今回の記事では「社会人向けの英語を活かせるボランティア団体」を紹介していきます。
英語学習をしている方の中には「せっかく身につけた英語力を生かしてボランティアに参加したい」と考える方も多くいるのではないでしょうか。しかし、ボランティアと一口に言っても様々あり、「どのような団体があるのか」「どのように参加すれば良いのか」と疑問を持っている方も少なくないはず。
そこで、今回の記事では、英語を活かせるボランティア団体を東京・大阪エリアに分けて紹介。英語を使ったボランティアに興味のある方・参加を検討している方はぜひ参考にしてみてくださいね。
目次
英語を活かせるボランティアを募集している団体4選【東京編】
まず最初に、東京エリアで英語を活かせるボランティア団体を4つ紹介していきます。
団体の特徴や活動内容などを詳しく紹介していくので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
- 東京シティガイドクラブ
- エンガイド
- TOKYO FREE GUIDE
- NPO団体 響
1. 英語を学びながらボランティア「東京シティガイドクラブ」
東京シティガイドクラブは、東京の歴史・名勝・旧跡などの案内を行うボランティアグループです。公益財団法人東京観光財団が実施している「東京シティガイド検定」合格者の有志によって立ち上げられました。
この団体には、東京の街を案内するガイドとして参加可能で、東京の街を2〜3時間程を目安に歩きながら、外国人に魅力を説明します。相手に上手く伝えるために考え、アウトプットできるので、英語力向上の良い機会になるでしょう。
また、「日本橋から銀座まで歴史とアートの旅コース」「アキバ、オタクカルチャー探訪とアニメの聖地巡礼コース」など、歴史と近代性を備えた東京の魅力を感じることのできるガイドコースを提供しているのも特徴。自身も観光気分でボランティア活動を楽しむことが可能です。
さらに、東京シティガイドクラブでは、ガイドに必要なノウハウや留意事項等の基礎を習得するための「ガイド登録者研修」を実施しています。「初めてのガイドで不安」という方でも、安心して活動をスタートできるでしょう。
ただし、ガイドとして活動を開始できるのは東京の魅力を紹介するために必要な知識・理解度を測る「東京シティガイド検定」の合格後になります。まずは検定に合格する必要があるので注意しておいてください。
興味のある方は「東京シティガイド検定」と「東京シティガイドクラブ」の公式サイトをチェックしてみてくださいね。
2. 地域の観光と文化体験を英語で案内するボランティア「エンガイド」
エンガイドは、英語を使ったボランティア活動をしている団体です。日本に訪れる多くの外国人観光客の方を対象に、日本人との交流を通して日本の歴史や文化について深く知ってもらう活動を行っています。
具体的には、外国人観光客に英語でガイドをする「観光案内」と日本の伝統文化を体験する「文化体験プログラム」を実施しています。
「観光案内」では、旅行のアドバイスはもちろん、地域の歴史や文化を紹介し、旅行を通して外国人の方々に日本の文化に触れてもらうサポートを提供。
また、「文化体験プログラム」は、外国人観光客に茶道や書道、着物など様々な日本の伝統文化を体験してもらうプログラム。エンガイドのボランティアの役割は、日本文化を紹介する講師と外国人ゲストの通訳をすることです。海外の人々に日本の伝統文化を実際に体験してもらいながら、日本の価値観について知ってもらうお手伝いをしています。
「英語を使って誰かの役に立ちたい」「日本の歴史や文化に詳しい」という方にぴったりのボランティア団体だと言えるでしょう。
また、この団体は東京を拠点としていますが、自身が住んでいる地域周辺で外国人観光客を案内・サポートすることも可能。ボランティア登録をしておくことで、外国人観光客の方が自身が住んでいる地域を訪れた際に街を案内したり、文化を知ってもらう手助けを行ったりすることができます。
加えて、この団体では同行して案内するのは難しいという方でも、オンラインやメールで外国人旅行者に旅の情報を提供するというサポートをするという関わり方もあります。
興味のある方はエンガイド公式サイトをチェックしてみてくださいね。
3. 外国人に英語で観光ガイドするボランティア「TOKYO FREE GUIDE」
出典:https://www.tokyofreeguide.org/jp/
TOKYO FREE GUIDEは、日本の文化や日本で暮らす人々を深く知っていただくためのサポートを行うボランティア団体です。
※2022年は募集を停止しています。
ただ、決められたルートを淡々と案内するわけでなく、訪日観光客のニーズをヒアリングして自由なプランで東京や近郊を歩き観光説明をします。そのため、ガイドのリサーチ力、ホスピタリティーが肝になります。
一見、ボランティアを行うにはハードルが高そうに思えますが、英会話向上だけでなく実際に観光客と触れ合いおもてなしの心も得られるのは貴重な体験になりますね。
4. 日本文化を英語で紹介するボランティア「NPO団体 響」
出典:https://www.tokyofreeguide.org/jp/
NPO団体 響は、自然と通じて外国人とコミュニケーションをとることを目的としたボランディア団体です。主にどんぐり、たんぼを軸にした活動をメインに行なっています。
明治神宮などでの活動を行なっており、新規入会者は「どんぐり」「たんぼ」いずれかを選び通年で学びを得ていきます。2年目からは伝える側になり、外国人に英語でコミュニケーションをとりながら日本の自然を発信。
「自然×英語」が好きな方にはかなりおすすめできるボランティア団体になります。一度体験することもできるので、参加できる方は検討してみましょう。
英語を活かせるボランティアを募集している団体3選【大阪編】
続いて、大阪エリアで英語力を活かして参加できるボランティア団体を3つ紹介していきます。
大阪にも魅力的な団体があるのでチェックして行ってみましょう。
- 大阪府国際交流財団
- 公益財団法人大阪国際交流センター
- 関西NGO協議会
1. 災害時通訳・翻訳や国際交流の英語ボランティア「大阪府国際交流財団」
出典:https://www.ofix.or.jp/volunteers/
大阪府国際交流財団(OFIX)は、大阪の国際化と府民の国際交流の促進を図ることを目的に、国際コミュニケーションを支援している公益財団法人です。
国際交流に関わる事業に幅広く関わっており、通訳・翻訳ボランティアの育成・派遣等、外国人への多言語支援事業、災害時に外国語での情報提供ができる体制を整えるための活動などを行っています。
そんな大阪府国際交流財団で募集しているボランティアは「語学ボランティア」と「災害時通訳・翻訳ボランティア」の2種類です。どちらも大阪府内におけるボランティア活動に参加できることが登録の条件とされています。
「語学ボランティア」は一般的な通訳・翻訳・ガイドのサービスを提供するボランティアです。OFIXが実施する事業のほか、国・地方公共団体や国際協力事業を行う公共団体等による営利を目的としない事業・会議・イベントでの通訳・翻訳・ガイドのサービスを行います。
一方、「災害時通訳・翻訳ボランティア」は、地震などの大規模災害に見舞われた被災地等に設置される支援拠点施設等で通訳・翻訳の活動を行うボランティアです。「英語力を活かして活動したい」と考えている方にぴったりの内容だと言えるでしょう。
ボランティアとして参加したい場合、大阪府国際交流財団の公式サイトより申し込み・登録を行うことができます。気になっている方は気軽にチェックしてみてください。
2. ボランティア初心者でも英語力を生かせる「大阪国際交流センター」
出典:https://www.ih-osaka.or.jp/
公益財団法人大阪国際交流センターは、国際交流・協力の推進や外国人が暮らしやすい地域づくりを進める事業などを行っている団体です。
公益財団法人大阪国際交流センターでは、主に2つの事業でボランティアを募集しています。
1つ目は、「ボランティアバンクの運営」です。主な活動内容は、外国人のホームステイ先としての受け入れ、通訳・翻訳、災害時における外国人被災者への情報提供・支援などになります。16歳以上で大阪市市内及びその近郊におけるボランティア活動に参加できる方であれば、誰でも応募可能です。
2つ目は、「災害時外国人支援ボランティア」とは災害時に語学力を活かして外国人のサポートを行うボランティア。地震などで大規模災害に見舞われた被災地に設置されるボランティアセンターなどの支援拠点施設での通訳・翻訳の活動、近畿地域国際化協会連絡協議会からの支援の妖精を受けた場合の派遣協力などを行っています。
ボランティアに参加することで、英語力を活かして様々な国籍の人々と交流をしながら、国際理解を深めることができるでしょう。
詳しい活動内容や登録方法について知りたい方は、ぜひ公式サイトをチェックしてみてくださいね。
3. 世界中の国際ボランティアに興味のある若者と英語でオンライン通話「関西NGO協議会」
出典:https://www.kansaingo.net/index.html
関西NGO協議会は、関西エリアの国際協力に関わるNGO同士のネットワークを形成し、連携の促進・活動の発展を目的として活動している団体です。
国際協力に関わるイベントの運営や政策提言活動、国際協力活動や国際協力NGOに関する相談やマッチングなどを行っています。また、関西エリアでの国際協力に関わるボランティアに参加したい場合の相談も可能です。
関西NGO協議会の会員となることで、国際ボランティアに関する情報を得ることができ、参加可能なプロジェクトや興味のある活動を見つけやすくなるでしょう。
NGO協議会の会員制度は「正会員」「準会員」「賛助会員」の3種類に分かれており、加入条件や会費が異なります。「国際協力に興味がある」「国際協力のボランティアやイベントに参加したい」という方は、「準会員」としての加入がおすすめです。
「準会員」になることで、ボランティア募集などの各種情報がメールマガジンで受け取れたり、ボランティアや国際協力のイベントへの参加の相談が無料でできたりなどのメリットがあります。
詳しくは公式サイトに詳細が掲載されているので、興味のある方はぜひチェックしてみてください。
英語を活かせるボランティアを募集している団体4選【その他】
続いて、東京・大阪に関わらず英語を活かしたボランティアを募集している団体を紹介。
ここでは、4つの団体が見つかりましたので詳しくお伝えしていきます。
- NICE
- Global Voices
- 千葉県国際交流センター
- 福岡県国際交流センター
1. 小学生~高校生も英語力を使って参加できる国内での国際ボランティア「NICE」
NICEは、国内・海外ボランティア活動を行っているNGO団体です。東京に限らず、日本国内約50ヶ所で活動を行っており、国内にいながら国際ボランティアに参加することができます。
NICEが日本国内で行っている国際ボランティアのプログラムは、大きく分けて3種類。2〜3週間の「短期国際ワークキャンプ」、1ヶ月以上〜1年の「長期ボランティア」、そして週末に活動を行う「週末ワークキャンプ」があり活動内容が異なります。
1つずつ内容を説明していくと、2〜3週間の「短期国際ワークキャンプ」は、日本各地で自然保護活動や農作業の手伝いなどを行うボランティアです。日本人のみではなく国内在住の外国人が参加する場合もあり、国籍・年齢・職業などを問わずに様々な人と一緒に活動することができるでしょう。
次に、1ヶ月以上〜1年の「長期ボランティア」は、移住してきた外国人家族の補佐や農作業の手伝い、子どもを対象としたイベントの運営などを行うボランティアです。実際に現地に行って手伝いをするものもあれば、リモートで参加できる活動もあります。
最後に、「週末ワークキャンプ」は週末に合宿型で行うボランティアで、活動が初めての方でも参加しやすいのが特徴です。これまでには、1泊2日で環境保全ワークや限界集落を盛り上げるイベントを運営する活動などを行っています。
その他、NICEでは海外でもボランティア活動を実施。世界約90ヶ国で年間5,000回開催されており、森の手入れや動物の保護、住民のお手伝いや学校やトイレの建設など様々な活動を、世界から集まるボランティアと協力して行っています。
「NICEのボランティア活動に参加したい」「海外で行うボランティアにも興味がある」という方はぜひ公式サイトから詳細をチェックしてみましょう。
2.大学生も在籍!全国募集の英語翻訳ボランティア「Global Voices」
出典:https://jp.globalvoices.org/
Global Voicesは、300名を超える世界中のブロガーや翻訳者が記事を書いている団体です。
国際問題をメインにメディアでは中々取り上げられない内容に重点をおいて、地域や市民のメディア記事を届けるために活動を行なっています。
こちらの団体では、記事を書けるライターを募集していて、大学生でメディア発信をしたい方々などが在籍しています。そのため、世界情勢を学びながらメディアを通じて情報を届けたい方におすすめできる団体です。
3.英語の通訳・翻訳ボランティアも募集「千葉県国際交流センター」
千葉県国際交流センターは、市民レベルで活動をする民間国際交流団体です。様々な国際協会や大学、行政機関と連携を行い、国際理解を行い地域活性化と行なっています。
※2022年現在は募集を停止しており翻訳ボランティアのみ募集中
このボランティア団体では、様々な制度を設けていて「語学ボランティア」「ホストファミリーボランティア」「文化ボランティア」など、国際交流イベントのサポートからホストとして外国人を受け入れるなど、大小あるのが特徴的。
千葉県をメインに海外交流、ボランティア活動を行いたい方は随時情報をチェックしておきましょう。
4.ホストファミリーや英語の語学ボランティア「福岡県国際交流センター」
出典:https://kokusaihiroba.or.jp/
福岡県国際交流センターは、公共財団法人が行なっているボランティア団体です。
この団体では「ホームステイ・ホームビジットボランティア」と「語学ボランティア(通訳・翻訳)」の2種類があり、選択することが可能。
簡単な日常英会話ができるレベルで15歳以上であれば語学ボランティアへの参加ができ、ハードルは低めです。簡単なイベントサポーターとしての仕事から、避難所や被災者相談窓口において、通訳、翻訳の協力を行います。
1年ごとに登録申請・更新が必要になり始まるタイミングもあるので、福岡にお住まいの方などは一度チェックしてみましょう。
英語ボランティアについてよくある質問
ここでは、英語ボランティアについてよくある質問をまとめました。
質問内容が気になる方は一度見ておきましょう。
- 英語が話せなくても海外ボランティア募集に応募できる?
- 英語初心者でお金も時間もない人でもボランティアへ気軽に参加できる?
英語が話せなくても海外ボランティア募集に応募できる?
英語が話せなくても参加可能なボランティアは存在しますが、正直なところ、英語が全く話せないレベルだと苦労することが多いかもしれません。
全く英語が話せない状態で臨むと、現地に着いてから何が起こっているのか理解できず、サポートできない可能性があります。また、助けを求めている外国人もどうすれば良いか戸惑ってしまうケースもあるでしょう。
そうならないためにも、最低限中学レベルの英語力が身につけておき、せめて話せなくても相手が言っていることは聞き取れるほどにしておくのがおすすめです。
英語初心者でお金も時間もない人でもボランティアへ気軽に参加できる?
ボランティアのメリットは、お金や時間をかけずに英語力を伸ばせることです。
「外国人と交流したいけど、英語学習はお金がかかる…」「海外留学に行く時間を作るのが難しい…」という方は国際交流ボランティアにチャレンジしてみるのが良いでしょう。
多くのボランティアではイベントへの参加などがメインで短期で終了するので、週末の休みを活用して外国人と英語でコミュニケーションをとることができます。
ただし、求められる英語力はボランティア団体によって異なるので、自分にあったプログラムがある団体、レベルに応じた団体を選択しましょう。
まとめ:英語を活かして社会人ボランティアに参加してみよう!
今回の記事では「社会人向けの英語を活かせるボランティア団体」を紹介しました。
東京で参加できるボランティア団体は以下の4つです。
- 東京シティガイドクラブ
- エンガイド
- TOKYO FREE GUIDE
- NPO団体 響
また、大阪で参加できるボランティア団体には以下の3つがありました。
- 大阪府国際交流財団
- 公益財団法人大阪国際交流センター
- 関西NGO協議会
その他の地域で英語を活かしたボランティアに参加できる団体はこちらでしたね。
- NICE
- Global Voices
- 千葉県国際交流センター
- 福岡県国際交流センター
英語力に少し不安がある場合でも、参加できるプログラムは多数あります。英語を使った実践的なコミュニケーションを重ねることで英語力を向上させることもできるので、興味のある活動があれば、積極的にチャレンジしてみるのがおすすめです。
興味のある団体があれば、ぜひ公式サイトから詳細をチェックしてみてください。
その他、English Withではボランティア前に英語力を見つけるため、オンライン英会話スクールなどでアウトプットしておく練習をすることをおすすめします。各スクールでは、無料体験を実施しています。
日本に来たことのある講師から色々と話を聞いてみることなどもできるので、まずは受けてみるのも良いでしょう。
その他、英語学習に活かせる記事はこちら!