今回の記事では、「Versantライティングテストの内容と攻略方法」について解説をしていきます。
Versantにはスピーキングテスト、ライティングテスト、そしてプレイスメントテストの3種類があり、実践的な英語力を測ることができるのが特徴です。
年々受験者が増えているVersantですが、未だ試験内容に関する情報は少なく、「ライティングテストではどのような問題が出題されるのだろう?」「ライティングテストでスコアを上げる方法を知りたい」という方も多いのではないでしょうか。
そこでこの記事では、Versantライティングテストの概要について解説をしていくとともに、試験の攻略方法についてご紹介。
Versantライティングテストについて詳しく知りたい方、受験を検討している方はぜひ参考にしてみてくださいね。
目次
Versantライティングテストの概要【5つのセクション】
最初に、Versantライティングテストの概要について解説をしていきます。
Versantライティングテストは、パートA〜パートEの5つのセクションから構成されています。
- パートA:タイピング
- パートB:空欄補助
- パートC:ディクテーション
- パートD:文章再構成
- パートE:Eメール記述
各パートでは、「文法」「語彙」「文章構成」「言葉遣いと文体」「読解力」の5つ評価基準を基に採点されるのが特徴です。所要時間は35分程、全42問が出題されます。
ここでは、パート別に詳しくどのような問題が出題されるかを解説していきますね。
パートA:タイピング
出題内容 | タイピング |
---|---|
問題数 | 1問 |
画面上に表示された文章を60秒以内にタイピングをすることで、タイピングの「速度」と「正確さ」を測る問題です。
文章は8センテンス程で構成されており、正しいスペルはもちろん、大文字・数字・コンマなども正確に打ち込む必要があります。
パートB:空欄補助
出題内容 | 空欄補助 |
---|---|
問題数 | 20問 |
短い文章の空欄に適当な単語を1つ入れる問題で、採点されるスキルは「語彙」です。
ここでの採点基準は「語彙」ですが、問題文の文脈を素早く理解して、空欄に入るのが動詞なのか名詞なのかなど、単語の品詞も正しく判断することが求められます。
パートC:ディクテーション
出題内容 | ディクテーション |
---|---|
問題数 | 16問 |
文章が読み上げられるので、聞いた通りに正しく書き取りを行う問題です。ここでは、「文法」を診断します。
ここでの採点基準は「文法」ですが、音声を正しく聞き取るための「リスニング力」、そして単語をスペルミスすることなく正しく打ち込む「語彙力」も必要になるでしょう。
パートD:文章再構成
出題内容 | 文章再構成 |
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問題数 | 4問 |
画面に表示された文章を30秒間読み、内容を把握した上で自分の言葉で文章を書き直す問題です。ここでは「文法」「読解力」を診断します。
文章は90秒で再構成をしなければいけないので、素早く英文を組み立てる力に加えて、それを正しくタイピングする力も重要です。
パートE:Eメール記述
出題内容 | Eメール記述 |
---|---|
問題数 | 1問 |
このパートはある状況を説明する文章を読み、問題点などをEメール形式でライティングする問題。ここでは、「語彙」「文章構成」「文法」「読解力」「言葉遣いと文体」が評価されます。
他パートに比べて難易度が高く、総合的なライティングスキルが求められるのがパートEです。
語彙や文法の正確性だけではなく、シチュエーションに合わせた丁寧な言葉遣いで文章を書くことが求められます。
Versantライティング試験の攻略方法
前項で説明したように、Versantライティングテストは5パートで構成されており、それぞれ採点基準が異なります。高スコアを獲得するためには、まずはどのような問題が出るのか、そしてどのような採点基準で評価されるのかを知っておくことが大切です。
ここからは、そんなVersantライティングテストの出題内容を踏まえた上で、高スコアを目指すための具体的な攻略方法について解説をしていきます。
ぜひ参考にしてみてくださいね。
- タイピング力を上げる
- 文法の基礎を固める
- Eメール記述の対策をする
1.タイピング力を上げる
まず最初に、タイピング力を上げておくことが大切です。
Versantライティングテストでは、時間制限の中で正確に打ち込むタイピングスキルがスコアに大きく影響します。回答が分かっていたとしても、打ち込みミスをしてしまったり、入力速度が遅いとタイムアップになってしまったりと、本来持っている自分のライティングスキルを発揮することができません。
普段から英文をキーボードで打ち込むことに慣れておくことが、スコアアップに繋がるでしょう。Versantの模擬問題を使うなどして、英文のタイピング練習をしておくのが望ましいです。
2.文法の基礎を固める
次に、文法の基礎を固めておくことが挙げられます。
Versantライティングテストでは、正しい文法で文章を作り上げる力が求められます。ミスをするとスコアが減点されてしまうため、「基礎の文法を完璧に使いこなす」ことが大切です。
基礎を固めるというと、初級者向けのように感じるかもしれませんが、英語学習の経験があり、ある程度英語に慣れているからこそ、小さな文法ミスに気付けないというケースは少なくありません。文法の基礎を固めることで、どのレベルの学習者でもライティング力を格段にアップさせることができます。
そのためにも、中高で習った文法を参考書などでもう一度復習しておくのがいいでしょう。
また、「自分で作った英作文の文法が合っているか分からない」という場合は、英作文添削サービスやオンライン英会話スクールで講師に質問をするのがおすすめです。自分では気づけない文法ミスやニュアンスによる使い分けなどを学ぶことができます。
添削サービスやオンライン英会話について詳しく知りたい方は以下の記事を参考にしてみてください。
3.Eメール記述の対策をする
最後に、パートEのEメール記述問題の対策をしておくことがポイントです。
パートEは、総合的なライティング力が求められるため、他パートに比べて難易度が高いですが、対策をしておくことでスコアアップが狙えるパートでもあります。
なぜなら、ビジネスの場でEメールを書く場合には「型」があるから。どのような内容のメールかは問題によって異なりますが、どのような事項を記述しなければいけないかはある程度決まっています。
例えば、用件だけを伝えるのではなく、「まずは敬称をつけた宛名、用件に入る前の書き出しを入れる」「最後は結びの言葉、そして自分の署名を入れる」などです。
このような型に沿ってEメールライティングをする練習をしておくことで、正しい形のメールが書けるため、テストでも大きくスコアを上げることができるでしょう。
また、前項でも解説をしましたが、ここでは文法の正確さだけではなく丁寧な言葉遣いも採点の対象となります。意味を正確に伝えるだけではなく、状況に合わせたフォーマルな言葉遣いで文章を構築できるようにしておきましょう。
メールの型について詳しく知りたい方は以下の記事を参考にしてみてください。
Versantライティング試験の料金
前項で解説をした3つのポイントを踏まえることで、Versantライティング試験でのスコアアップを目指すことができるでしょう。
最後に、Versantライティング試験の料金について解説をしていきます。
Versantライティングテストは4,400円(税込)で受験可能です。
Versanでは個人受験・法人受験の両方を受け付けており、個人で受験する場合は、Versant販売代理店である「株式会社ディスコ」または「株式会社ドリームブロッサム」を通してオンライン上で申し込みができます。
まとめ:Versantライティング試験対策をして、高スコアを目指そう!
今回の記事では、「Versantライティングテストの内容と攻略方法」について解説をしました。
Versantライティングテストは5つのパートから構成されており、「文法」「語彙」「文章構成」「言葉遣いと文体」「読解力」の5つの評価基準を基に、英語を書く力を総合的に測定します。
- パートA:タイピング
- パートB:空欄補助
- パートC:ディクテーション
- パートD:文章再構成
- パートE:Eメール記述
また、合わせてライティング試験の攻略方法についても解説をしました。
- タイピング力を上げる
- 文法の基礎を固める
- Eメール記述の対策をする
Versantライティングテストは4,400円(税込)で受験可能。自分のライティング力をスコアとして客観的に測ることができるので「自分の英語力の実力を測りたい」「英語学習の成果を定期的に確認したい」という方はぜひ受験を検討してみましょう。
今回の記事がVersantライティングテストについて知りたい方の参考になれば幸いです。
その他、English Withでは英語学習に関する記事を多数ご用意しているので、こちらもあわせてチェックしてみてくださいね。