英語力を測る試験として世界中で受験されているTOEFLは、英語圏の大学の入学要件として設定されていたり、移住権の申請に活用できたりと、留学や海外移住に役立つ英語試験です。
そんな世界的な知名度が高いTOEFLですが、「日本での就職や転職活動に使えるのか?」「TOEICとはどう違うのか?」と疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。
今回の記事では、TOEFLスコアを取得しておくことで就職・転職の際に有利になるのか、またその場合は何点が必要かなどを詳しく解説していきます。
TOEFLの受験を検討している方やTOEFLとTOEICとの違いを知りたい方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
目次
TOEFLは就職に有利か?【TOEICと比較】
結論から先にお伝えすると、TOEFLを取得しておくと就職・転職に有利です。
英語力を客観的に証明することができるので、就職や転職の際に履歴書に記載することで英語スキルをアピールできます。
しかし、日本国内ではTOEFLよりTOEICの方が知名度が高く、応募条件に「TOEIC◯点以上」とTOEICスコアを指定する企業も少なくありません。
企業によってはTOEFLよりもTOEICの方が有利になる場合があるので、志望企業がどちらを求めているかは事前に調べておきましょう。
TOEFLは何点で就職・転職でアピールできるのか?
就職・転職で求められるTOEFLの点数は、企業が必要とする英語力によって異なります。
2021年のTOEFL iBTの日本人平均点は74点、世界の全受験者の平均点は88点のため、履歴書に書いてアピールできる点数の目安は、日本企業への就職の場合は74点以上、海外企業への就職の場合は85点以上であると言えるでしょう。
※参照:Test and Score Data Summary for the TOEFL iBT
ここからは、国内の一般企業と外資系企業、そして海外就職の場合と分けて、TOEFLを就活・転職にどのように活用できるかを詳しく解説していきます。
国内一般企業の場合
TOEFLは世界的に認知されている英語資格試験のひとつですが、日本ではTOEICほどの認知度がないため、企業側に適切に英語力を評価してもらえない可能性があります。
そのため、国内一般企業への就職・転職で英語力をアピールする場合は、TOEICを取得しておくことがおすすめです。
英語スキルの証明として履歴書に記載する場合は70点以上、できれば平均点以上である74点以上が望ましいでしょう。
国内外資系企業の場合
国内外資系企業の場合は、TOEFLが英語力のアピールとして有効です。
TOEICはリスニング・リーディング力を測る試験ですが、TOEFLの場合はスピーキング力やライティング力も合わせた4技能の評価が出ます。そのため、コミュニケーションや文書作成など実践的な英語力を求める国内外資系企業への就職・転職の際は、総合的な英語スキルを証明できるTOEFLがアピールとして有効です。
希望する職種がどの程度の英語力を求めているかにもよりますが、履歴書に書いてアピールできる点数は80点以上が目安です。世界の平均点に近い85点以上があると、高評価に繋がるでしょう。
海外就職の場合
最後に、海外就職の場合もTOEFLのスコアはアピールとして使えます。
日本国内で高い知名度を誇るTOEICですが、世界的にはTOEFLの方が認知度が高く、取得しておくことで英語力の証明になります。そのため、海外での就職を希望する場合は、TOEICよりTOEFLのスコアを取得しておくのが良いでしょう。
海外就職の場合は最低でも世界平均である88点以上、できれば上級者レベルと呼べる95点以上を取得しておくと、英語力の証明として履歴書に書いてアピールができます。
TOEFLのスコアを取ったらどんな就職・転職活動をすべきか?
TOEFLスコアを取得して英語スキルを活かせる仕事への就職・転職を希望する方には、転職エージェントを活用しスコアを最大限活かすのがおすすめ。
転職エージェントを活用することで、自分の職歴や英語力を含むスキルに合わせた最適な求人を紹介してもらうことができます。
転職エージェントは無料で登録することができ、自分に合った求人を紹介してもらえるだけでなく、英語力を求める企業からのオファーを受けることも可能です。なかなか転職活動に時間が割けない方や、英語力を求める求人を効率良く探したい方におすすめです。
英語力を活かした転職方法やおすすめのエージェントについてはこちらの記事で詳しくまとめているので、ぜひチェックしてみてください。
TOEFLスコアと就職・転職に関するよくある質問
ここからは、TOEFLスコアと就職・転職に関するよくある質問にお答えしていきます。
TOEFLについて詳しく知りたい方やTOEFL受験を検討している方はぜひ参考にしてみてくださいね。
- TOEFL iBTとITPで評価は変わるのか?
- TOEFLのスコアに有効期限はあるのか?
- TOEFLスコアの履歴書への書き方は?
- TOEFLとIELTSの違いは?
1.TOEFL iBTとITPで評価は変わるのか?
TOEFLにはiiBTとITPという2種類のテスト形式があり、試験内容や受験方法に違いがあります。
TOEFL iBT | TOEFL ITP | |
受験形式 | 個人受験者向け | 団体受験者向け |
受験方法 | パソコン受験 | ペーパー受験 |
試験内容 | リーディング・リスニング・ スピーキング・ライティング |
リスニング・グラマー・ リーディング |
試験時間 | 約3時間 | 約1時間55分 |
スコア | 120点満点 | 677点満点 |
TOEFL iBTは海外進学する際に入学要件として求められる場合が多く、ITPより認知度が高いです。
また、iBTの場合はスピーキング力とライティング力を含めた英語4技能を測れるため、英語でのコミュニケーション力の証明として使えます。
こうしたことから、TOEFL iBTとITPを比べると、就職・転職の際はTOEFL iBTの方が英語力の評価に繋がりやすい傾向があります。
2.TOEFLのスコアに有効期限はあるのか?
TOEFLには有効期限があります。TOEFLのスコア有効期限は試験受験日から2年間です。
期間を過ぎると失効するので、就職などの必要な場合は必ず有効期限を確認しておきましょう。
また、有効期限は、試験結果を受け取った日ではなく、受験日から2年なので注意が必要です。更新制度はないので、期限が切れたら再度受験し直しとなります。
しかし、期限が切れていたとしても、履歴書に記載することは可能です。応募要件に「TOEFL◯点以上」「有効期限内のスコアのみ有効」と指定されていない場合は、スコアを履歴書に書いて自己アピールに繋げられます。
3.TOEFLスコアの履歴書への書き方は?
TOEFLスコアを履歴書に記載する場合は、TOEICや英検同様に免許・資格欄に記入します。
正式名称(Test of English as a Foreign Language)で書く必要はなく、「TOEFL iBTテスト 90点取得」といったようにiBTかITPかを明記し、合計スコアを記載します。
また、必ず取得年月も一緒に記載しましょう。
4.TOEFLとIELTSの違いは?
TOEFLとIELTSはどちらも英語力を測る世界的に認知度の高い試験で、多くの教育機関で採用されているという共通点がありますが、試験内容や受験方法にいくつか違いがあります。
TOEFL | IELTS | |
発祥 | アメリカ | イギリス |
試験時間 | 3時間 | 2時間45分 |
受験方法 | パソコン | パソコンもしくは紙 |
スコア | 120点満点 | 9.0点満点 |
TOEFLはアメリカの大学教育を反映した試験である一方、IELTSはイギリス型の大学教育を反映した試験です。そのため、試験で使われるスペルやアクセントが異なります。
TOEFLはアメリカやカナダへの大学・大学院への入学やアメリカ企業への就職の際に活用しやすく、IELTSはイギリスへの留学やビザ申請の際に使えるといった特徴がありますが、世界的な知名度や評価は同等です。
「TOEFLはイギリスでは使えない」「アメリカ企業の就職でIELTSは評価されない」といったことはなく、どちらも就職・転職で使うことができます。どちらの方が適しているかは、希望する企業にあわせて判断しましょう。
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こちらの記事でLiberty English Academyについて詳しくまとめているので、興味のある方はあわせてチェックしてみてください。
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バークレーハウスについて詳しく知りたい方は、こちらの記事も参考にしてみてくださいね。
まとめ:TOEFLスコアを取得して就職・転職に生かそう!
今回の記事では、「TOEFL取得は就職・転職の際に有利になるのか?」という疑問に詳しくお答えしました。
TOEFLは英語4技能を総合的に測る試験のため、取得しておくことで英語でのコミュニケーション力を求める国内外資系企業や海外企業への就職・転職時に役立ちます。
世界的に知名度が高く受験者も多いTOEFLですが、日本国内ではTOEICの方が認知度が高いため、国内一般企業への就職の場合はTOEICの方が有利になる場合が多いです。そのため、TOEFLとTOEICのどちらを取得しておくべきかは、希望する企業や職種に合わせて判断しましょう。
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また、記事の後半ではTOEFLのスコアアップを目指す方向けのおすすめオンライン英会話を紹介しました。
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今回の記事がTOEFLを就職・転職に活かしたいと考えている方や受験を検討している方の参考になれば幸いです。
その他、English Withでは、TOEFLに関する記事を多数ご用意しています。こちらもあわせて読んでみてくださいね。