ビジネス英語ができると就職や転職に有利と聞いたことがある方は少なくはないでしょう。
ただ、学生時代に習ってきた英語とビジネス英語は何が違うのかと聞かれると答えられない人は多いのではないでしょうか。
そこで今回は、ビジネス英語とはなにかを解説した後、実際にビジネスシーンで使用できる単語や表現をご紹介します。
ビジネス英語を学習したい方は、ぜひご参考にしてください。
目次
- ビジネス英語とは一般的にどのようなスキルを指すのか?
- ビジネスで使える英語表現・単語まとめ【シーン別】
- 1.【挨拶】Hello. My name is ~. Please call me ~.「こんにちは、わたしは~です。~と呼んでください。」
- 2.【電話】May I have your name, please?「お名前をお願いします」
- 3.【会議・打ち合わせ・プレゼン・その他】I appreciate your ~.「~に感謝いたします」
- 4.【会議・打ち合わせ・プレゼン】I agree with ~.「~に賛成します」
- 5.【会議・打ち合わせ・プレゼン】In my opinion,~「私の考えは~」
- 6.【会議・打ち合わせ・プレゼン】I would like to talk about ~「~についてお話します」
- まとめ:ビジネス英語はていねいでフォーマルな表現を心がけましょう
ビジネス英語とは一般的にどのようなスキルを指すのか?
最初にビジネス英語とは何か、くわしく解説していきます。
ビジネス英語は、ビジネスの場、つまり仕事の場で使用される英語のことを言い、一般的な英語(日常英会話や学校教育で習う英語)と比較して、丁寧な表現が多いと言えます。
たとえば「~してくれますか?」という表現には、次の2つがあります。
- Can you ~?
- Could you ~?
どちらも相手になにかを依頼するときに使用しますが、ビジネス英語ではより丁寧な「Could you ~?」が好まれます。
よく英語には敬語がないと言われることがありますが、日本と比べると寛容なだけで、実際には存在します。
ビジネスの場では、言葉遣いで相手に悪い印象を与えてしまうだけで取引に影響が出ることもあり得るので、ふさわしい英語を使用するように心がけることは大切です。
またビジネス英語では、単語もよりフォーマルなものを使用することがあります。たとえば「しかし」という意味で使用される単語には、「but」や「however」などがありますが、ビジネスシーンでは後者が好まれます。
日本のビジネスの場でも、「〜してください」よりも「〜していただけませんか?」、「だけど」よりも「しかし」の方が好ましいのと同様に、英語にもその場にふさわしい表現や単語があるので、海外で働きたい方などは特にビジネス英語を覚えておいた方が良いでしょう。
では、次でビジネスの場で使える英語表現・単語を見ていきます。
ビジネスで使える英語表現・単語まとめ【シーン別】
ビジネス英語が日常英語と違うことはすでにお分かりいただけたと思うので、ここからは、ビジネスで使える英語表現や単語をご紹介します。
以下ではシーン別に使える英語表現や単語をまとめました。
- 【挨拶】Hello. My name is ~. Please call me ~.「こんにちは、わたしは~です。~と呼んでください」
- 【電話】May I have your name, please?「お名前をお願いします」
- 【会議・打ち合わせ・プレゼン・その他】I appreciate your ~.「~に感謝いたします」
- 【会議・打ち合わせ・プレゼン】I agree with ~.「~に賛成します」
- 【会議・打ち合わせ・プレゼン】In my opinion,~.「私の考えは~」
- 【会議・打ち合わせ・プレゼン】I would like to talk about ~.「~についてお話します」
1つひとつ意味をみていきましょう。
1.【挨拶】Hello. My name is ~. Please call me ~.「こんにちは、わたしは~です。~と呼んでください。」
まず1つ目は挨拶の際に使用する表現です。
人に初めて会うときは、自己紹介から始まります。そのため、以下の英語フレーズを使って挨拶をすると良いでしょう。
「Hello. My name is ~. Please call me ~.」(こんにちは、わたしは~です。~と呼んでください。)
自分の名前を言う際の表現には「I’m ~」という表現もありますが、こちらはよりカジュアルな場面で使用されることが多く、会議やプレゼントいったビジネスの場では「My name is ~」を使用する方が好まれます。
なお、ビジネス相手が呼びやすいように、ニックネームなどを伝えると親切です。日本語が話せない相手であれば、日本語の名前が発音しにくいことがあるので、相手が発音しやすい略称を伝えるとよいでしょう。
2.【電話】May I have your name, please?「お名前をお願いします」
2つ目は電話の際に使用する表現です。
電話を受け取ったときに、相手の名前を聞きたいときは、「May I have your name, please?」(お名前をお願いしてもよろしいでしょうか?)がおすすめです。
相手に名前を尋ねるとき、「What’s your name?」と習った方も少なくはないでしょう。この表現も、文法として間違っているわけではないですが、相手にぶっきらぼうな印象を与えるため、ビジネスの場にはふさわしくはありません。
また、電話の相手に待ってほしい場合は、「Hold on, please.」(お待ちください)と伝えましょう。これは、関係部署などに電話をつなぐときや、調べ事をするときなどの保留として使用できる英語表現です。
待つという意味の英単語「Wait a moment, please.」と言っても相手には伝わりますが、こちらもビジネス英語では適切ではありません。
3.【会議・打ち合わせ・プレゼン・その他】I appreciate your ~.「~に感謝いたします」
3つ目は会議・打ち合わせ・プレゼン・その他で使用される表現です。
ビジネスの場では、礼が非常に重要。相手に何かをしてもらったら、感謝を伝えましょう。
「Thank you」でも伝わりますが、より特定のアクションに対して感謝を示したい場合は「I appreciate your~.」(あなたの~に感謝いたします)を使用すると良いでしょう。
以下は「your」の後に来る単語として使用できる例。
- cooperation(協力)
- kindness(親切)
- understanding(理解)
- help(手助け)
- patience(忍耐)
状況に合わせて、これらを使い分けてみてください。
また、必要に応じて、「I appreciate your ~.」は「We appreciate your ~.」に変更しましょう。会社の代表としてビジネス相手に感謝の気持ちを述べる場合は、自分以外の社員を含めるため、「I」複数形の「We」を使った方が望ましいです。
4.【会議・打ち合わせ・プレゼン】I agree with ~.「~に賛成します」
4つ目は会議・打ち合わせ・プレゼンで使用される表現です。
会議や打ち合わせの議題に対して、相手の意見に同意するシーンもあります。このときに使用できるビジネス英語は「I agree with ~.」(〜に賛成します)です。
「Yes, I think so.」(はい、私もそう思います)でも相手に同意していることを伝えることができますが、より強く同意を示したい場合は「I agree with~.」を使うことが多いようです。
なお、意見などに反対の場合は、「I disagree with ~. 」を使用します。
こういった表現は、会議の場などで自分の意見が求められる際に使用することが多いので、しっかりと覚えておくと良いでしょう。
5.【会議・打ち合わせ・プレゼン】In my opinion,~「私の考えは~」
5つ目は会議・打ち合わせ・プレゼンで使用される表現です。
自分の意見を相手に伝えるときに使用できるフレーズは、「In my opinion,~.」(私の考えは~)です。
ビジネスの場では、意見を求められることが多いので、「How do you think?」(あなたはどう思いますか?)と聞かれたら、このフレーズを使用しましょう。
なお、「I think ~.」(私は~と思います)でも意見を伝えることができますが、ややカジュアルな表現なので、ビジネスシーンでは「In my opinion, ~.」を使用することをおすすめします。
また、「In my view ~.」(私の観点からは~)も自分の意見を伝える場で使用することが可能。
「In my opinion」、「In my view」はどちらもフォーマルな場面で使用でき、違いはほとんどないので、自分の意見を話し始める前に使用すると良いでしょう。
6.【会議・打ち合わせ・プレゼン】I would like to talk about ~「~についてお話します」
6つ目は会議・打ち合わせ・プレゼンで使用される表現です。
プレゼンや会議などで、ビジネス相手に話をするシーンはよくあると思います。そんなときに使えるビジネス英語は、「I would like to talk about ~.」(~についてお話します)です。
「〜したい」という表現であれば、「I want to ~.」も使用できますが、この表現はかなりカジュアルな表現なので、ビジネスシーンでは、より丁寧な「I would like to talk about ~」を使いましょう。
まとめ:ビジネス英語はていねいでフォーマルな表現を心がけましょう
今回はビジネス英語とはなにか、実際にビジネスシーンで使用できるフレーズをご紹介しました。
ビジネス英語は、ビジネスの場で使用される英語で、日常英会話よりも丁寧でフォーマルな英語のことです。時々、英語には敬語表現がないと勘違いされている方がいますが、英語でも目上の人や上司と話す際は丁寧語を使用します。
そのため、英語を使って仕事をする方は、ビジネスシーンで使用される英語表現や単語を覚えておくと良いでしょう。
なお、今回紹介したおすすめのフレーズは以下の通り。
- 【挨拶】Hello.My name isI’m ~. Please call me ~.「こんにちは、わたしは~です。~と呼んでください」
- 【電話】May I have your name, please?「お名前をお願いします」
- 【会議・打ち合わせ・プレゼン・その他】I appreciate your ~.「~に感謝いたします」
- 【会議・打ち合わせ・プレゼン】I agree with ~.「~に賛成します」
- 【会議・打ち合わせ・プレゼン】In my opinion,~.「私の考えは~」
- 【会議・打ち合わせ・プレゼン】I woul’d like to talk about ~.「~についてお話します」
他にも場面によって様々なビジネス英語表現があるので、1つひとつ覚えていくことをおすすめします。
なおEnglish Withでは、ビジネス英語が学べるおすすめの英会話スクールや学習方法などを紹介しています。興味がある方はこちらもあわせてご覧ください。