ここでは、リスニング・スピーキング力をメインに高めることができる「シャドーイング」可能な学習アプリを紹介。
英語音声を聴きながら、それと同じ音を少し遅れて発音するトレーニングのこと。シャドー(影)のように遅れてくることからシャドーイングと呼ばれている。
シャドーイングは、英語音声を「耳」で聞き「口」で発話をすることで、英語特有の音やリズム、アクセントの習得をはじめ、声に出すことで自動的に英語フレーズや単語を使えるようにする学習方法です。
シャドーイング自体は元々、同時通訳者の方が使う学習トレーニングとして知られていましたが「第二言語習得研究」という分野でその高い効果が認められるようになり、現在は英会話スクールや市販教材でも多く紹介されるようになりました。
シャドーイングは、行うまでのステップが多くあるため少し複雑です。そのため、きちんと学ぶために「専門のサービス」を使ったり、今回紹介する「シャドーイングアプリ」などで学習効率をあげることはおすすめ。
そこで、この記事ではEnglish With編集部が「シャドーイングができるおすすめアプリ」をいくつか特徴別にお伝えしていきます。
この記事では、僕自身も使ったことのあるアプリを紹介するので気になったものがあればぜひ使ってみてくださいね!
▼English With編集部おすすめ!シャドーイング学習ができるアプリをランキングで紹介【1~3位】
【1位】HiNative Trek
【2位】スタディサプリ オンラインパーソナルコーチ
【3位】Polyglots(ポリグロッツ)
目次
おすすめできるシャドーイング添削アプリ【4選】
早速、シャドーイングのサービスを提供しているアプリをまとめて紹介してきます。
「プロの添削者が毎日アドバイスをしてくれるアプリ」や「無料で使用可能なアプリ」まで様々あるので、自分の適したところを見つけて使ってみましょう!
HiNative Trek(ハイネイティブ トレック)

おすすめ度 | ![]() |
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料金 | 月額 19,600円 |
無料体験 | 無し |
HiNative Trek(ハイネイティブトレック)は、ビジネス英語・IT英語いずれかに関連する英会話表現を学べる英語学習アプリです。
※ビジネスコース・ITコースのいずれかを選択可能。
ハイネイティブトレックでは、アプリ開始時と共に毎日お題が送られてくるので、それに答える形で「英文作成・音声録音」を行い返信。返信するとお題に対してのお手本となる「英文」と「音声」が聞けるようになります。
その後、24時間以内にアメリカ人講師が添削してくれて、内容を確認したり講師の英語音声を元に「シャドーイングトレーニング」をしていきます。

一般的に、シャドーイングで使われる題材はすでに用意されているものになりますが、ハイネイティブトレックではそれ以外にも自分で作成した英文をシャドーイングできるのもポイント。
自分の頭で考えた文章であれば、少し修正すればすぐに使える英語になるので効率性が上がります。また、自分で話せる英会話のブラッシュアップにもなるのでかなりおすすめですね。
僕自身もハイネイティブトレックを何度か使ったことがありますが、内容は「ビジネス・IT業界の英語」になるので、英語レベルは若干高め。
添削アドバイスも英語で送られてくるために「中学レベルの英文法は最低限身についている方」であれば使えるサービスかなと思います。
ハイネイティブトレックでは、1ヶ月から使うこともできるのでまずは試してみることをおすすめします。


スタディサプリ オンラインパーソナルコーチ

おすすめ度 | ![]() |
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料金 | 月額 1,980円~ |
無料体験 | 7日間の無料お試しあり |
スタディサプリは、英語4技能(聞く・話す・読む・書く)を総合的に学ぶことのできる大手企業のリクルートが開発・運営の英語学習アプリです。
「日常英会話」「ビジネス英会話」「TOEIC対策」から学習目的に合わせたコース選択が可能で、リスニングカリキュラムも多く用意されています。そのため、リスニング題材を使いシャドーイングをすることが可能です。
自分が発話した音声の録音やリスニングスピードの調整などもできるので、英語レベルに合わせて学びやすい仕様になっていますね。
ただ、スタディサプリはあくまでも自己学習するための英語アプリになるので、添削チェックやアドバイス等のサービスはありません。
基本的なプランに比べて値段は高くなりますが「TOEICスコアアップ」を目指す方向けに「スタディサプリ オンラインパーソナルコーチ」というコースを受講すれば、講師からシャドーイングの添削やアドバイスをもらうことが可能。
TOEICスコアアップを検討している方は検討してみるのが良いでしょう。

スタディサプリでは、どのコースでも「7日間の無料体験」が受講できるのでまずは、自分にあったプランを利用してみてくださいね。
- 公式サイト:スタディサプリENGLISH(新日常英会話コース)
- 公式サイト:スタディサプリENGLISH ビジネス英会話
- 公式サイト:スタディサプリENGLISH TOEICテスト対策
- 公式サイト:スタディサプリENGLISH オンラインパーソナルコーチ
Polyglots(ポリグロッツ)

おすすめ度 | ![]() |
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料金 | 月額 480円~ |
無料体験 | 14日間の無料お試しあり |
Polyglots(ポリグロッツ)は、英語力を総合的に伸ばすことのできる学習アプリです。
英文法・英単語の理解からリスニング・スピーキングに特化したカリキュラムなど様々用意しているポリグロッツですが、その中でも「Ordinary Day」というコンテンツでは、日常的に使われる英会話フレーズや英文法を、自分が主人公になりシーン別に学ぶことができます。
コンテンツ数は英語学習アプリの中でもかなり多めの250ユニット・3,000フレーズ以上まで用意。
さらに「Ordinary Day」のフレーズ1つひとつにネイティブ音声が追加されていることもあり、自分の発音音声と英語ネイティブの発音を比較することができます。
僕も使ってみましたが、題材が多く用意しているのでポリグロッツ1つでかなりの数のシャドーイング学習ができます。英語上達を目指す方には一度試していただきたいアプリですね。
また、音声を自分で確認するだけでなく「シャドーイングの英文添削」を受けたい方は「Platinumプラン(2,900円/月)」がおすすめです。
14日間の無料お試しができるので、アプリをダウンロードして使ってみましょう!
レアジョブ瞬間リスニング

おすすめ度 | ![]() |
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料金 | 無料 |
レアジョブ瞬間リスニングは、質問に対する答えを瞬時に答えていく英語学習アプリです。
「Hey」「I’m~」「How are you?」といった短文のやりとりから始めることができることもあり、シャドーイング学習が初めての人でもスムーズに学習を始められることができます。
また、質問内容や回答文にはネイティブの音声が収録されていることもあり繰り返しシャドーイングすることで、リスニング・スピーキング力も上達するでしょう。
累計50万ダウンロードされているアプリでもあり無料で使えるのでまず使ってみるのも良いかと思います。
日本人講師からシャドーイング添削を受けられるコスパの良いサービス【No.1】
ここまで、シャドーイング添削ができるアプリを紹介しましたが、日本人講師から日本語でフィードバックがもらえる添削サービスも存在します。
専用のアプリを使うサービスではありませんが、ネット環境があればスマホでも使用可能です。
僕自身も使ってみて「かなりシャドーイング学習が捗るな!」と思ったので、参考までにここでチェックしてみましょう。
シャドテン

おすすめ度 | ![]() |
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料金 | 月額 19,800円 6カ月プラン 109,800円 |
無料体験 | 7日間の無料お試しあり |
シャドテンは、短期間で英語力を大幅に向上させる英語コーチングスクールの「プログリット」が提供する「シャドテン」というサービスになります。
このサービスは、1日30分から始められるシャドーイング添削サービスでサブスクリプション(月額定額制)で使うことができます。
シャドーイング題材は事前に「英語レベル別の英語音声」が用意されているので、自分に適したものを選び、1日1課題シャドーイングを行います。
シャドーイングが終わったら、自分で発話したシャドーイング音声をチャットを通じて添削者に送り、24時間以内に「日本語文による添削結果とアドバイス」付きで返信がくるので参考にしながら復習します。

シャドテンを使った経験から日本語でアドバイスをもらえるのはかなりのメリットで、リスニング力を上げるには自己学習では理解しづらい「発音のルール」などにも目を向けて学習を進めていきます。
それらを全て日本語で詳しく解説してくれるので、日々の題材ごとに学びがありかなり効率的にリスニング力を上げられるなと思いました。
シャドテンは月額で使える利便性に加えて、入会前に「7日間の無料体験」が受講可能です。シャドーイングを使った学習方法なども動画で確認できるのでまずは使ってみるのも良いですね。

シャドーイングを行う目的や学習効果は?
シャドーイングを正しく行うためには、自分の英語レベルに合った題材や正しい学習方法の沿ってトレーニングするのが大事ですが「シャドーイングを行う効果や目的」の理解を深めていくのも必要です。
「シャドーイングを何のために行なっているのか?」を知る上でもその理由や効果を知っておきましょう。
シャドーイングをする目的①:リスニング力を上げるため
みなさんご存知だとは思いますが、シャドーイングをする最大の目的は「リスニング力を上げるため」です。
シャドーイングのように、英語音声を聞いて内容の理解を完璧にするトレーニングはイメージ通り「集中して聞く作業」がメインとなるのでリスニング力を高めます。
リスニング学習の理解を深めるためにも、科学的に証明されている「リスニングのプロセス」について簡単にお伝えすると、一般的に英文が聞き取れるようになるには「2つのプロセス」があると言われており以下のようになります。
音声知覚とは「英語音声を聞いてどのような単語なのか知覚する」のこと。
意味理解とは「音声知覚した単語が、文章全体でどのような意味なのかを理解する」こと。
例えば「アイファウンディット」という音声を聞いて「この音はI found it.と言っているな。」と知覚(音を正確に聞き取る)できれば、それは音声知覚ができているということになります。
その際に、英単語の意味を理解できるかまでは問いません。あくまで英語を発音そのまま単語として捉えているかが大事になります。
意味理解のステップでは、上記の例で説明すると「I found it.(私はそれを見つけた。)」という各単語の意味は「I(私)」「found(見つける)」「it(それ)」をしっかりと捉えていれば、それは意味理解が出来ているということになります。
どちらのステップで自分がつまづいているかを理解することで、どのようなシャドーイング学習を重点的に行うかが変わってくるので意識しておきましょう。
シャドーイングを行う目的②:スピーキング力を上げるため
シャドーイングトレーニングでは、何度も同じスクリプトを聞き英語音声に慣れ、ネイティブのスピードで聞くことで「音の繋がり」や「英語のリズム・アクセント」を理解し身につけていきます。
そのため、英語音声と同じ発音とスピードで繰り返し発話するため、自然に「スピーキング力向上」へ繋がります。
リスニングとスピーキング学習は密接に関係しており「自分が聞こえる音しか話せない」と言われているほど、双方の学習は重要。
つまり、リスニングができないということはスピーキングも苦手であり、逆にスピーキングができていればリスニングも得意ということになるのです。
僕自身、アメリカ留学で「自分が話せる英語は聞くこともできる」という経験を何度もしました。シャドーイングは、両方のスキルを高められるトレーニングなので多くの方が使っているのでしょう。
実際に、シャドーイングトレーニングを通して自分の脳にインプットできた発音や英文・単語は、長期間使わなくての身に染みて覚えているので忘れないものです。それくらい、無意識的に使える表現として使い続けることができます。
最後に:シャドーイングができるアプリをいくつか試してみましょう!
今回は、「シャドーイングができるおすすめアプリ」をテーマに、学習効果なども含めて紹介しました。
記事を読んでみて、使ってみたいアプリやサービスはありましたか?
僕自身「シャドーイング」を使ったトレーニングは何度も行ったことがありますが、自己学習するよりもやはり「プロの添削者」に継続して内容をチェックしてもらえる方が効果的だと感じました。
「シャドーイングの学習方法が曖昧」であったり「題材選びがわからない」等に不安を感じるのであれば、まずは1ヶ月だけでもプロがサポートするアプリ・サービスを使ってみるのも良いでしょう。
また、アプリではありませんがスマホのブラウザからでも使用できる「シャドテン」もかなり使えるサービスです。

どのような流れで添削してくれるのか、アドバイスや課題内容を一度確認するためにも、いくつかのアプリ・サービスを試して自分に合ったものを選びシャドーイング学習を進めていきましょう。
その他、シャドーイングに関する記事はこちら。

