入試や各種英語の資格試験では、リスニング力が求められます。そのため、英語の資格試験の受講を考えている方や仕事で英語を使う方であれば、自身の英語リスニングスキルを向上させたいと考えるでしょう。
英語スピーチを聞き流すだけで、リスニング学習になるのか、気になる方も多いはず。
そこで今回は、英語スピーチの聞き流しはリスニング学習に効果があるのか解説いたします。
また、記事の後半では効果的にリスニングスキルを身につける方法や、学習用教材としての英語スピーチ動画を選ぶポイントもまとめたので参考にしてみてください。
目次
英語スピーチで聞き流しのリスニング学習は効果的?【結論】
英語スピーチを聞き流すことでリスニング学習効果はあるのかどうか、気になる方も多いですよね。
結論から書くと、ちょっとしたコツを取り入れると英語スピーチを聞き流すだけでも、十分な効果が期待できます。
以下では、英語スピーチを聞きながらリスニングスキルを身につけるコツ・方法を紹介していきます。
英語スピーチを聞き流すことでよりリスニング学習効果を得たい方は、以下を読み進めていってください。
英語スピーチをリスニング学習に活かす5つの方法
それではここからは英語スピーチをリスニング学習に活かす方法を紹介していきます。
英語スピーチを英語のリスニング学習に活用する方法は次の5つです。
- 事前に英語スピーチ内容を把握する
- 英語スピーチに登場する単語を調べる
- 英語スピーチを通常スピードで聴く
- 英語スピーチのスピードを遅くして聴く
- 英語スピーチを通常スピードで聴いて、穴埋めをする
1.事前に英語スピーチ内容を把握する
英語が苦手な方であれば、スピーチを英語で何度聴いてもわからない可能性が高いです。知らない単語を何度聞いてもわかりませんよね…。
そこで、まずは事前に英語スピーチ内容を把握しておくことをおすすめします。
あらかじめ英語スピーチの内容を把握しておいてから聞くことで、英文の内容や単語の意味が頭に入ってきやすくなるので、学習効果が期待できます。
なお、英語のスピーチをYouTubeで探す場合は、日本語訳があるものを選びましょう。有名な英語スピーチ(アメリカ大統領のスピーチや企業のCEOのスピーチなど)であれば、ネット検索をすることでスピーチ内容が日本語に翻訳されたものがあります。
2.英語スピーチに登場する単語を調べる
次に英語スピーチの全文(英語で書かれたもの)を手に入れて、登場する単語を確認しましょう。
英語スピーチが聞き取れない理由の1つとして、単語の意味を知らないということが考えられます。
そのため、知らない単語があれば辞書で調べ、その都度覚えていくことがリスニング力向上につながります。また、英単語の意味は1つではないので、英語スピーチではどの意味で使われているのかの確認をすることも大事。
このとき、熟語や前置詞の使い方もチェックしておくと良いでしょう。
さらに時間がある方は、英語スピーチの全文をノートに書き出して単語の上に意味を書き込んでおくとスピーチの最中に単語の意味を確認することができるのでおすすめです。
3.英語スピーチを通常スピードで聞く
英語スピーチの日本語訳を自分で作れるくらいまで文法や単語を調べたら、実際に英語スピーチをリスニングしましょう。
初めは通常の英語スピーチのスピードで聞き流すようにしてください。最初はなかなか英単語が聞き取れないかもしれませんが、そのまま2~3回聞き流していくと少しずつ頭に英語で内容が入って来るのが実感できると思います。
4回目以降は、英語スピーチの全文を見ながらリスニングしてみて、聞き取れなかった英単語にマーカーを引くようにしましょう。
聞き取れない英単語は次の4つに分けられます。
- 一部だけ聞き取れない英単語
- 全く聞き取れない英単語
- 発音が消えている英単語(省略されている英単語)
- 次の英単語と連結している英単語
マーカーを引いた単語が上記4つのどのタイプなのかを理解し、再度スピーチをリスニングしてみましょう。
4.英語スピーチのスピードを遅くして聴く
ある程度通常のスピードでスピーチを聞いたら、今度はスピードを遅くしてリスニングしましょう。
YouTube動画にある英語スピーチであれば、「設定」から「再生速度」を変更することができるので、「0.5」や「0.75」に設定してゆっくり英語スピーチをリスニングしてみてください。
通常スピードで何度も聴いているので、よりスピーチ全体の内容を頭で追いやすくなっているはずです。
また、余裕がある方は、後に続いて口に出して英語を読んでみましょう。この際、演説者の口の動きを真似ながら同じように発音ができるようになると、よりリスニング力も向上するはずです。
5.英語スピーチを通常スピードで聴いて、穴埋めをする
英単語の1つひとつの発音が理解できたら、最後に自分で穴埋め形式のテストをしてみましょう。
スピーチ全文の英語を書いた紙を取り出して、いくつかの英単語を隠してください。緑ペンで英単語にマーカーをつけ、その上に赤シートを重ねると英単語を隠すことができるのでおすすめです。
通常スピードで英語スピーチをリスニングして、隠した箇所を自分で埋めていきましょう。このとき、英単語を手書きすることで、綴りの学習にもなります。
ここまでできると、本当に自分が英語スピーチをリスニングできているのか確認ができ、穴埋めテストに正解することで英語力に自信が持てるはずです。ぜひやってみましょう。
英語スピーチの動画を選ぶ3つのポイント【効果的なリスニング学習が期待できる】
ここまで英語スピーチを用いたリスニング学習について記載してきましたが、どんな英語スピーチを選べばよいのか気になるところ。
そこでここでは、よりリスニングの学習効果が期待できる英語スピーチ動画の選び方をご紹介します。英語スピーチの動画を選ぶ上でのポイントは次の3つです。
- 有名な英語スピーチを選ぶ
- 英語字幕のある英語スピーチを選ぶ
- 短い英語スピーチを選ぶ
1.有名な演説を選ぶ
最初に挙げたいポイントは、有名な演説で話された英語スピーチを選ぶことです。
英語のネイティブ同士の会話は、スピードが速くてなかなか聞き取れないこともあるでしょう。ネイティブ同士では単語を省略すること、つなげることも往々にしてあり、日本人には聞き取りにくいことも…。
しかし、演説ではそうではなく演説は老若男女問わず大勢に向けて話されているため、ゆっくり聞き取りやすくリスニング学習にも向いていると言えます。
有名な演説であれば、ネットに英語全文や日本語訳が掲載されていることも多いので、内容も事前に理解しやすいこともおすすめのポイント。
なお、以下は個人的におすすめの有名演説の例となります。
- アメリカ大統領演説
- イギリス首相演説
- 有名企業代表のスピーチ
- 国連スピーチ
有名企業代表のスピーチでは、スティーブ・ジョブズ、マーク・ザッカーバーグ、ティム・クックがおすすめ。
また、国連スピーチでは、近年世界各国で人気のBTSのキム・ナムジュンによるものがおすすめです。彼は韓国出身ですが、わかりやすい英語を使用しているので、初心者にも聞き取りやすいでしょう。
憧れの人の英語スピーチだと、リスニング学習のモチベーションアップにもなりますので、ぜひ好きな演説者を選んで自分にあったスピーチ演説を探してみてください。
2.英語字幕のある英語スピーチを選ぶ
前述したように英語スピーチをリスニング教材として活かすには、事前にスピーチ内容を把握しておくことが大切です。
そのため、英語スピーチ動画を選ぶ際は英語字幕のあるものを選びましょう。
元々動画に字幕が書かれているものをおすすめしますが、ないものであればYouTubeの「設定」にある「字幕」を使うことで、英語の内容を確認することが可能です。
また、英語字幕だけでなく日本語訳があればいちいち和訳する必要がないので、なお良しです。
3.短い英語スピーチを選ぶ
次に挙げたいポイントは、短いスピーチを選ぶことです。
英語スピーチによるリスニング学習が初めての方は、長いスピーチだと聞くだけで疲れてしまうこともあると思います。
そのため、最初は短い英語スピーチから始めるのがおすすめです。YouTubeなどに有名演説の切り抜き動画があれば、そちらを選ぶとよいでしょう。
なお、推奨したい英語スピーチの長さは3分前後のもの。
例えば、3分の動画であれば、10分で3回は聞き流すことができ、1回目に聞き取りにくかった箇所でも2回目、3回目で少しずつわかるようになります。
繰り返しリスニング練習がしやすい点で、3分前後の短い動画を選ぶのはメリットと言えます。
まとめ:英語スピーチはリスニング学習になる!おすすめは短い有名演説
今回は記事の前半で「英語スピーチの聞き流しはリスニング学習に効果があるのか」、後半で「英語スピーチを効果的に使用する方法」や「最適なスピーチ教材の選び方」を紹介しました。
くり返しにはなりますが、英語スピーチを利用してリスニング学習をすることは可能です。
ただしただ聞き流すだけでは効果的とは言えないので、本記事で紹介した「英語スピーチをリスニング学習に活かす5つの方法」を参考に、スピーチを聞くように意識してみてください。
またリスニング学習用の英語スピーチ動画には、有名かつ英語字幕があり、短い演説を選ぶのがおすすめです。
憧れの人の英語スピーチだと、リスニング学習のモチベーションアップにもなるので、ぜひ好きな演説者を選んで自分にあったスピーチ演説を探してみてください。
本記事の内容を参考に、ぜひ自分に合った英語スピーチを見つけて、リスニング学習に活かしてみませんか?
英語のスピーチを学んだ後は、ご自身でアウトプットするのが大事。多くの方がオンライン英会話スクールを英語を練習しているので興味のある方はチェックしてみてくださいね!
また、English Withでは、スピーチをはじめとした英語学習におすすめのYouTubeチャンネルやその他学習法をまとめています。