今回は、カナダ現地で銀行口座を開くメリットをお伝えしていきます。
カナダに行く留学生の多くは「現地で銀行口座を開設すべきなのか?」ということを疑問に思っているかと思います。
確かに、口座を開設しなくてもキャッシュカードなどがあればATMから現金を引き出せますし、クレジットカードを使って買い物をする方法もあります。しかし、中長期留学の場合であれば、カナダ現地で口座を開設するのがおすすめです。
とはいえ、いざ口座を開設するとなっても、種類や方法が分からない方は多いのではないでしょうか?
そんなお悩みを解決すべく、この記事では現地に留学中の私がカナダで銀行口座を解説するメリットをお伝えするとともに、開設する際の準備に必要なもの、おすすめの銀行などを分かりやすく紹介していきます。
目次
カナダで銀行口座の開設は必要か?【開設する3つのメリット】
冒頭でもお伝えした通り、中長期期間の留学であればカナダ国内で口座を開設するのがおすすめです。
複数あるメリットの中から大事なポイントをまずは紹介していきます。
- 買い物の際に手数料がかからない
- デビットカードが発行される
- 多額の現金を手元に保管しておく必要がない
1.買い物の際に手数料がかからない
カナダで銀行口座を開設するメリットの1つ目は、お買い物の際に手数料がかからないということです。
もし日本の口座に連携するクレジットカードやデビットカードを海外で使用するとなると、食事や買い物をする毎に利用手数料がかかります。料金はカード会社により異なりますが、利用額の約1.5%~2.0%程度がかかることが多いです。
そのため、日本のカードで継続的にお支払いするとなると、手数料だけでも相当な額となってしまうのはご想像いただけるかと思います。
カナダ現地の口座からの引き落としであれば、手数料はかかりません。現地で銀行口座を開設しておけば、お得にお買い物や食事を楽しむことができますよ。
2.デビットカードが発行される
2つ目のメリットは口座を開設することでカナダのデビットカードを取得できることが挙がります。
カナダでは銀行口座の開設と同時にデビットカードが発行されるのが一般的。そのため、現地で口座を作ればわざわざ日本からクレジットカードやデビットカードを持参する必要がありません。
また、カードを取得するために新たに契約し、面倒な手続きをする必要がないというのも魅力的だと言えます。
3.多額の現金を手元に保管しておく必要がない
口座を開設する3つ目のメリットは、多額の現金を保管しておく必要がないという点です。
日本の口座を使用していると一度の引き落とし毎に手数料が掛かってきますよね。
そういった理由から、現金を一度に多めに引き出しておくケースもあるかと思います。しかし多額の現金を持ち歩いたり、部屋に保管しておいたりするのはセキュリティ面からもおすすめできません。
現地口座をもっていれば基本的には手数料が無料なので、毎回必要額のみをATMから引き出すことができ安全です。
カナダの銀行口座の種類
上記では、カナダで銀行口座を開くメリットについて解説しました。ここからはカナダの銀行口座の種類について解説していきます。
カナダで利用できる銀行鋼材には主に2つの種類があります。
- Chequing Account(チェッキングアカウント)
- Saving Account(セービングアカウント)
それぞれどういった違いがあるのかを説明していくので、一緒にチェックしていきましょう。
Chequing Account(チェッキングアカウント)
Chequing Accountは様々な種類の支払いに使用される口座です。買い物代金や生活費の支払い、現金の出し入れを行うのはこの口座となります。
日本の普通預金口座と同じだと捉えてもらえば良いですね。
この口座の特徴は、口座残高に対して利子はつかないものの利用に際しての手数料が不要なこと。そのため、日々の買い物や生活費の支払いにはとても便利です。
ただし、注意しておきたいのが、日本の銀行口座と異なり毎月「口座維持費」として数ドル~数十ドルかかってきます。維持費を払わなければ口座を閉められてしまうことになるので気をつけましょう。
Chequing Accountを利用する際には、少し余裕をもってお金を入れておくことが重要です。
Saving Account(セービングアカウント)
Saving Accountはお金を貯めていくアカウントのことで、日本でいう当座預金口座のこと。
銀行により異なりますが、お金を預けることで0.5%~1%程度の金利がつきますが、お金を引き出す際に手数料がかかります。
基本的には貯金をするための口座なので、中長期の留学であればChequing Accountのみを開設し、Saving Accountを持たない留学生も多いですね。
反対に現地でアルバイトなどをし、お金を貯めていく予定のある方はChequing Accountに加えSaving Accountを開設しても良いかもしれません。
カナダ留学で銀行口座を開設するために必要なもの
前項ではカナダの銀行口座の種類について解説しました。
ここではカナダの口座開設時の不安を少しでも軽減できるよう、銀行に持っていくべきものを私の体験を基に軽くご紹介します。
銀行により異なるかもしれませんが、私の場合口座開設には以下が必要でした。
- パスポート
- ビザ
- 滞在先の住所が分かる書類
基本的には国籍や滞在先、滞在目的を証明できるものを持参すれば口座を開設できます。
ただし、学生の場合は学生証、ワーキングホリデイであればSIN(Social Insurance Number)の提示を求められることも少なくありません。該当する場合は学生証かSINを銀行へ持参しましょう。
カナダ留学の口座開設でおすすめの銀行【3選】
前項では鋼材開設に必要なものを解説しました。ここからはカナダ留学の口座開設でおすすめの銀行についてお伝えしていきます。
カナダには大手の銀行が5つ存在するのですが、ここではその中から、私が実際に使用している銀行や街中でも利用している人の多いものを3つご紹介します。
- The Toronto-Dominion Bank(TD)
- Bank of Montreal(BMO)
- Royal Bank of Canada(RBC)
1.The Toronto-Dominion Bank(TD)
TDはカナダで2番目に大きな銀行で、私の周りでも利用している人を多く見かけます。留学生にもとても評判の良い銀行です。
そんなTDの特徴は維持費が開設から半年間は無料となるサービスを受けること。
カナダの銀行口座は基本的に毎月口座維持費がかかるので、お金を使わなくても貯金が減っていきます。しかし、TDの口座なら半年以内の留学期間であれば維持費をかけずにお金を貯めておくことができます。
また、デビットカードやATMを無制限で利用でき、手数料もかからないので費用を抑えてお買い物を楽しむことが可能。さらに、バンクーバー支店など一部の店舗では日本人銀行員が在籍しているので、日本語で口座を開設することもできます。
2.Bank of Montreal(BMO)
おすすめの銀行2つ目はBMOです。私もBMOを使っていますが、開設から今に至るまで特に不便な点を感じたことはありません。
BMOの特徴は口座維持費がTDよりも長く、12ヶ月間無料となる点です。そのため1年未満の留学であればBMOの利用をおすすめします。
またプランにもよりますが、デビットカードの利用回数が無制限となるものも用意されているため、買い物を自由に楽しめるのも魅力です。長期留学をする人や現地で色んな買い物をする予定の人には、BMOが合うでしょう。
3.Royal Bank of Canada(RBC)
おすすめの銀行3つ目はカナダ最大の銀行であるRBC。最大とだけあって店舗数も多いので、困ったときはすぐに相談しに行くことができます。
RBC最大の特徴はどの支店でも日本語の通訳サービスを無料で受けられるという点です。上記に述べたTDでも日本語対応のスタッフはいますが、常駐している支店が限られているというのがデメリット。
英語でのやりとりに不安がある場合はRBCを利用すると良いでしょう。
加えて、他行のATMの使用料金が安いのもRBCの良い点です。
カナダでは、他行のATMを使用してお金を引き出す際には、手数料として最低でも2カナダドル程度かかる場合がほとんど。RBCでは1.5カナダドルと料金が少し低めに設定されています。
そのため、RBCのATMが身近にない時でも他行のものを利用して現金を安く引き出すことが可能です。
まとめ:カナダ留学中に現地口座を開設するメリットはたくさんある!
今回の記事ではカナダ留学中に口座を開くメリットを解説するとともに、開設する際の準備に必要なもの、おすすめの銀行について紹介しました。
現地口座を持っておくメリットはたくさんありますが、以下の3つが主なメリットです。
- 買い物の際に手数料がかからない
- デビットカードが即時に発行
- 多額の現金を手元に保管しておく必要がない
そして、カナダでおすすめの銀行は以下の3つでしたね。
- The Toronto-Dominion Bank(TD)
- Bank of Montreal(BMO)
- Royal Bank of Canada(RBC)
海外で銀行口座を開設するのは難しいように聞こえますが、実はそうではなく必要書類も多くありません。また、日本語対応サービスを提供している銀行や支店もあります。
銀行口座を持っておけば、お得に買い物ができたり現金を安全に保管しておけたりするので、中長期の留学の際はぜひ開設を検討してみてくださいね。
その他、English Withではカナダ留学に関する記事を多数用意しています。興味のある方はそちらも合わせてチェックしてみてください。