今回の記事では、TOEICの復習の仕方を解説します。
TOEICは、日常生活やビジネスシーンの会話や文書の理解度を測る英語試験。就職や転職などに向けて、スコアアップを目指している方も多いですよね。
TOEICのスコアアップのためには、試験対策の問題を解いた後、間違いをそのままにせず、復習をすることが不可欠。
しかし、どうやって復習をしたらいいか分からずに悩んでいる方もいるのではないでしょうか。
そこで今回は、パート別にTOEICの復習方法を解説します。これからTOEICを受ける予定のある方は、ぜひ復習法を参考にして対策に役立ててみてくださいね!
目次
TOEICの復習方法!問題集を解いた後にすべきこと【リスニング編】
ここからは、TOEICのリスニングの復習方法を解説。
TOEICのリスニングセクションは、4つのパートで構成されているので、それぞれのパートに効果的な復習法を紹介します。
- Part1:写真を英語で描写してから、音声を確認する
- Part2:スクリプトを見ずに音声をリピートする
- Part3:音声を聞いて会話の要約を表現する
- Part4:音声をシャドーイングして長めの英文に慣れる
Part1:写真を英語で描写してから、音声を確認する
TOEICリスニングセクションPart1では、写真を描写する問題が出題されます。放送される4つの選択肢から、写真を的確に説明している答えを選ぶ形式です。
Part1の復習では、まず写真の中の人物や物の名前、場所、動作などの英単語を全て言えるかを確認しましょう。はじめは、解答を見ずに一つひとつ自分で英語で表現してみると良いですね。英語での表現の仕方が分からないものがあれば、解答を見たり調べてみてください。
単語の把握が出来たら、次は起きていることを英語で描写してみましょう。人物や物がどんな状況にあるかを文で説明します。最後に解答を見て、自分の描写が正しいか確認します。
自分の描写と解答が異なる場合は、なぜその答えになるかを知る必要があります。Part1の問題は、音声として流れる文が似ていても、文法の違いなどから意味が全く異なる場合もあるので注意が必要。単語だけでなく、文法で知らないものがあればチェックしておきましょう。
全ての単語や選択肢の意味が把握できたら、音声を聞いて発音を確認します。
文の意味を読んで理解していても、聞いて理解ができないとTOEICのリスニング問題で点数を取ることができません。英語独特の読み方や国籍別の発音の仕方の特徴を何度も聞いたり、真似して復習してみましょう。
Part2:スクリプトを見ずに音声をリピートする
TOEICリスニングセクションPart2では、英文の音声を聞いてそれに続く文を3つの音声の中から1つ選びます。
Part2では、リスニングセクションの中で唯一、選択肢が問題用紙に印刷されていません。そのため、選択肢を聞いて意味をしっかり理解する必要があります。
英文を聞いて内容を暗記するために、TOEIC Part2の復習では音声のリピート練習をしてみましょう。
まずは音声が文字起こしされたスクリプトを見ずに、問題文の音声を流します。音声を聞き終わったら、自分で同じように文を発音してみましょう。聞き取れなかった時や上手く言えなかった場合は、スクリプトを見ながら音読してもOKです。同様に、3つの選択肢も音声を1文ずつ止めながらリピートしてみましょう。
はじめは難しく感じるかもしれませんが、続けていると徐々にスムーズに発音できるようになります。何度やってみても発音できない箇所は、単語の発音を間違えて覚えている場合や、単語同士の音の繋がりに慣れていない可能性も。慣れるまでは、スクリプトを見ながらでも良いので、音声を真似して発音しながら復習しましょう。
Part3:音声を聞いて会話の要約を表現する
TOEICリスニングセクションPart3は、短い会話を聞き、放送される質問に合う答えを4つの選択肢から選びます。
一つの会話につき3つの質問音声が流れ、それぞれに対して素早く解答することが求められるパートです。質問と選択肢は問題用紙に印刷されているので、リスニングの理解力に加えて文の速読力も求められます。
TOEIC Part3の復習では、まず何も見ないで音声を聞きます。全ての音声を聞き終わったら、なるべく英語で会話の要約を自分なりに表現してみましょう。難しい場合、まずは日本語でも大丈夫。このトレーニングを通して、会話の内容を覚えられるようになり、選択肢を細部まで読まずとも答えを選ぶ力がつきます。
会話の内容がイメージできたら、問題を再度解いてみましょう。すぐに解答を選べない時は、内容をしっかりと理解できていないということ。選択肢の英文を、時間をかけても良いので読み解いてみましょう。
また、それぞれの選択肢の意味が分かっても、なぜその答えになるかが分からない場合は、会話のスクリプトを確認します。会話中に登場した表現や単語の意味を知らなかった可能性や、会話を正しく聞き取れていない可能性が高いので、間違えたポイントを重点的に復習すると良いでしょう。
Part4:音声をシャドーイングして長めの英文に慣れる
TOEICリスニングセクションPart4は、一人の話者が話している内容を聞いて3つの質問に答えます。選択肢はそれぞれの質問に対して4つです。
TOEICPart4では、アナウンスやニュース、何かに対する説明などの長めの英文を聞きます。音声を聞きながら内容を記憶し、質問に対して正しい選択肢を選ぶ必要があります。
このパートの復習では、まず何も見ずに音声を聞きながらシャドーイングをするのがおすすめ。シャドーイングは、聞こえてきた音声を追いかけて声に出して読む練習法で、英語のリズムに慣れることができます。
自分で英語をスムーズに読むことができれば、長めのリスニング問題でも聞いて内容を理解できるようになります。ついていけない時は、まずスクリプトを読みながら音声に合わせて発音するのもおすすめ。
また、Part3と同様、再度問題を解いて分からないものがあれば、じっくりスクリプトや解説を読んで、文の意味を必ず確認しましょう。
シャドーイングに関しては、以下の記事で詳しくまとめているのでチェックしてみてください。
TOEICの復習方法!問題集を解いた後にすべきこと【リーディング編】
続いて、TOEICリーディング問題の復習方法の紹介です。
TOEICリーディングセクションは3つのパートに分かれているので、パートごとの復習法を解説します。
- Part5:答えの根拠について考える
- Part6:じっくりと読んで全体の内容を確認す
- Part7:答えに繋がるヒントをじっくり探す
Part5:答えの根拠について考える
TOEICリーディングセクションPart5は、短い英文の穴埋め問題です。答えは4つの選択肢から選びます。特に、文法力や単語力が問われるパートです。
TOEIC Prat5の復習として、まずはなぜその答えになるかの根拠を考えてみるとが大事です。「この場合は動詞の原形を入れる」や「昨年の話だから過去形を入れる」などといった理由が分かれば、しっかり文法を習得できていると言えます。
しかし、答えの根拠が明確でない時は、文法理解が十分でない証拠です。教材や解説を使って、なぜそれが正答なのか調べてみましょう。また、基礎的な文法が理解できていないと感じる場合は、文法に特化した教材を使って復習をしてみるのがおすすめ。
TOEIC Part5では、単熟語の知識があると素早く解き進めることができます。問題で分からなかった単語や熟語は、必ず意味を確認して復習しましょう。単語は例文と一緒に覚えると記憶に残りやすいので、問題文を繰り返し音読するのも効果的です。
TOEICの文法対策の教材に関してまとめている記事はこちら!
Part6:じっくりと読んで全体の内容を確認する
TOEICリーディングセクションPart6は、穴埋め問題であるという点ではPart5と同じですが、問題文が手紙や広告の中にある点が異なります。そのためPart6では、1文の理解だけでなく文章全体を読んで話の流れを把握する力が必要です。
TOEIC Part6の問題を解く時は、焦って読み飛ばしをしていることがあるので、復習では文全体をしっかり読み返してみましょう。話の内容や起きていることなどをしっかり把握しながら読むとより効果的です。
内容が把握できたら、再度問題を解いてみましょう。文の前後だけでなく、全体の内容を意識して解きます。特に、空欄に当てはまる文を選ぶ問題では、話の流れがしっかり理解できている必要があるので、選択肢一つひとつを丁寧に読んで答えを出しましょう。
また、TOEIC Part6では「it」(それ)や「them」(それら)などの代名詞が何を指しているかを把握しておくことも大切です。復習をする時は、問題になっている箇所以外でも代名詞を見つけたら、何を意味するかをチェックしてみましょう。文の内容がしっかり理解できるようになり、読解力アップに役立ちます。
Part7:答えに繋がるヒントをじっくり探す
TOEICリーディングセクションPart7は、1~3つの文章を読んで質問に答えるパートです。それぞれの文章につき問題は2~5問で、4つの選択肢の中から選びます。
このパートの復習では、まず一つひとつの質問文を読んで文章のどこに答えに繋がるヒントがあるかを見つけてみましょう。復習では時間を気にせずに、解答の根拠を見つける練習をしてみてくださいね。
複数の文章を参照して答えを導き出す必要がある問題もあります。複数の文章を読む時は、情報が多く混乱しがちですよね。復習では時間をかけて読む練習をすることで、本番でも落ち着いて読むことができるようになるでしょう。
さらに、TOEIC Part7はリーディングセクションの中で一番問題数が多いので、速読力と持久力が必要です。
復習で問題を解き直したら、問題文を音読して英語の長文に慣れる訓練をするのがおすすめ。すらすら読めるようになるまで繰り返して、速読力を身につけましょう。また、Part7の文章を始めから最後の問題まで音読すると、集中して読解を続ける持久力もつきますよ。
復習を含めたTOEICの学習方法を学んでスコアアップしたいなら対策スクールで学ぶのがおすすめ
TOEICの復習方法や解説についてもっと詳しく知りたい方や、効率の良い学習方法を知りたい方もいるのではないでしょうか。
そこでおすすめなのが、TOEIC対策のレッスンを受講すること。スクールでのTOEIC対策レッスンは、復習をはじめTOEICの効果的な学習方法を学ぶことが可能です。
ここでは、「通学型英会話スクール」「オンライン英会話」「英語コーチングスクール」それぞれの特徴やメリットを紹介します。
通学型英会話スクールの特徴・メリット
通学型英会話スクールでは、日常会話やビジネス英語などのコースだけでなくTOEIC対策のコースがある場合があります。
英会話スクールでは、日本人講師がTOEICのレッスンを行っている場合が多いので、分かりやすい解説があるのが強み。復習の方法に関するアドバイスも受けられますよね。また、英会話スクールでは他の受講生と一緒にグループレッスンを受けることもできるので、励まし合える存在がいるのも心強いです。
通学型英会話スクールについてもっと知りたい方は、以下の記事を参考にしてみてくださいね!
オンライン英会話スクールの特徴・メリット
オンライン英会話スクールは、自宅で好きな時にTOEIC対策のレッスンを受けられるのがメリット。忙しくてスクールに通うのが難しい方でも、無理なくTOEIC対策や復習ができます。
オンライン英会話スクールでは外国人講師の対策レッスンが多いので、英語のレッスンを受けて英語で考える習慣がつくのもうれしいポイントです。
さらに、多くのオンライン英会話スクールでは、リーズナブルな価格でレッスンを受けることが可能。価格を抑えながらTOEIC対策レッスンを受けたい方にぴったりです。
オンライン英会話スクールでのTOEIC対策レッスンに興味のある方は、以下の記事もチェックしてみましょう!
英語コーチングスクールの特徴・メリット
英語コーチングスクールでは、受講生一人ひとりの弱点や目標に合わせた学習プランを作成するので、効率よく短期間でTOEICのスコアアップを目指せます。
短い学習期間でTOEICのスコアを上げたい方は、集中的に学習ができるのでおすすめです。
また、多くの英語コーチングスクールでは、1日の学習内容が設定してもらえるので、計画的に復習や対策を進めることができますね。専属のコーチがつくので、質問がすぐにできるサポートがあるのも大きなメリットです。
英語コーチングスクールでのTOEIC対策レッスンを受けたい方は、以下の関連記事も見てみてくださいね!
まとめ:効果的なTOEICの復習でスコアアップを目指そう!
今回は、TOEICの復習法を紹介しました。
リスニングセクションでは、音声を聞きながら英語の話の流れを掴むことを意識してみましょう。音読やシャドーイングを繰り返すことが良い復習になります。リーディングセクションでは、答えの根拠をしっかりと文章から見つけることを大切にしながら、復習してみてくださいね。
また、どちらのセクションでも、知らない単語や文法があればそのままにせず、必ず意味を調べましょう。
TOEICの復習や学習方法をさらに詳しく知りたい方や、講師のサポートを受けながらTOEIC対策がしたい方は、上記でスクールでTOEIC対策レッスンを受けることもおすすめです。
効果的な復習でTOEICスコアアップを目指しましょう!
その他、English Withでは、TOEIC対策学習に関する記事を用意しています。ぜひ、以下の記事も参考にして、TOEIC対策学習に役立ててくださいね!