今回は「キャリアアップするために英語力は重要視されるスキルなのか?」をテーマに記事を書いていきます。
社内昇進の条件や転職する基準で職種によっては「英語力」が求められてくる状況は増えていますが「実際に英語を学んでおくことでキャリアにおいてどんなメリットがあるのか?」「どの程度キャリアアップに影響するのか?」など知りたい人は多いのではないでしょうか。
僕自身、学生の頃にアメリカの大学へ正規留学し英語を学んできたので、就職時には英語力があることでかなり有利に進めることができました。
また、英語力のある人は国内外で活躍できる可能性が広がるため、転職のキャリアアップとしてもスキルを上げておきたいところ。
そこでこの記事では、僕自身の経験を含めて「英語力を持っていることでキャリアップにどの程度影響するのか?」「英語力を高めるためには何をすれば良いのか?」などについてお伝えしていきます。
また、記事後半では、転職を考えている人に向けて「英語関係の求人を多く掲載しているおすすめ転職エージェント」を目的別に紹介し、英語力向上のために「おすすめのオンライン英会話スクール」も簡単にお伝えしていくので、ぜひ参考にしていただければと思います!
▼キャリアアップ転職におすすめ!英語を活かせる求人が多い転職エージェントランキング【1~3位】
【1位】リクルートエージェント
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目次
キャリアアップのため英語を学ぶ3つのメリット
まず、キャリアアップのために英語を学ぶメリットについて、僕が英語を活かした就職・転職してきた経験を含めてお伝えしていければと思います。
英語力を身につけることで様々な恩恵を受けましたので以下のメリットを順に確認してみてください。
- 市場価値が高くキャリアアップ転職が簡単にできる
- キャリアが浅くても場所問わず転職できる
- 英語力が年収アップに繋がる
メリット1. 市場価値が高くキャリアアップ転職が簡単にできる
近年の日本では英語教育に関する熱が高まっていることは多くの方が知っているかと思いますが、それでも「英語が話せる人材」はまだまだ少ないのが現状。「英語を仕事で満足に使えている」と感じている人は2~3割程度だと言われています。
「日本人は英語が苦手」とは昔から言われていますが、やはり世界基準でみると日本の英語能力指数は低いです。
スイスの教育企業である「Education First社」が、910,000名以上の成人が受験したオンライン英語試験データを基に、70ヶ国と地域をランキング化した英語能力指数を発表しています。
この調査では、日本はアジア11位(1位はシンガポール)、世界53位となっており先進国の中ではかなり低い位置にランクインしているのです。
そのため「日本人で英語力がある人材」は「希少性がある」と判断される可能性が高く、就職・転職の場面でかなりのメリットになるのです。
僕自身、アメリカ留学をしていた頃に日本の大手企業が集まるキャリアフォーラムに参加したことがあるのですが、海外大学で英語を使って学業に取り組んでいるというのが評価されエントリーシートで落とされることは無く、申し込んだ全社で面接をしてくれました。
その時が初めての就職活動だったのですが「英語力があるだけでここまで重宝してくれるんだ」と感じたのを覚えています。
キャリアアップという観点からも企業が求める英語力まで到達している方であれば、書類審査で足切りされることなく、面接に進める可能性も増えるので学習するメリットは十分にあると言えるでしょう。
メリット2. キャリアが浅くても場所問わず転職できる
英語力を身につけておくと、社会人としての経歴が浅い、もしくは経歴内容に自信がなくても転職可能な求人が多数見つかる確率が高まります。
総務省のデータを基にすると、日本の企業は「約550万社以上」だと言われています。対して、海外のビジネス用SNS「LinkedIn」の求人数からデータをみると、英語力のある人材を必要としている企業は世界規模で「3,000万社以上」あります。
つまり求人数だけを単純に比較すると、海外の求人まで視野を広げた際に英語力をあることを条件にした求人数は国内よりも6倍程度まで増えます。求人数が多ければ多いほど「より良い条件や職場環境」の中で働くこともできるので英語ができるというだけキャリアアップのチャンスは広がるのです。
特に外資系企業であれば、年功序列の縦社会で仕事をする必要もないので「30代だから転職しづらい…」「見栄えする経歴がないから転職は無理だ..」なんてことは考えず、英語力を磨いておけば理想のキャリアアップを実現することは可能です。
メリット3. 昇進や年収アップに繋がる
以前、株式会社キャリアインデックスという会社が2016年に1,000人の働く男女を対象に語学力を年収についての調査を発表しました。
その結果をみると「年収700万円以上の人の48.7%が英語での日常会話や読み書きができるレベル」であることがわかりました。
また「年収が500万円から700万円未満の人は34%」「500万円未満の人は22.4%」という順番で、英語力がある人ほど年収が高いという結果が見られたのです。
中にはキャリアアップを成功させて上記の年収をもらっている人も多くいることでしょう。
皆さんの職場の中でも、役職の高い人ほど英語力が高かったり、英語学習を積極的に行なっていることを聞いたことはあるのではないでしょうか?
英語力の他にも業務に関するスキルや姿勢、周りとのコミュニケーション力も重要視されますが、そのベースとなるのは英語力です。
英語力があるということで「よりマーケットを広く考えられる視野を持っている」かつ「海外の案件を任せられる」などといった理由に繋がり、結果として「昇進・年収アップ」を実現できるのではないかと思います。
キャリアアップに有利な英語力・資格は?
次に、キャリアアップに有利になる英語力についてお伝えしていこうと思います。英語力は、一見してもその実力が簡単にわかる様なものではありません。
そのため、理想とするキャリアアップをするためには「英語資格」や「専門性のあるスキル」を持っておくのがおすすめです。
「キャリアのために英語力証明をする際にどのような資格やレベルが必要なのか?」詳しく確認していきましょう。
- 700点以上のTOEICスコア
- 準1級以上の英検の資格
- TOEFL・IELTSなどのスコア
- スピーキング力
700点以上のTOEICスコア
キャリアアップで必要になる英語力は「TOEICスコア」を基準に多くの企業で審査されることが多いです。
以下のデータを参考にすると「認知度が最も高い」という理由で、日本の多くの企業はTOEICスコアを基準にしていることがわかります。
上記の写真左のデータをみると、企業が就職・転職でTOEICスコアを参考にする理由は「最も認知度が高いから」で、写真右のデータでは「企業の24.4%」が新卒者・中途採用の際にTOEICスコアを基準にしていることがわかります。
つまり、全体の企業の約1/4がTOEICスコアを重視しているということになりますね。
そして、キャリアアップを目的にしたTOEICスコアの目安は「700点前後」が必要だと言われています。以下のデータでそれを証明していますね。
海外部門では「TOEIC L&Rで690点」が最低限求められていることがわかります。
そのため、キャリアアップのためのTOEICスコアは「700点が最低ライン」であることを念頭にしておきましょう。
準1級以上の英検の資格
TOEICスコア以外に企業側で判断できる英語資格として有名なものは「英検」です。
英検は、中学・高校の受験で使われる英語資格として知名度があるかもしれませんが「英検準1級」「英検1級」レベルにもなるとその難易度はかなり高くなります。
英検をTOEICスコアに換算すると以下の様になります。
- 英検準1級:TOEIC716点
- 英検1級:TOEIC945点
キャリアアップのための指標として「英検準1級・1級」はきちんと「高い英語力を持っている」1つの指標になるのですね。
ただし、個人的な転職経験からするとやはり「TOEICスコア」の方が認知度も高く、人事での評価も高いです。
TOEICスコアにプラスで「英検」を持っていることは1つ英語力のあることの証明になるかもしれませんが、英語資格をまだ持っていない人はまず「TOEICスコアの取得」を第一に考えておきましょう。
TOEFL・IELTSなどのスコア
TOEFLやIELTSといった、海外の大学進学や移住審査などで使われる英語資格もキャリアアップの際に判断されるケースもあります。
両テスト共、TOEIC L&Rと比べてスピーキング・ライティングが含まれていることや出題内容自体がアカデミックな内容を取り扱っていることから難易度は高いです。
参考までに、TOEICスコアと換算すると以下の様になります。
- TOEFL iBT:46~59(TOEIC600~740点)
- IELTS:5.5以上(TOEIC600~740点)
TOEFL iBTでは「46~59点」、IELTSでは「5.5以上」を取得することができれば、キャリアアップするための1つの武器になるかもしれませんね。
特に、日本企業でのキャリアアップではなく外資系企業で海外勤務を希望している人は、TOEFLやIELTSなどのスコアを持っておくと評価されやすいのでおすすめです。
スピーキング力
キャリアアップに必要な英語力として、もちろん英語資格も大事ですが、実際のビジネス現場で使える「英語スキル=スピーキング力」をしっかり身につけておくことも大事。
本番のビジネスシーンで瞬発的に話せる英語スキルや論理的に説明ができる組み立て方など、すでに働いている会社での社内キャリアアップであれば、英語資格よりも実践的に使える英語力が求められる可能性も大いにあります。
英語資格以外に「スピーキング力」を身に付けるためにも、英会話スクールや自己学習で日々英語に触れる環境を作っておくことが大切ですね。
スピーキング力を身につけるための記事を以下に用意しているので、自己学習で会話力を伸ばしたい方は参考にしてみてくださいね。
英語力を活かしたキャリアアップができるおすすめ転職エージェント【目的別】
英語力を身につけておくことがキャリアアップする際に必要であることは理解できたかと思うので、ここからは「英語を活かした転職活動したい人向け」におすすめの転職エージェントをいくつか紹介。
数ある転職エージェントからやみくもに求人案件を探していくのは大変なので、目的別におすすめを分けてみました。
自分に適したところを見つけてキャリアアップできる求人を見つけていきましょう!
- ヘッドハンティング型の転職エージェント
- 国内外の外資系企業が多く掲載している転職エージェント
- 若手転職者向けにおすすめの転職エージェント
各転職エージェントのについて詳しく理解しておきたい人は以下の記事でそれぞれの強みや特徴を把握してください。
ヘッドハンティング型の転職エージェント
英語力がすでにある人で職歴にも自信がある場合は「ハイクラスの転職」を行うことで理想のキャリアアップに繋がる可能性があります。ハイクラス転職は高収入である場合がほとんどで、それに応じて求められるスキルも多く専門性の高いものが増えていきます。
キャリアアップで高収入を狙うのは多くの方が考えることですが、ハイクラスの転職であれば英語力があることに加えて「専門性」もあると尚良いですね。
英語力とスキルの両方があるという方は「ヘッドハンティング系に強い転職エージェント」を選ぶのがおすすめです。
企業側からのスカウトを待ち、外資系求人情報を多く掲載している「JACリクルートメント」で転職活動を進めていき、ヘッドハンティング型で有名な「ビズリーチ」「ロバートウォルターズ」も同時に登録しておくと良いでしょう。
国内外の外資系企業が多く掲載している転職エージェント
英語を活かしたキャリアアップ転職を考えている人の中でも、希望する業種が明確に決まっているケースは少なく、多くの求人情報から選択肢を検討したいという方も多いのではないでしょうか。
そのため「幅広い業種から求人情報をリサーチしたい人」は、以下の転職エージェントに登録をしておくのがおすすめです。
特に「リクルートエージェント」は、求人掲載数が業界でNo.1ですので間口を広く求人を探していく場合にはまず登録しておきたい転職エージェントです。
僕がキャリアアップを実現した際に利用したのは「エンワールド・ジャパン」でした。求人数も多く、企業の採用担当の方とスムーズに連絡が取れた点で使いやすい転職エージェントです。
若手転職者向けにおすすめの転職エージェント
若手の転職者の中で「英語力には自信があるけど経歴が浅い」という人も多くいるかと思います。
僕も20代で英語力を武器にキャリアアップをした経験がありますが、若手向けの求人内容を多く用意している転職エージェントもいくつかあるので紹介します。
特に、以下の転職エージェントは求人数が多いだけでなく、転職が初めての方でもアドバイザーのサポートに定評のあるのでおすすめです。
「リクルートエージェント」や「マイナビエージェント」は、ネット広告などでも目にすることが多いので、ご存知の方も多いかと思いますがアドバイザーが親身になってサポートしてくれることで有名です。
「エンワールド・ジャパン」も担当者が密に連絡をとってくれるのでキャリアアップを考える20代の方にも安心ですね。
キャリアアップで英語力を上げるためにおすすめのオンライン英会話【目的別】
自分が納得のいくキャリアアップができる様に「英語力をもっと高めていきたい」と思う人に向けて、ここからは「おすすめのオンライン英会話スクール」を目的別に紹介していきます。
順にチェックして学習を始められそうなスクールがあれば体験受講して比較・検討してみましょう。
- 短期間でビジネス英語を伸ばしたい人向けのオンライン英会話
- ビジネス英語をじっくり身につけたい人向けのオンライン英会話
- TOEICスコアアップを目指したい人向けのオンライン英会話
短期間でビジネス英語を伸ばしたい人向けのオンライン英会話
キャリアアップのため転職を考えている人で「短期間で英語力を伸ばしたい」と考えている場合は「英語コーチングスクール」で英語学習をするのがおすすめです。
短期間(2ヶ月~3ヶ月)で集中して英会話力を上げるために専属の英語学習トレーナー・コンサルタントから「効率的で正しい英語学習方法」を学び、目標に達成を目指すコーチングスクール。
英語コーチングでは、英語力が身につくのはもちろん「効率的な自主学習方法」を身につけていくので、スクールを卒業した後でも継続的に効果のある学習を行うことができます。
また、オンラインで自宅のパソコンやスマホでも受講可能ですので、現在のお仕事が忙しくても受講しやすい環境の中で学習に励めます。
キャリアアップを考えている方の中では、仕事をしながら転職活動を行なっているケースも少なくないので、オンラインで効率的に英語力を伸ばせるのは魅力的です。
※「STRAIL」「PROGRIT」「RIZAP ENGLISH」は都内を中心に校舎を設けているので、通学することも可能です。
他の英語コーチングスクールも知りたい方は、以下にスクール情報を詳しくまとめた記事があるので参考にしてみてください。
ビジネス英語をじっくり身につけたい人向けのオンライン英会話
「ビジネス英語を学びたいけどそこまで急ぎではない」という人におすすめできるのが、ビジネス英語が学べるオンライン英会話スクールです。
ビジネス英語が学べるオンライン英会話スクールでは、ビジネスシチュエーションで学べる会話表現をはじめ、ライティングスキルを上げるための「ビジネスメール」が学べたり英文添削なども行ってくれるところもあります。
中長期的に英語力を伸ばしキャリアアップを考えている方であれば、どなたでも利用できるかと思うので、一度検討してみるのも良いでしょう。
より多くのビジネス英語が学べるオンライン英会話スクールを比較したい人は、以下の記事で紹介しているのでチェックしてみましょう。
TOEICスコアアップを目指したい人向けのオンライン英会話
キャリアアップのために「TOEICスコアを伸ばす」ことは、おすすめできる英語学習になります。オンライン英会話スクールでは「TOEIC試験対策コース」を設けているところもあり効果的な学習をすることが可能です。
TOEICの参考書などを基に自己学習してスコアアップを目指すのもありですが、より効率的に目標とするスコアを取得したいのであればオンライン英会話でTOEIC対策のレッスンを受講するのが良いでしょう。
こちらでも、以下にTOEIC対策ができるオンライン英会話スクールを網羅してまとめているので参考にしてみてください。
TOEIC対策ができるオンライン英会話をもっと知りたい方は以下の記事を参考にしてください。
最後に:キャリアアップするため英語力を身につけるのは大事!
今回は「キャリアアップするために英語力は重要視されるスキルなのか?」をテーマにして、英語力を高めるメリットや必要な英語資格・スキルについてお伝えしていきました。
英語力を証明する資格(TOEIC・TOEFL・IELTS)や、スピーキング力を身につけておくことで、理想のキャリアップができる可能性が高まり、社内での昇進にも影響してくることでしょう。
そのため、英語力を高めておくことは今後、ご自身のキャリアを築いていくことやライフスタイルを変えていくために重要ですので、ぜひ英語学習を進めておくのがおすすめです。
また、外資系への転職を考えている方であれば英語力を高めておくことに加えて、ここで紹介した転職エージェントへの登録を行い少しずつ求人情報をリサーチしておくのも良いですね。
【1位】リクルートエージェント
【2位】エンワールド・ジャパン
【3位】JACリクルートメント
キャリアアップするために英語学習を進めておき、必要であれば今回紹介した転職エージェントから良いと思える求人を見つけていきましょう!
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