今回の記事では、「TOEICで0点取ることはあるのか?」という疑問に回答していきます。
TOEICは合否ではなくスコアで結果が出る試験で、満点が990点と点数配分が特殊なのが特徴。また、英検のように受験級で難易度が分かれているわけではなく、初心者から上級者までレベルに関わらず全受験者が同じ内容の試験を受けます。
そんな中で「TOEICはどのようにスコアをつけているのか?」「0点を取る可能性はあるのか?」とTOEICの採点方法に関する疑問をお持ちの方も少なくないはず。
そこで、この記事ではTOEICの点数配分の特徴について詳しく解説していきます。
0点レベルにならないための初心者向けTOEIC対策方法についても紹介していくので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
目次
TOEICで0点を取る可能性はある?
結論から先にお伝えすると、TOEICで0点を取る可能性はありません。
TOEICの点数配分は学校のテスト等とは異なり、全問不正解の場合でも0点にならないという特徴があります。
リスニングパートの最低点は5点、リスニングパートの最低点は5点と決まっており、全問不正解の場合でも最低点は10点となります。
TOEICの点数配分の特徴を解説
全問不正解でもTOEICでは0点にならないとお伝えしましたが、どうしてそのようなスコアになるのか気になりますよね。
ここからは、TOEICの点数配分について詳しく解説をしていきます。
- 問題ごとの点数が決まっていない
- スコアは統計処理によって決まる
- 全問正解しなくても満点取得が可能
1.問題ごとの点数が決まっていない
まず最初に挙げられるのが、TOEICでは1問ごとの点数が決まっていないことです。
多くの学校の試験等では、「1問◯点」とあらかじめ配点が決められていますが、TOEICの場合は問題ごとに点数が割り振られているわけではありません。
5点単位でスコアが変動すること、出題が200問で満点が990点であることから、目安としては1問5点相当と考えられていますが、これはあくまでも目安であり、1問ごとの点数は決められていません。
そのため、「◯問正解したから◯点」という結果にはならないのがTOEICの点数配分の特徴です。
2.スコアは統計処理によって決まる
次に、TOEICのスコアは統計処理によって決まる点です。
前項で解説をしたようにTOEICでは「1問=◯点」と決まっていません。ではどのようにスコアが決まるかというと、全受験者の正答率によって配点が決まります。
受験者全体の正答率が良い問題と悪い問題は配点が異なり、仮に正答率の低い問題を間違えたとしても、スコアには大きく響かないようになっています。
こうすることで難易度を毎回一定に保つことができ、「問題が難しかったからスコアが下がった」または「問題が簡単だったからスコアが上がった」ということを防ぎます。
3.全問正解しなくても満点取得が可能
最後に、全問正解しなくても満点取得が可能であるのもTOEICの点数配分の特徴です。
前項で解説した通り各問題の点数配分は統計処理によって変わるため、全問正解=満点というわけではありません。
試験によって異なりますが、1〜5問程度であれば間違えても満点である990点をとることができます。
TOEICで0点レベルのスコアを取らないための5つの勉強法
TOEICでは独自の点数配分を採用しており、通常の試験とはスコアの出し方が異なるという特徴があります。そのため、TOEICで0点をとることはなく、最低でも10点は取ることができます。
しかし、せっかく受験するのであれば0点レベルのスコアはとりたくないですよね。
ここからは、 TOEICで0点レベルのスコアを取らないための勉強法について詳しく解説していきます。
以下の5つの勉強法で対策をすることで、TOEIC初心者の方でも効率的にスコアを伸ばして0点レベルの点数を回避できます。
- TOEICの問題形式について知る
- 中学英語の文法を復習
- 頻出単語を覚える
- 英語の正しい発音を覚える
- 模擬問題を解く
1.TOEICの問題形式について知る
まず最初に、TOEICの問題形式について知ることが大切です。
TOEICでは出題形式が決まっており、どのような内容の問題が何問でるかが決まっています。事前に問題構成を把握しておくことで、試験本番で指示文を読む時間を省けますし、時間配分も考えながら回答できます。
リスニングセクションとリーディングセクション合わせて7つのパートから構成されており、各パートの問題数は以下の通りです。
問題内容 | 設問数 | |
パート1 | 写真描写問題 | 6問 |
パート2 | 応答問題 | 25問 |
パート3 | 会話問題 | 39問 |
パート4 | 説明文問題 | 30問 |
パート5 | 短文穴埋め問題 | 30問 |
パート6 | 長文穴埋め問題 | 16問 |
パート7 | 長文読解問題 | 54問 |
パート毎の問題内容については、TOEIC公式サイトでも説明されています。
まずはどのような問題が出るのかを確認し、試験の全体イメージを掴みましょう。
TOEIC問題集のおすすめについては、以下の記事で詳しく紹介しています。どれもTOEICの出題形式に沿っており対策学習に効果的なので、ぜひあわせてチェックしてみてください。
2.中学英語の文法を復習
次に、中学英語レベルの文法を復習することが重要です。
TOEICでは文法に関わる問題が多く出題されるため、文法力を鍛えておくことがスコアアップに直結します。
TOEICパート5・6のように直接的に文法知識を問う問題の正答率を上げられるのはもちろん、文法を理解することで文の構造がイメージできリスニングがしやすくなりますし、長文読解の理解度も上げることもできます。
そのため、まずは中学英語レベルの文法を丁寧に復習し、基礎固めを行いましょう。
TOEICの文法対策におすすめの参考書については、こちらの記事で詳しくまとめています。参考書の選び方もあわせて解説しているので、「どうやって文法学習をすれば良いか分からない」「おすすめの参考書を知りたい」という方は、ぜひ読んでみてくださいね。
3.頻出単語を覚える
次に、TOEIC頻出の単語を優先して覚えることがスコアアップのポイントです。
TOEICではある程度出題傾向が決まっており、毎回出題される単語がある程度決まっています。まずはそうした頻出単語から優先的に覚えて、効率的にスコアに繋げていきましょう。
また、目標スコアごとに優先して覚えるべき単語も変わってくるので、まずは自分のレベルに合わせて必要語彙を増やしていくのもポイントです。
一気に全部を覚えようとするのではなく、「400点達成に必要な単語」など目標スコアに絞って語彙を増やしていくことで挫折しにくくなり、着実にスコアに結びつけることができます。
以下の記事ではTOEICの単語対策ができるサイトをまとめています。無料で利用できるものもあるので、ぜひチェックしてみましょう。
4.英語の正しい発音を覚える
次に、英語の正しい発音を覚えることです。
TOEICにはスピーキングがないので発音学習は後回しにされがちですが、正しい発音を学ぶことはリスニング力アップに大きな効果があります。
「文で読んだら分かるのに、ネイティブの発音だと聞き取れない」という場合の主な原因に、思っている英語の発音と正しい発音が違うことが挙げられます。
例えば、「energy」は日本語だと「エネルギー」と読みますが、正しい英語の発音は「エナジー」のような音です。正しい音を知らずに「energy=エネルギー」だと思っていると、音声を聞いた時に違う単語もしくは自分の知らない単語だと認識してしまい、答えを間違ってしまいます。
そのため、単語学習をする時は必ず発音とセットで覚えておくことが重要です。そうすることで、聞き取れる単語を増やすことができ、リスニング力アップに繋がります。
また、英語には音声変化があるのも特徴。音声変化とは、特定の音を繋げて発音したり、脱落したりするルールのことです。
例えば、「I have a pen.(私はペンを持っています。)」という文は、「have」と「a」が繋がって「アイ ハヴァ ペン」と発音します。また、「Good bye.」を「グッバイ」と発音するように、特定の音を発音しないというパターンもあり、こうした音の変化を音声変化と呼びます。
このような音声変化にはルールがあり、知っておくことでネイティブの発音が一気に聞き取りやすくなります。
「リスニング力を効率的に上げたい」という方は、まずは英語の正しい発音のルールを学んでみましょう。
こちらの記事で初心者向けのリスニング勉強法について詳しく紹介しているので、ぜひあわせて参考にしてみてくださいね。
5.模擬問題を解く
最後に、模擬問題を解いてみることが挙げられます。
実際に問題を解いてみることで、どのような点に気をつければ良いかや、どんな単語が頻繁に出題されるのかなどを体感でき、スコアに直結する知識を身につけることが可能です。
また、出題形式に慣れることができるので、試験本番でも落ち着いて解くことができるでしょう。
慣れてきたら時間を測って問題を解いてみるのがおすすめです。TOEICは問題数が多いので、時間配分を考えながら回答することがスコアアップの鍵。
「◯秒迷ったら次の問題に進む」など、分からない問題に時間を使いすぎないよう、模擬問題で練習しながらペース配分の感覚を掴んでいきましょう。
TOEIC0点レベルを脱却したい方におすすめのサービス【2選】
次にTOEIC0点レベルを脱却したい方におすすめの英語学習サービスをご紹介します。
独学では自信がないという方は、以下のサービスの利用も検討してみましょう。
- スタディサプリENGLISH TOEIC L&R TEST
- テック英語(TEC EIGO)
スタディサプリENGLISH TOEIC L&R TEST
TOEICで0点レベルを取らないために、効率的にTOEIC対策がしたいという方には、学習アプリ「スタディサプリENGLISH TOEIC L&R TEST」がおすすめです。
このアプリには豊富なトレーニング機能が搭載されており、文法・語彙・リスニング・リーディングと、TOEICスコアアップに必要なスキルをまんべんなく伸ばせます。
また、練習問題に取り組むトレーニング機能だけではなく、1回3分からのレッスン動画の視聴も可能。TOEIC対策の参考書を多数執筆している有名英語講師によるレッスンを受けながら、英文法の理解を深めることができます。
スマホを使ってスキマ時間で学習できるので、忙しいビジネスパーソンでもスキマ時間を使って無理なくTOEIC対策を続けられるのが魅力です。
スタディサプリENGLISH TOEIC L&R TESTでは、7日間の無料体験期間を設けています。
「どのようにTOEIC対策をすれば良いか分からない」「効率的に対策をしてスコアを上げたい」という方は、ぜひ一度お試し利用をしてみるのがおすすめです。
また、スタディサプリENGLISH TOEIC L&R TESTについてより詳しく知りたい方向けに、こちらの記事で内容などを詳しく紹介しています。あわせてチェックしてみてくださいね。
また、「一人だとなかなか学習が続かない…」「独学で伸び悩んでいる」という方にはスタディサプリENGLISHパーソナルコーチプランがおすすめです。
このプランでは、専属のコーチが目標スコア達成に向けてTOEIC対策をサポートしてくれます。音声通話での学習面談やチャットでの学習サポートを受けられる、分からない部分があればすぐに質問したり、学習に関する悩みを相談したりと独学よりも効率良くTOEIC対策を進められます。
パーソナルコーチプランにもお試し期間があるので、まずは一度無料で体験をしてみて、利用を検討するのがおすすめです。
スタディサプリENGLISHのパーソナルコーチプランについてはこちらの記事で詳しくまとめているので、ぜひあわせて参考にしてみてください。
テック英語(TEC EIGO)
TOEIC初心者で、「最新の傾向や対策も熟知した講師に指導してもらいたい」という方にはテック英語がおすすめです。
テック英語は、TOEIC特化型のオンライン英語コーチングサービス。TOIEC950点越えでTOEIC対策に精通した講師が、マンツーマンで徹底サポートしてくれます。受講者の強み・弱みを細かく分析し、現状と目標に応じてベストなカリキュラムを作成するのが特徴で、苦手な部分の対策も万全です。
また週に1回60分の個別レッスンでTOIEC対策から英語学習のアドバイス、モチベーションの管理をしてもらえるほか、毎日手厚く学習の進捗を管理してもらえるため、3ヶ月で着実に目標スコア達成を狙うことが可能です。
さらにチャットやオンライン面談で質問や疑問もすぐに解消できる点も高ポイント。効率的な学習が期待できるでしょう。
テック英語では、オンラインの無料説明会を開催しているので、レッスンやカリキュラムについて詳しく知りたい方は参加してみてはいかがでしょうか。
まとめ:TOEICで0点レベルにならないためにしっかりと対策を行いましょう!
今回の記事では、「TOEICで0点を取ることはあるのか?」という疑問について回答しました。
TOEICでは0点を取ることはなく、全問不正解であった場合でも最低点は10点となります。
TOEICの点数配分の特徴は以下の通りです。
- 問題ごとの点数が決まっていない
- スコアは統計処理によって決まる
- 全問正解しなくても満点取得が可能
通常の試験とは異なり、統計処理によってスコアが決まるのが大きな特徴です。
また、記事の後半では0点レベルにならないためのTOEIC対策法について解説をしました。
- TOEICの問題形式について知る
- 中学英語の文法を復習
- 頻出単語を覚える
- 英語の正しい発音を覚える
- 模擬問題を解く
上記の5つの勉強法でポイントを抑えてTOEIC対策をすることで、初心者でもスコアを伸ばして0点レベルのスコアを回避できます。
しかし、これらの学習方法は効果的ですが、なかなか自分一人で進めるとなると非効率になりがちです。「どのようにTOEIC学習をすればいいか分からない」という方には、学習アプリスタディサプリENGLISH TOEIC L&R TESTがおすすめ。
アプリ1つにTOEIC対策に必要なトレーニング・レッスン機能が全て搭載されており、独学でも効果的にスコアを伸ばせます。
トレーニングは1回3分からと短時間で学習できるので、忙しい方でもスキマ時間を使って効率的にTOEIC対策を進めることができるでしょう。
また、「分からないところが多くてつまずいてしまう」「ついサボってしまって学習が続かない…」という方には、スタディサプリENGLISHパーソナルコーチプランがおすすめです。
専属コーチが学習を丁寧にサポートしてくれるので、モチベーションを保ちやすく、分からない部分はすぐに質問ができるので効率もアップします。
無料体験もできるので、興味のある方はぜひお試しをしてみて、自分に合うかどうかをチェックしてみてくださいね。
その他、English WithではTOEICに関する情報や、TOEIC対策ができる英会話スクールについての記事を多数ご用意しています。こちらもあわせて参考になれば幸いです。
その他、TOEIC対策に関する記事はこちら!
https://english-with.com/toeic-id/