ここでは、英語のスピーキング勉強法として効果のある方法をまとめています。
英語でのスピーキング力を上達する上で「外国人と英会話をたくさんしないと上達しない」「留学することがスピーキング力アップの最適な方法」と思われがちですが、それ以外にも学習方法はたくさんあります。
日本人にとって「英語のスピーキング」は、英語と日本語の発音やイントネーションなどが大きく異なることから英語学習の上でも最も難しいと感じる分野の1つでもありますが「正しい手順でスピーキング学習」を続ける事ができれば大きくスキルアップすることは可能。
僕自身の経験談としてアメリカ留学でスピーキング力を大幅に鍛えることができましたが、ベースとなるスピーキングの基礎スキル(大学の講義を理解できるレベル)までは、日本にいる間に習得をしました。
そんな僕自身のスピーキング強化の経験も踏まえてこの記事では、スピーキング学習におすすめの学習方法をリサーチ。お伝えする学習ステップを順に進めていくことで英会話初心者でもスピーキング力を高めていけるのでぜひトライしてみてください。
目次
英語のスピーキング力を上達させる方法とは?【5つのステップ】
早速、英語のスピーキング力を上達させる方法を以下の5つのステップを踏んでお伝えします。
- ステップ①:英文法を学ぶ
- ステップ②:使える語彙数を増やす
- ステップ③:アウトプットする環境を作る
- ステップ④:反応速度を上げる
- ステップ⑤:音のルールを調べてブラッシュアップする
スピーキング学習だけに限らず英語力を高めるには「継続して学習する」ことは必要不可欠です。そのため、自身の英語レベルによっては満足できるスピーキング力が身に付くまで時間がかかるかもしれませんが、頑張って継続できるようにしましょう。
ステップ①:英文法を学ぶ
「スピーキング学習を始めるのに最初に英文法を学ぶの?」と思われたかもしれませんが、英語で会話をするには文章の組み立てができなければ成り立ちません。
そのため「英文法の基礎」をきちんと学んだ上でスピーキング学習をする必要があります。
このステップを飛ばしてしまうといつまで経っても話せる英語のバリエーションが増えず、単語のみでどうにか会話をする他ありません。
そうならないためにも、僕のおすすめは「中学レベルの英文法」を最低限身につけておくことです。僕の経験上、日常英会話で話す内容のほとんどは「中学で習う英文法表現」を元に文章を作れます。
そのため、アウトプットの練習をしたいひとはまず文法をしっかりおさえる必要がありますね。
文法を覚える際は、学校で習ったような「各文法の仕組み」を理解することも大事ですが、それに加えて「学んだ文法を自分で英文作成をする」ことや「声に出して覚えていく」等の習慣作りが非常に大切です。
「英文法を学ぶ」と聞くとインプット学習がメインになる印象がありますが、文法学習時に自分でアウトプットすることを意識して学び進めていきましょう。
ステップ②:使える語彙数を増やす
次に英文法と同じくらい重要でスピーキングを行う際の基礎にもなる「英単語力」を身につけていきます。
当たり前ですが、英文法を理解しても語彙力が乏しければ話せる内容にも限界を感じてしまいます。
スピーキング力を高めるための英単語学習でおすすめなのは、「日本語の意味⇄英語の意味」を理解することに加えて「発音記号」をチェックして正しい「音」を知ることです。
発音記号は様々なルールがあり、一気に全てを理解するのは難しいので、学ぶ単語で使われる発音の中に載っている記号を1つずつチェックして「正しい発音」ができるようにしましょう。
その際に、ネイティブの発音音声が聞ける単語帳などを使うと効果的に学習できおすすめです。
ステップ③:アウトプットする環境を作る
英文法と語彙力が身につきスピーキングの基礎づくりを行なった後は「英語を話すこと」にフォーカスしましょう。
ここの段階では「知識量は多いが英語を話す経験不足」という状態ですので、スピーキングの伸びはそこまで感じれていません。そのため、どんどん英語を話す環境を作るのです。
「英語が話せる環境」と聞くと多くの方が英会話スクールに通って外国人講師とレッスンをすることをイメージされますが、お金をかけずに多くのアウトプットができる方法があります。
それは「英語で独り言」をすることです。
僕もアメリカ留学する前は、暇さえあれば目に見えるもの、考えていること全てを英語で言えるか試してみました。やってみるとわかりますが、独り言学習はどこでも取り組むことができ、自由に文章を組み立てられるので良い練習になります。
特に、独り言を行うことで以下のような効果を実感できます。
- 英語に対する苦手意識が薄くなる
- 簡単な言い回しや単語が瞬間的に出てくる
- 人目を気にしなくなる
スピーキング力を上げるためにはどんどん自分で話す習慣をつけておく事が1つポイントですので、英語で独り言する学習方法はおすすめですね。
以下の記事で詳しく「独り言学習」について書いているので、学習方法を知りたい方は参考にしてみてください。
ステップ④:反応速度を上げる
独り言で英語をインプットできる環境を作り学習を進めたら、次は「会話に特化したアウトプット」を行います。
英語で独り言学習をする事で、使える英語表現や語彙力、英会話に対する自信なども身についている事だと思いますが、会話する相手がいない分「会話の反応速度」は鍛えられていません。
日本語での会話でも同じ事が言えますが、会話にはテンポというものがあり「相手の会話に対して適度なスピードで返答すること」が必要になります。
この瞬発力は独り言学習ではなかなか身につくのもではないので、ここでは「話相手ありきの英会話」をすることをおすすめします。
その方法は、英会話スクールに通うでも良いですし、英会話カフェで外国人と会話するのでもOK。AIが返信してくれる英会話アプリなどを使用するのも効果的な学習方法の1つです。
僕の場合は「通学型の英会話スクール」+「オンライン英会話」で外国人講師と会話力を高めていました。そこで、簡単な質問や典型的な話に対しての瞬発力が早くなったなと思います。
※以下に「おすすめの英会話スクール」や「オンライン英会話」を紹介している記事を載せておくのでこちらも参考にしてみてください。
ステップ⑤:音のルールを調べてブラッシュアップする
アウトプットできる環境を一通り確保でき、徐々にスピーキング力が上がっている実感が出てきたら最後に「発音のルール」をしっかり学習することをおすすめします。
ステップ②で「発音記号を理解する」ことについてお伝えしましたが「発音のルール」は会話ならではのルールですので内容は異なります。
発音のルールを少し紹介すると、例えば「I found it.(私はそれを見つけました)」という英文はカタカナ読みでは「アイ/ファウンド/イット」ですが、ネイティブ音声では「アイファウンディット」と聞こえます。
これは「語尾の”t”は消失する」英語特有の音のルールに基づいて、変化が起きています。
音のルールは複数存在するので発音記号と同じく一気に学習しようとはせずに、まずは基本の形(音の連結・消失・変化)を理解できるようなれば問題ないでしょう。
音のルールはおそらく学校の英語の授業でも大学受験でも学ばない(子供のインターナショナルスクールなどで学ぶ内容)ので、大人には馴染みがありませんがルールを知っておくことでネイティブに近い発音でスピーキングできるようになり、逆に聞き取れる音もかなり増えます。
※事項で「音のルール」を学べる英語学習サービスを紹介します。
ここまでが、スピーキングを上達させるための定番の学習方法になります。ぜひトライしてみましょう!
英語のスピーキング力を効果的に上達させたい人におすすめのサービス【2選】
先ほど紹介したステップを踏んで学習を進めることで、英語のスピーキング力を大きく向上させることは可能ですが、自己学習をしていると以下のような懸念点が挙がります。
- 「一人で学習を続けられるかわからない」
- 「学習効率を上げるためにアドバイスしてほしい」
- 「自分のスピーキング力をチェックしてほしい」など。
そんな不安を解消するために、自分で発話したスピーキング音声を添削者がチェックして学習アドバイスをくれるサービスをいくつか紹介。
中には「無料体験」ができるサービスもあるので、気になるところがあればまず利用してみましょう!
- トーキングマラソン
- HiNative Trek
トーキングマラソン
おすすめ度 | |
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料金 | 4,378円(税込)~/月 |
無料体験 | 14日間無料 |
トーキングマラソンは、英語学習教材や語学関連の書籍を取り扱う「アルク社」が運営しているスピーキング特化のサービス。
英単語の参考書で有名な「キクタン」の中で使われている英語表現をメインに作られたカリキュラムをもとにスピーキング強化の学習に取り組むことができます。
このサービスでは、以下の写真の通り「毎日3つのシチュエーション」に対して学習を進めていくという流れで1つの学習は5分程度で完結。そのため、無理なく継続的に続けられます。
添削者が実際に英語発音を添削してくれる等のサービスではありませんが、おすすめできるポイントとして「AIが発音音声をチェックしてくれる」という点が挙げられます。
AIがに瞬時に発音の正誤を判定してくれ、正しい発音を効率的に学習可能です。
英語初心者の方でも「Yes」「Please」から始められるシーン別の英会話が用意されており、日々続けて進めることで少しずつ話せるバリエーションを増やしていくことができます。
トーキングマラソンは、14日間無料体験が可能です。スマホアプリにも対応しているので、まずはお試しで使ってみると良いでしょう。圧倒的な発話量で、無料期間内でも十分に成長を実感できますよ。
HiNative Trek(ハイネイティブトレック)
おすすめ度 | |
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料金 | 19,600円(税込)/月 |
無料体験 | 無し |
HiNative Trek(ハイネイティブ トレック)は、ビジネス英語・IT英語から自分の必要としているコースを選択し、その分野を題材にした英会話力をメインに身につけていくサービスです。
このサービスでは、毎日1つ課題が送られてくるので、それに「英文+音声」で答え、自分のスピーキング音声をアメリカ人講師がチェックしてくれます。
アメリカ人講師が添削してくれる内容は全て英語のため読解の基礎力がある程度必要ですが、ネイティブ目線で「英文の添削」や「発音矯正」のフィードバックをしてくれます。
実際に僕も試しに使ってみたことがありますが、題材内容は「セールスプロモーションの効果を上げるための施策」「DAU/MAUを上げるための施策」など、実際にアメリカで働くビジネスパーソンが使う内容を元に作成していることもあり、深掘りした内容が多い印象でした。
毎回自分で作った英語文章を完璧な英文にしてもらえるのは、効果的に学習できるのでおすすめです。
気になる方はまずはサービスを利用して使い勝手を試してみましょう。
最後に:英語のスピーキング上達には正しいやり方で学習を進めるのがベスト!
今回は「英語のスピーキング上達の際におすすめの学習方法」をはじめ、一人では学習が不安な方に向けて「スピーキング添削サービス」も紹介いたしました。
リーディングやライティングスキルを上げるには、参考書を購入して黙々と学習することで基礎知識をつけることができますが、スピーキング力強化の場合は、「インプット学習に」加えて「たくさんアウトプット」する事が必要になります。
まずは、英文法・語彙力の強化をし、知識を定着させるためにアウトプットできる環境を作り学習を行いましょう。
また「スピーキング力を短期間で大きく向上させたい方」や「プロの学習者からアドバイスをもらいたい方」はここで紹介した「スピーキング専門のサービス」を使うのがおすすめ。