今回の記事では、カナダの治安について現地留学生である私が解説していきます。
カナダは世界でも治安が良い国の1つであると言われていますが、実際はどうなのでしょうか?
留学期間中は一定期間は滞在することになるので、治安が良いかどうかは気になる点ですよね。そんな方に向けてカナダへ留学をしている私自身の経験や感想を交えながら、カナダの治安について詳しくお伝えしていきます。
特に、これからカナダ留学へ行かれる方にとっては知っていただきたい情報になるのでぜひ最後まで読み進めていってみてくださいね。
【PICK UP】English With編集部おすすめの留学エージェント!
数ある留学エージェントからEnglish Withのおすすめをピックアップ!留学相談や説明会を無料で参加できるので、ぜひ一度話を聞いてみてはいかがでしょうか?
スマ留は、従来の留学費用を最大半額※にできる留学エージェント。年間5,000人以上が利用しており、できるだけ安く留学を考えている方におすすめです。
(※2020年及び2023年に実施した業歴10年以上の複数の競合他社を対象とする調査結果に基づく)
世界各国の語学学校や大学と提携していて、1週間で最安6万円台からの留学が実現可能。また、世界11ヶ国、22都市にオフィスを構えているので、現地での困りごとにも迅速に対応してくれます。
おすすめ度 | |
---|---|
留学可能な国 | カナダ オーストラリア アメリカ イギリス マルタ ドバイ アイルランド ニュージーランド 南アフリカ フィリピン マレーシアなど |
料金 | 最安6万円台〜 ※1週間留学をする場合 |
無料カウンセリング情報 | 新宿・大阪のサロンまたはオンラインにて開催 |
まずは無料カウンセリング!
目次
カナダの治安が良い3つの理由
隣国のアメリカやその他諸外国と比べると治安が良いとされているカナダですが、その理由は何なのでしょうか?
まず最初に、カナダの治安が良い理由として以下の3つを取り上げていきます。
- 世界で最も住みやすい都市ランキングの常連
- 厳格な銃規制
- カナダ人の穏やかな国民性
理由1.世界で最も住みやすい都市ランキングの常連
理由の1つ目として、イギリスのエコノミスト誌が毎年発表している「世界で最も住みやすい都市」ランキングにカナダの都市が毎年ランクインしていることから治安の良さがわかります。
また、カナダはバンクーバーなど一つの都市のみでなく、複数ランクインすることも珍しくありません。
このランキングは、医療やインフラ、教育、安全性などの面を元に住みやすさを数値化し順位付けしたものですので、総合的に見てもカナダの治安の良さは世界でもトップレベルであることがわかります。
新型コロナウイルスの影響で2021年こそ10位以内のランクインを逃しましたが、2019年度のランキングでは4位にカルガリー、6位にバンクーバーがそして7位にトロントと、上位10都市の内、3つをカナダが占めています。
こういった実際のデータから、世界的に見てもカナダは治安の良い国であることがわかりますね。
理由2.厳格な銃規制
2つ目の理由はカナダでは銃の規制が厳しく行われているということです。
お隣の国であるアメリカでは、銃の個人的な所持が認められていることは多くの方が知っているかと思います。「同じ北米だからカナダでも銃の所持が合法なのではないか?」と考える方もいますがカナダでは銃の所持は簡単にできません。
たとえ護身用という名目であっても、誰でも銃を持ち歩ける環境というのは留学生にとって決して好ましいものではありませんよね。アメリカとは異なり、カナダでは銃の携帯や使用が法律で禁止されていますので安心です。
狩猟用など一部銃の所持が認められているケースもありますが、その場合は免許の取得が必須。さらに、免許の取得にあたり専門のコースの修了が義務付けられており、簡単には所持できないようになっています。
私自身、カナダで暮らしていて発砲事件を耳にしたことはないですし、銃を所持している人に出会ったこともなければ耳にしたこともありません。ですので、銃の心配をすることなく安心して留学生活を送ることができるでしょう。
理由3.カナダ人の穏やかな国民性
3つ目の理由はカナダ人の国民性です。
「大都市は人が冷たい」とイメージをお持ちの方もいらっしゃるかと思います。私もそのうちの一人でしたが、カナダに来てみて感じたのは人がとても温かいということです。
長年に渡り、移民を積極的に受け入れてきたカナダには多種多様な民族が暮らしています。そのような理由から人種の違う人に対しても寛容で、差別的な態度を取ることはほとんどなくお互いの文化や考え方を尊重して生活しているように感じます。
これらの背景からカナダ人にとって「文化や見た目が違うこと」は当たり前のことなのですね。そのため、留学生だからと言って特別扱いされたり、不愛想な対応をされたりということは決してありません。
そういったカナダ人の人の好さは日々の生活の中で垣間見ることができます。例えば困っているときは声をかけ助けてくれますし、レストランやカフェに言っても笑顔で対応してくれる店員さんが多いです。
また、電車やバスでお年寄りに席を譲ることや、バスを降りる際に運転手に「Thank you」と言うことは当たり前の光景。こういった穏やかな国民性もカナダの治安の良さに貢献していると言えるでしょう。
カナダは治安が悪い面もある【留学中に気をつけて欲しいこと】
カナダは「世界住みやすい国ランキング」でも毎年上位にランクインしていることもあって、治安の良いイメージをお持ちの方も少なくないはず。
しかし、実際に住んでみると治安が悪い部分も見かけます。日常生活でそのように感じる点も多く、注意が要るのでここではデータを使いどのような点に気をつけておくべきかを解説をしていきますね。
カナダの犯罪のニュースは日本ではあまり耳にしないかと思いますが、外務省の発表によればカナダの犯罪発生率(人口10万人あたりの犯罪発生件数)は日本の約5倍と、日本よりも頻繁に犯罪が起こっています。
カナダで起こる犯罪の種類としては様々あり、ひったくりや置き引きなどの軽犯罪は最も頻繁に起こる犯罪の一つです。特に多額の現金を持ち歩いていると思われる日本人は標的にされやすいです。
また、留学中は公共の図書館で勉強することも多く図書館は誰でも自由に出入りできる場所ということもあり盗難が非常に多く発生します。そのため、所持品を置いたまま席を外すといった行動は絶対にやめておきましょう。
その他にも麻薬や覚せい剤といった薬物関連の犯罪も良く起こる犯罪の1つです。薬物に関しては知らずの内に犯罪に巻き込まれる可能性もあるので、留学中は十分注意が必要ですね。
例えば、カナダではマリファナの使用が合法で、街ではマリファナが日常的に使用されていますし、マリファナを販売しているお店も至る所で見かけられます。
簡単に手に入れられてしまう環境ではありますが、日本人は薬物を所持・使用することは法律で禁じられています。これは海外にいても適用されるので、仮にカナダ留学中にマリファナを購入または使用してしまうと違法行為として処罰の対象となるので注意が必要。
留学中「ちょっと吸ってみない?」と薬物使用に誘われた際はしっかりと断りましょう。
カナダ留学中で感じた治安について【実体験】
データを元に犯罪例をいくつか述べてきましたが、ここからは、カナダ留学をしている私が現地に住んでみて感じる治安についてお伝えしていきます。
結論、私自身カナダは比較的治安が良いと感じていますし、幸いなことに今まで危険な目に合ったことはありません。
とは言え日本とは違うと感じている点はいくつもあることを感じています。その一つがホームレスの多さ。ホームレスと治安は直接は結びつかないかもしれませんがホームレスの中には薬物中毒者や物乞いをしている人も多くおり、カナダ留学当初はその光景にショックを隠しきれませんでした。
その他、ダウンタウンエリアには人が多く集まる分、治安の悪さも他地域に比べるとやや高まります。コンビニの入口の扉にガラス瓶を投げつけて割ろうとしている人も見かけましたし、デモも週に1~2回のペースで行われているのも目の当たりにします。
私はバンクーバーに住んでいますが、バンクーバーにも治安が悪いことで知られている場所があり、それはHasting Street(ヘイスティングストリート)と呼ばれるエリアです。ここは浮浪者や薬物中毒者などが多く集まるエリアとして知られており、バンクーバーの人気観光地であるガスタウンや中華街から近い場所に位置しています。
私も友達から「ヘイスティングストリートだけは避けるように」と何度も言われてきました。何度かバスで通り抜けたりはしましたが、この辺りだけスラム街のような独特の雰囲気を醸し出しており治安の悪さを感じましたね。
このように、日本と異なり薬物中毒者がいたり危険なエリアが存在するため治安の良い国だとしても注意して生活していく必要があります。
しかし、夜間に一人で歩いたりヘイスティングのような危険なエリアに足を踏み入れたりしない限りはカナダは治安の良い国だと言えます。
カナダ留学中に安全に住む3つの心構え
ここまで説明してきた通り、気をつけておくべき点はあるものの比較的治安の良いカナダですが、心構えをしておくことでより快適に留学することができます。
データからも犯罪率は日本よりも高いことがわかっていることもあり、自分の身は自分で守ることが大切です。
せっかくの留学生活なので犯罪に巻き込まれたり、危険な思いをしないためにもカナダ留学中に気をつけておくべきポイントをいくつかご紹介していきます。
- 夜間に一人で外を歩かない
- 多額の現金は持ち歩かない
- 荷物を置いたままにして席を外さない
1.夜間に一人で外を歩かない
日本でも同様ですが、夜遅い時間に一人で出歩くのはやめておきましょう。
カナダでは街の中心であるダウンタウンでもお店が閉まる時間は日本よりも早く、ディナーを提供しているレストランでは基本的に22時までには閉店していることが多いです。
そのため、22時以降は街全体が一気に暗くなり当然人通りも少なくなります。そうなれば万が一襲われたとしても助けてくれる人が少なく、危険度は増すことでしょう。
私はダウンタウンに住んでいますが、夜中になると酔っぱらっている人達が道端で叫んでいる声を頻繁に耳にします。朝外に出てみるとお店のガラスが割られているというのも決して珍しい光景ではありません。
日中は治安の良いカナダですが、夜は危険度が増し狙われやすいので十分注意が必要です。
治安の悪いエリアかどうかに関わらず、基本的に夜の外出は避けましょう。どうしても外に出なくてはいけない理由がある場合には誰かに付き添ってもらってください。
2.多額の現金は持ち歩かない
前述の通りカナダではスリやひったくりが多いため、現金の持ち歩きにも注意が必要です。
日本ではまだ現金が主流なこともあり、その癖でついつい多めに現金を持ち歩いてしまう方もいらっしゃるかと思いますが、カナダは「カード社会」です。そのため、カナダで生活をしていく上で現金が必要になることはほとんどありません。
私もカナダでしばらく生活していますが、現金が必要な場面に遭遇した回数はゼロです。
日本では友達とご飯に行った際は現金で割り勘することが普通なので「割り勘するときはどうするの?」と気になる方もいるかと思います。そんな場合でも、カナダでは割り勘する際は店員さんが合計額を人数で割ってくれて、それぞれカードでの支払いが可能ですので現金は不要です。
身を守るためにも外出の際はカードのみ、または必要最低限の現金のみ持ち歩くようにしましょう。
3.荷物を置いたままにして席を外さない
心構え3つ目はカバンや所持品から目を離さないということです。
日本ではカバンやパソコンを席に置いたまま「ちょっとお手洗いへ…」という人も多いのではないでしょうか?
しかし、カナダでは置き引きが多いのでこのような事はしないようにしましょう。席に戻ってきたときには荷物がなくなっていたなんてことにならないように注意が必要ですね。
留学生は図書館で勉強をすることが多く警備員も巡回しているので一見安全なようにも見えますが、実は盗難に合う可能性が最も高い場所の一つです。
なぜなら図書館は、誰でも利用できるためホームレス含めいろんな人が出入りしているからなんですね。もちろんホームレスだからと言って必ずしも注意すべきだとは思いませんし、それ以外の人でも盗難に及ぶ可能性はあります。
大事なのは自分の荷物は常に目の届く場所に置いておき、管理しておくということですね。
まとめ:カナダは治安の良い国。しかし危険を避けるための注意は必要!
今回の記事では現地留学生である私がカナダの治安についてまとめてみました。
カナダは治安の良い国というイメージをお持ちの方も多かったと思いますが、記事を読んでみて気をつけなければいけない点があることが理解できたのではないでしょうか。
カナダが治安の良い国だと言われる理由は多々あります。その中でも特に銃が厳格に取り締まられていたり、カナダ人の国民性が温和であることで留学に際して安心感を持てるのは間違いありません。
しかし、いくら治安が良いと言っても危険な目に合ったり、犯罪に巻き込まれる可能性は十分にあります。
ここでお伝えした「夜間の外出は避ける」、「現金を持ち歩かない」そして「カバンからは目を離さない」といった基本的な心構えを守り、安全で充実した留学生活を送っていきましょう。
カナダの治安をはじめとした最新情報を仕入れておきたいと考えている方はスマ留などの有名な留学エージェントを通じて、準備をしておくのがおすすめです。
その他、カナダ留学に関するエージェントを比較したい方は以下の記事が参考になります!
また、カナダに関する記事をチェックしたい方はこちらから!
カナダの都市別に書いている記事はこちら!