ここでは、「シャドーイングで口が回らなくなってしまう方」に向けて、その原因や対処方法をお伝えていきます。
シャドーイングは、英語音声を聴きながら、それと同じ音を少し遅れて発音するトレーニングで「リスニング・スピーキング力」を大幅にアップさせるために効果的ですよね。
しかし、シャドーイングは「正しい方法」で「英語レベルに適した題材」を選ばなければ、しっかりとその効果を発揮することは難しいもの。
現在、シャドーイング学習をしているけどネイティブのスピードで発話できなかったり、何度聞いても音声通りに話せないと思う場合は、どこかに問題があるのかもしれません。
そこで、この記事では英語学習に詳しいEnglish With編集部が「シャドーイングで口が回らなくなる原因」を洗い出し、その対処法を徹底解説。
現在、シャドーイングに悩みを持たれている方はぜひ参考にしてくださいね。
目次
シャドーイング時に口が回らない原因と対処方法
ここでは「シャドーイング時に口が回らなくなる原因とや対処法」についてお伝えしていきます。
考えられる原因としては以下の5つが挙げられるので、順に読んでみて自分はどこに当てはまっているのか確かめてみましょう。
- 原因①:音声スピードが早い
- 原因②:音声ルールを知らない
- 原因③:文法・語彙力が足りない
- 原因④:シャドーイング学習の頻度が少ない
- 原因⑤:シャドーイング方法が間違っている
原因①:音声スピードが早い
シャドーイングを何度も繰り返しても音声についていけないのであれば、それは「選んだ題材の音声スピードが早すぎる」ということが原因として考えられます。
- 対処法:音声速度を落として理解度が70%以上になるレベルにまで調整する
英語学習に限らずですが、慣れていないものは慣れるまでに時間を要するものです。数回シャドーイングして上手くいかないから諦めるのではなく、まずはゆっくり聞いて発音することを心がけましょう。
その際に、音声を聞いてその内容の理解度が70%程度になるまで速度調整をするのがちょうど良いシャドーイング学習になります。
原因②:音声ルールを知らない
英語には日本語とは違う発音のルールがいくつも存在します。音声を聞いてみて何度シャドーイングしても正しく聞き取ることができない場合は「音声ルール」を理解できていないことが原因です。
ネイティブ並みに発音できる必要はないのですが、基本的な「英語の発音方法」を身につけていないとシャドーイングに取り組んでも、聞き取れない音はいつまでたっても聞こえるようにはなりません。
- 対処法:音声のルールを学ぶこと
題材を変えるごとに音声のルールを学ぶように意識しましょう。音のルールとは「英語ネイティブが自然な速度で話すときに起こる発音の変化のこと」で、頭で理解しておくことが大事です。
例えば「I found it.(私はそれを見つけました)」という英文はカタカナ読みでは「アイ/ファウンド/イット」ですが、ネイティブ音声では「アイファウンディット」と聞こえます。
これは「語尾の”t”は消失する」英語特有の音のルールに基づいて、変化が起きています。
音のルールは複数存在するので、一気に学習しようとはせずに「基本の形(音の連結・消失など)」を理解できるようなれば良いでしょう。
原因③:文法・語彙力が足りない
シャドーイングを行う中で知らない文法表現や英単語があれば、もちろん意味を調べて知識としてインプットしていきますが、あまりにも知らない英文がある場合には「基本的な英語力=文法・単語力」が身についていないかもしれません。
- 対処法:中学レベルの英文・単語力を身につける
シャドーイングは「リスニング・スピーキング力の向上のため」に行うものです。日常英会話における多くの場合は中学レベルの英語力を応用させてもので構成されています。
そのため、シャドーイングを行う際は選ぶ題材にもよりますが、基本的な内容を理解するのは大切なこと。そのため、中学レベルの英文法・単語力を身に付けることで効果的に学習を進めることができます。
原因④:シャドーイング学習の頻度が少ない
シャドーイングの口が回らない根本的な原因として「学習回数や頻度がまだ少ない」のかもしれません。
- 対処法:1日30分間でも良いので毎日1ヶ月は続けてみる
シャドーイングによるリスニング・スピーキング力の向上を実感できるのは少なくとも「1ヶ月は毎日続けること」が必要とされています。
そのため、1週間シャドーイングをして口が回らないと感じる場合は「継続して学習を行う」ことが大事かもしれませんね。
原因⑤:シャドーイング方法が間違っている
シャドーイング方法は学習レベルや学習目的によってやり方が変わります。
そのため「音声に集中しているのか?」「内容理解をするためにシャドーイングしているのか?」など、自分がどんなポイントを意識して学習しているのかを理解できていなければ、学習効果は薄くなる可能性は高いです。
- 対処法:正しいシャドーイング方法を学ぶ
シャドーイング学習には「音声を理解するフェーズ」と「意味の理解をするフェーズ」に大きく分かれます。それぞれ学習方法が異なるので理解してから行うのがおすすめです。
以下の記事にシャドーイングの基本的なやり方から学習の種類まで網羅してまとめている記事があるので、参考にしてみてください。
シャドーイング添削をしてくれるおすすめサービス
シャドーイングを取り組む上で、口が回らずに上手く取り組めないことはよくあること。そのため、原因を理解して対策を知ることで自分の力で効果的に学習に取り組むことができます。
ただ、シャドーイングトレーニング未経験者が独学で取り組む際にはいくつかの懸念点があります。
例えば、以下です。
- 「自分に適した題材選びがわからない…。」
- 「シャドーイング学習が合っているか不安…。」
- 「正しくシャドーイングできているのか分からない…。」
このような場合、まずは英語学習のプロから一度チェックしてもらった方が正しい方法法でシャドーイングを行うことができ、効果的に英語力を上げていくことができます。
そこで、ここでは僕自身が体験したことのあるシャドーイング音声を添削しくれるサービスを紹介。「7日間の無料体験」が使用可能ですので、気になる方はチェックしてみましょう!
シャドテン
おすすめ度 | |
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料金 | 21,800円(税込)/月 6カ月プラン:120,780円(税込) |
無料体験 | 7日間の無料お試しあり |
シャドテンは、短期間で英語力上達を目指せる英語コーチングスクール「PROGRIT(プログリット)」が提供するシャドーイング添削サービス。
毎日1つの課題を30分程度継続的にシャドーイングを行い、英語力を伸ばしたい方におすすめです。
プログラムの流れとしては、シャドテンが用意している「レベル別の英語音声」を自分が選びたいテーマに沿って選択し、正しい学習方法に従いシャドーイングをします。
※シャドーイングの取り組み方などはシャドテンから事前に動画で説明をしてくれます。
そして、課題に対して自分が発話したシャドーイング音声をチャットでシャドテンに送り、添削者が24時間以内に「日本語文による添削結果とアドバイス」を返信。それを参考にしながらシャドーイングを継続していくという流れです。
僕自身、シャドテンを使って英語学習をしていたことがありますが、以下のように各課題に対して丁寧にアドバイスをしてくれます。
「流暢に話せていたか」「発話できていない音声はどこか」など自分では気づきづらい英語特有の音声ルールなどもフィードバックしてもらえるので学習効率良くシャドーイングに取り組むことができます。
また、シャドテンは料金面でも使いやすく「サブスクリプション(月額定額制)」で使用可能。学習方法をきちんと理解するだけなどの理由で1ヶ月だけ試してみるということもできますね。
シャドテンでは、入会前に「7日間の無料体験」を通じてから入会を判断できるので、自分のシャドーイングに自信のない方はまず体験して使ってみることをおすすめします。
最後に:シャドーイングで口が回らない時は原因を知ることが大事
今回は、シャドーイング学習の際に口が回らないと感じた時の原因やその対策について詳しくまとめてみました。
シャドーイングに限らず英語力を高めるには「継続して学習すること」が何よりも大事です。もちろん、正しい学習方法で行うことも重要ですが続けていればある程度の効果は現れます。
シャドーイング自体は多くの学習者が活用し、僕自身も英語学習をする際に使っているトレーニングで、英会話で必要なリスニング・スピーキング力に直結するスキルが身につくので積極的に行うことをおすすめします。
「自分一人では継続してシャドーイングできるか不安」「自分のシャドーイングが正しいか不安」と感じるのであれば、ここで紹介した「シャドテン」の7日間の無料体験でその悩みを消化しておくのも良いでしょう。
シャドテンを使えばシャドーイングの学習方法も良く理解できますし、プロの添削者によるシャドーイング添削を毎日もらいながら英語学習を進められます。
さらに、毎日の課題提出が推奨されていることもあり、継続して続けられる環境を半強制的に作ることも可能です。
また、シャドテンを提供している「プログリット」では、シャドーイング添削だけでなく、総合的な英語力を高めるために講師と直接会話をしながら日々のサポートの元、学習に励むことができます。
「短期間で実践的な英語力を身につけたい」「効率的な英語学習方法を習得したい」などと考えている方がいれば「プログリット」での受講を検討してみるのも良いでしょう。
その他、シャドーイングに関する記事は以下にまとめています。