリの名前の通り「TOEFのリーディング対策」ができる英語アプリ。英語のみのアプリですので海外の利用者も非常に多いです。
リーディングがメインに学習をしつつ、英文内容に関連する英単語、音声リスニングもできるため、他のセクションのスキル上達にも効果的。
問題文もTOEFLもテストさながら本格的な内容になっているので、問題傾向に慣れるという意味でも使いやすいアプリですね。
全て英語の説明ですので、ある程度の英語力が必要ですがTOEFL自体が英語で全て実施されるので慣れておくという意味でも一度目を通しておいた方が良いかもしれません。
公式サイト:TOEFL Reading Practice Testの公式アプリ(Apple版のみ)
TOEFLリスニング対策におすすめの英語学習アプリ【2選】
TOEFLはもともとアメリカ発祥ということもあり、リスニング音声はアメリカ英語が使われます。
そのため、アメリカ英語で使える学習アプリを利用することはもちろんのこと、本番はヘッドセットを使ったテストになるので、日頃からヘッドフォンなどを使ったリスニングトレーニングを意識してみるのがおすすめです。
ここでは、そんなTOEFLリスニングにおすすめの英語学習アプリを紹介いたします。
- レシピー(旧ポリグロッツ)
- English Audio Books
レシピー(旧ポリグロッツ)
オススメ度 | |
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アプリ使用 | 無料(アプリ内課金あり) |
日本語訳 | あり |
レシピーは、リーディング対策のおすすめでも紹介したアプリ。TOEFLに関連した学問的な記事も読み聞きすることができます。
英文記事で使われた英単語をピックアップし学習することがメインのアプリではありますが、音声読み上げ機能を使うことで、記事を読み上げてくれるのが特徴的。
音声速度の調節も可能で、自分の英語レベルに合わせることもできます。リスニング対策にも使える機能が揃っている英語学習アプリです。
TOEFLの問題傾向に沿ったリスニング内容ではない記事も多くありますが、リスニング力を鍛えるという点では音声機能や調整が無料でできるレシピーはおすすめですね。
公式サイト:レシピー
English Audio Books
オススメ度 | |
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アプリ使用 | 無料 |
日本語訳 | 一部あり |
English Audio Booksは、「TED(テッド)」という起業家や研究者をはじめとした著名人によるプレゼンテーション動画を英語学習用にまとめたアプリです。
僕も学生時代TOEFLの受験勉強でTEDをよく聴いていました。決して全ての内容がTOEFLに関連するものではありませんが、ネイティブが話す学問的なテーマの話が多く掲載されているので、リスニング対策としては優秀なアプリだと思います。
動画によっては「英語・日本語のスクリプト(訳)」も用意されており、耳で聞き取りながら目でスクリプトを追う学習をすることも可能。
そのため、リスニングスキルを高める際に効果的な「シャドーイング」もできます。
※シャドーイングとは、聞こえた音声に少し遅れて真似をする学習方法
プレゼンテーションの内容も多岐にわたり、自分の興味にあったテーマのものが見つかるかと思うので、まずは使ってみましょう。
TOEFLスピーキング対策におすすめの英語学習アプリ【2選】
TOEFLスピーキングは僕の経験からしても最も難易度が高いパートになるのではないかと思います。
TOEFLのスピーキングテスト(TOEFL iBT)では、コンピュータに向かって英語内容を録音する形式です。隣の受験生とはパーテーションで区切られており独特の雰囲気の中で行われます。
質問に対して短い時間に自分の意見をまとめ、決められた秒数で英語をしゃべらなければいけないため。かなりの慣れが必要です。
一般的な日常英会話とは異なるTOEFL専用のスピーキングトレーニングが必要になるかと思うので、ここでは文章の組み立てや英語の型を覚えることのできる英語学習アプリを紹介していきます。
- Magoosh
- Real英会話
Magoosh
オススメ度 | |
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アプリ使用 | 無料(アプリ内課金あり) |
日本語訳 | なし |
Magooshは、英語試験対策を専門に扱っているアメリカの会社が運営する英語学習アプリで「TOEFL対策」も充実したコンテンツを用意しています。
日本語訳はなく英語での仕様になりますが、TOEFLのスピーキングで質問されるジャンル(科学、芸術、歴史、学校生活など)を網羅したスピーキングスキルが身につきます。
TOEFLテスト本番では、スピーキングに時間制限が設けられているので与えられた時間内で答えるプレッシャーがあります。Magooshのアプリでも同様に制限時間内で答えるように設定されているので適度な緊張感の元で英語学習が可能。
実践的な時間配分などを意識しながらスピーキング学習ができるので効率的です。
公式サイト:Magoosh
Real英会話
オススメ度 | |
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アプリ使用 | 980円 |
日本語訳 | あり |
Real英会話は、TOEFLのアカデミックな問題は用意されていませんが、日常的な英会話を学べる初心者向けの学習アプリです。
試験対策だけではなく、実際に海外留学した際にも役立つアプリで、3,100以上のフレーズを英文や様々なシチュエーションから学習することが可能。
発音認識の機能も搭載されているので、スピーキング対策としておすすめできます。
公式サイト:Real英会話(Apple版のみ)
TOEFLライティング対策におすすめの英語学習アプリ【2選】
TOEFLのライティングテストは、タイピングによって解答を入力する形式です。実際の大学での授業(教科書を読む→授業を聞く→レポートを書く)と同じ作業でライティングに起こしていきます。
そのため、スピーキングセクションと同様に非常に難易度が高いと言われているので、TOEFL対策に特化した英語学習アプリを選ぶのが良いでしょう。
- IDIY(アイディー)
- An Instant Reply
IDIY(アイディー)
オススメ度 | |
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アプリ使用 | 無料(アプリ内課金あり) |
日本語訳 | なし |
IDIY(アイディー)は、英文添削専門の英語学習アプリで、TOEFLなどの試験対策に特化したライティングチェックをネイティブが行います。
日本の会社が運営しているということもあり、アプリは日本語で使用可能。
TOEFLのライティング問題に対する英文添削はネイティブ、詳しい解説は日本人が担当してくれるため「何が間違っていてどこを改善すれば良いか?」などを日本語で理解できる点はかなりのメリットですね。
無料会員でもお試しで「2回分の英文添削」を体験できるので、TOEFLのライティング対策にぜひ使ってみましょう。
公式サイト:アイディー
An Instant Reply
オススメ度 | |
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アプリ使用 | 無料(アプリ内課金あり) |
日本語訳 | あり |
An Instant Replyは、英語初心者向けにおすすめの学習アプリで「中学、高校の英文法」を使った英作文トレーニングをすることができます。
TOEFL対策以前に、英語4技能を高める際に重要なものが「英単語や英文法の強化」です。
そのため、このアプリを使った英文法強化は安定したTOEFLのライティングスコアを取得する際に役立ちます。
無料版では約150個の文章を練習することができ、有料課金をすることで「3000以上の文章」をトレーニングできます。
それぞれの問題に対して丁寧な英文法解説がついているので、英文作成に不安のある方にとってはおすすめできるアプリです。
アプリのTOEFL学習にプラスでオンライン英会話を使うのもおすすめ!
ここまで、英語4技能に関しておすすめのアプリを紹介してきましたが、基本的にアプリでの学習はインプットがメインになります。
また、学習する際に疑問点や答えがスッと理解できないこともあるので、僕のおすすめはアプリは自己学習用に使いながら「オンライン英会話」でしっかりとアウトプットして講師から指摘をしてもらうことです。
オンライン英会話は日常英会話などのカジュアルな英会話表現を学ぶ場だと思う方も多いかと思いますが「TOEFL対策」を専門的に学べるスクールもいくつかあります。
ここでは、詳しく紹介しませんが、以下にTOEFL対策ができるおすすめオンライン英会話をまとめておくので良ければこちらも参考にしてみてくださいね!
最後に:TOEFL対策ができる学習アプリは1~2つに絞って使おう!
今回は「TOEFL対策ができるおすすめ英語学習アプリ」を学習目的別にいくつか紹介いたしました。
【リーディング対策No.1】レシピー(旧ポリグロッツ)
【リスニング対策No.1】レシピー(旧ポリグロッツ)
【スピーキング対策No.1】Magoosh(マグース)
【ライティング対策No.1】IDIY(アイディー)
TOEFL対策の学習に限らず、集中して継続的に勉強するには、アプリは「1~2つ」に絞って利用した方が途中で飽きずに長く続けられます。
TOEFLの対策をアプリで行う際に、リーディング・リスニング対策に関しては「レシピー(旧ポリグロッツ)」がおすすめで、ライティングでは「IDIY(アイディー)」を使った英語学習で良いかと思います。
しかし、スピーキング対策を効果的に勉強するには「Magoosh(マグース)」を使うのも良いのですが、実践的にアウトプットすることはスピーキングでは大事ですので、そういう意味では「オンライン英会話」や「TOEFL対策スクール」で講師からスピーキング指導を受ける方が効果的。
というのも、僕の経験からもスピーキングに関しては他の技能に比べてアウトプット(発話)する練習を繰り返す必要があるので、練習量が多ければ多いほど実際のテストでも平常心で臨めるからです。
「TOEFLスピーキングをスコアアップしたい!」
「TOEFL対策スクール日本人から指導を受けたい!」
上記のように思っているのであれば「アプリ+オンライン英会話」もしくは通学して通う場合は「アプリ+通学型スクール」でTOEFL対策に向けて学習をしてみるのも良いでしょう。
オンライン英会話・TOEFL対策可能な英会話スクールについての記事は以下にまとめています。興味のある方は以下の記事を参考にしてみてください。
自分にあった学習方法や英会話スクール選びができるように、English Withではあなたの英語学習を応援しています。
その他、英語学習をアプリで行いたい方向けに書いている記事はこちら!