ここでは、英語力を高める学習トレーニングとして有名な「シャドーイング」についてその種類をお伝えしていきます。
英語音声を聴きながら、それと同じ音を少し遅れて発音するトレーニングのこと。シャドー(影)のように遅れてくることからシャドーイングと呼ばれている。
シャドーイングは、もともと同時通訳のプロを目指す人達の間で使われているトレーニングになりますが「第二言語習得研究」という分野でその高い効果が認められたことから、英会話スクールのカリキュラムとしても使われるようになりました。
トレーニングの内容としては、英語音声を「耳」で聞き「口」で発話します。繰り返し行うことで英語特有の「音声」に慣れて徐々に正確に聴きとれるようになります。
さらに、繰り返し声に出すことで「英文や単語」を無意識的に発話できるようになるので「リスニング・スピーキングに効果がある」と言われているのもポイント。
ここまでが一般的に知られている「シャドーイング」についてですが、実際にはもっと細かく細分化された種類があります。
どの方法も正しく英語力を身につけるために重要な学習方法になるので、シャドーイングをしっかり取り組みたい方にはぜひ参考にしてほしい内容です。
さらにここでは、シャドーイングの種類だけでなく、より効果的に学習を行える「シャドーイング専門のサービス」についてもいくつか紹介。この記事を読んでしっかり理解を深めていきましょう!
▼English With編集部がおすすめする!シャドーイング添削サービスをランキングで紹介【1~3位】
【1位】シャドテン
【2位】スタディサプリ
【3位】HiNative Trek
目次
シャドーイングの種類を全て紹介【順序立てて行うことがポイント】
「シャドーイングの種類」について理解しておくことで、効果的に英語上達を目指すことができます。
自分がどのシャドーイングを行うのか・学習効果などを知ることで、吸収できる知識や身に付くスピードも変わってくるので確認していきましょう。
- プロソディ・シャドーイング
- コンテンツ・シャドーイング
- フレーズ・シャドーイング
プロソディ・シャドーイング
プロソディ・シャドーイングとは、英語の内容には目を向けずに音声や発音だけに意識を向けて行うトレーニングのことです。
英語初心者の方が取り組むシャドーイングでは、この「プロソディ・シャドーイング」からトレーニングを行うのが効果的だと言われています。
プロソディ・シャドーイングを行う目的は「英語音声と全く同じ発音・リズム・イントネーションで正確に素早く復唱すること」です。
細かく言うと英語の音声には「母音・子音」「アクセント」「イントネーション」「リズム」「リエゾン」と5つの要素があるのですが、プロソディ・シャドーイングを通じてこれらの「音のルール」を覚えながら聞き取れるように知識のインプットを行います。
英語の音声を聞いていて「何を言っているのか全くわからなかった…」というケースはよくありますが、その場合は英語の意味がわからない以前に「音声を聞き取れていない」という場合が多いです。
そのため、このプロソディ・シャドーイングを繰り返し行い発音のルールを学ぶことで聞き取れる音が増えていき、結果として「スピーキング力」と「リスニング力」が向上します。
コンテンツ・シャドーイング
コンテンツ・シャドーイングとは、英語の意味や内容だけに意識を集中して行うシャドーイング方法。
この学習では、自分が発話する英語音声は意識する必要はなく、音源のスピードについていくことに集中して「英文の意味が頭から理解できる」まで繰り返しトレーニングします。
英語音声を追うだけの「プロソディ・シャドーイング」に比べて、意味の理解が求められるコンテンツ・シャドーイングの方がより英語処理能力が求められるので負荷はかかります。
そのため「プロソディ・シャドーイング」→「コンテンツ・シャドーイング」の流れでシャドーイング学習を進めていくのが無理なく取り組むステップとしてはおすすめ。
このコンテンツ・シャドーイングを繰り返し行うことで「発音と意味」がきちんと繋がり、英語を日本語に変換することなく英語の語順で英語のまま理解できるようになります。
「英語脳を鍛える」というようなスクールやサービスをよく耳にしますが、具体的に言うと「英語音声の把握→意味の理解を瞬時に行うことができる人」のことを良い、シャドーイングプロセスを正しく繰り返し行うことで、習得できるようになると言うわけです。
フレーズ・シャドーイング
フレーズ・シャドーイングは、先ほど紹介した「プロソディ・シャドーイング」「コンテンツ・シャドーイング」に比べてマイナーな学習方法になりますが、英語のフレーズや言い回しを自動的に使えるようになるために効果的な方法です。
フレーズ・シャドーイングでは、覚えたい英語フレーズの他に、発音を意識しながら繰り返し練習することで、そのフレーズを相手に通じる綺麗な発音で習得できます。
自分が英語を話す際によく使う定型文やフレーズを暗記することで、英会話をする際に毎回あたふたせずに余裕を持って答えられます。
英語音声を聞きながら習得したいフレーズがあれば、その部分だけを切りとり集中的にシャドーイングトレーニングを行いましょう。
シャドーイングを効果的に行える添削サービス【3選】
ここまではシャドーイングの種類についてお伝えしてきましたが、シャドーイングを正しく効果的に使うことで、英語力は向上してきます。
ですが、「発音のルール」や「題材選び」などは、自分で理解するのはなかなか難しいもの。
そこでここでは、シャドーイング内容を英語学習のプロが添削してくれるおすすめのサービスをいくつか紹介。
お試しで「無料体験」ができるサービスもあるので、まずは利用してみましょう!独学でシャドーイングに取り組もうと考えていた人でも体験でシャドーイングトレーニングの具体的なイメージを付けることができるのでおすすめです。
シャドテン
おすすめ度 | |
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料金 | 21,800円(税込)/月 6カ月プラン:120,780円(税込) |
無料体験 | 7日間の無料お試しあり |
シャドテンは、短期間で英語力を大幅に向上させるための英語コーチングスクール「PROGRIT(プログリット)」が提供する「1日30分から始められるシャドーイング添削サービス」です。
このサービスでは、事前に用意してある英語音声から自分の好きなものを選び、1日1課題に取り組んでいきます。シャドーイングした音声はチャットを通じて添削者に送り、24時間以内に日本語文による添削結果とアドバイスが返信されてくるのでそれを見ながら復習。
題材は、日常生活に関連した内容のものから「TOEIC」「TOEFL」などの英語試験に特化したものまで多岐に渡りどの英語レベルの方でも難易度別にチョイスできるので効果的に学習可能です。
「プロソディ・シャドーイング」「コンテンツ・シャドーイング」を正しく行う方法なども、入会時に事前に把握でき課題開始時からきちんと学習できます。
また、カリキュラムの質だけではなく、料金的にも無理なく使える「サブスクリプション(月額定額制)」で使えるサービスですので、1ヶ月だけ試してみることもできますね。
シャドテンでは、入会前に「7日間の無料体験」が受講可能。シャドーイングを行う際に使って欲しいおすすめのサービスです。気になる方はぜひ試してみましょう。
スタディサプリEnglish
おすすめ度 | |
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料金 | 1,738円(税込)~/月 |
無料体験 | 7日間の無料お試しあり |
スタディサプリは、シャドーイングをはじめとしたリスニング・スピーキングスキルの向上に加えて、様々なカリキュラムが使え英語4技能(聞く・話す・読む・書く)を総合的に学べるアプリです。
芸能人の桐谷美玲さんがテレビCMやYouTubeなどで紹介していることもありご存知の方も多いのではないでしょうか?
そんなスタディサプリでは「日常英会話」「ビジネス英会話」「TOEIC対策」をベースとしたコースを用意しており、学習コンテンツの全てに「リスニングレッスン」を行うことが可能。
そのため、リスニング音声を聞いて「シャドーイング」ができ、英語のスクリプト・日本語訳や速度調節もできます。
さらに、英文法・英単語といった知識の定着をするために「動画コンテンツを使った解説」を閲覧できるので、リスニングで聞いた内容に関連する英語学習もでき使い勝手は抜群。
しかし、スタディサプリの基本プランでは、シャドーイング専門のサービスではない点と添削者からの添削・アドバイスなどは付いていません。
その代わりに「パーソナルコーチプラン」というプランであれば、TOEIC問題を使ったシャドーイングが行え、英語学習のプロから添削をもらえたり、学習のアドバイスなどを受けることが可能です。
スタディサプリでは、どのコースでも「7日間の無料体験」が受講できます。まずは、自分にあったプランを利用してみましょう。
- 公式サイト:スタディサプリENGLISH(新日常英会話コース)
- 公式サイト:スタディサプリENGLISH ビジネス英会話
- 公式サイト:スタディサプリENGLISH TOEICテスト対策
- 公式サイト:スタディサプリENGLISH パーソナルコーチプラン
HiNative Trek(ハイネイティブ トレック)
おすすめ度 | |
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料金 | 19,600円(税込)/月 |
無料体験 | 無し |
HiNative Trek(ハイネイティブトレック)は、ビジネス英語・IT英語に特化した内容でシャドーイングができる英語学習アプリ。
添削者はアメリカ人講師になるので英文で確認する必要はあるので、チャットで会話ができるレベルの英語力が必要ですが、きめ細やかなシャドーイングトレーニングをしてくれます。
毎日、ビジネスやIT業界に関連する課題が送られてくるので、回答を自分で考え文章で作り発音し講師に送ります。その内容を講師が添削しアドバイスをくれるので、発音矯正や意味の理解を深めていくことができます。
このサービスのポイントは「自分で作った文章をネイティブ講師が自然な英語に完璧に直してくれる」ということ。
また、模範解答も音声と共に随時確認できるので、自分の文章と照らし合わせることも可能です。
僕自身、ハイネイティブトレックを使ってみた経験がありますが、ビジネスシーンでよく使われる英語の中でもリアリティのある会話内容が課題として出てきます。
例えば、「利益率を上げるためにはどうしたら良いか?」「DAU/MAU比率を2倍にするにはどうしたら良いか?」などといった、リアルでよくあるシーンを想定したすぐに使える英語を習得したい方にはぴったりなサービスですね。
最後に:シャドーイング学習は正しい方法・順序で行うのが英会話上達への近道!
今回は、リスニング・スピーキング力を上げるトレーニング「シャドーイング」に関して、その種類を学習効果などを含めてお伝えいたしました。
シャドーイングには「プロソディ・シャドーイング」「コンテンツ・シャドーイング」「フレーズ・シャドーイング」の3種類があるとお伝えしました。
その中でも音を把握する「プロソディ・シャドーイング」、内容の理解をする「コンテンツ・シャドーイング」を順序立って行うことが正しいシャドーイングの方法です。
また「フレーズ・シャドーイング」に関しては、学びたいフレーズ言い回しがある際に効果的でしたね。
僕自身「シャドーイング」を使ったトレーニングは繰り返し行ってきましたが、色々と試してみて最も効果的だと思ったのが「プロのアドバイス」の元でシャドーイングを進めることです。
そのため、シャドーイングを使って英語力を高めていきたい方は、ここで紹介したシャドーイング添削ができるサービスを使ってみるのも良いでしょう。
特に「シャドテン」「HiNative Trek」は英語学習のプロが「シャドーイング添削」をおこなってくれるので、習得できる内容も多いですし時短で英語力を伸ばせます。
シャドーイングの種類を理解した上で、添削サービスを使うとまた理解度も高く始められますので、自分に適したものを使って学習を進めていきましょう。
また、シャドーイング学習を行いより英会話力を上げていきたいと考える方は「オンライン英語コーチング」の受講もおすすめ。
英語講師やコンサルタントが毎日の学習をサポート。学習管理からシャドーイングのアドバイスなどをしてくれるので最短で目標とする英語力が身につきます。
以下に「おすすめできるオンライン英語コーチングスクール」についてまとめた内容の記事を用意しているので、こちらも参考にしてみてください。
その他、シャドーイングに関する記事は以下にまとめています。